F1:スプリント予選の実施が正式決定! 概要や新ルールを解りやすく解説!

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決勝グリッドを、タイヤ交換無しの100kmレースで決める新フォーマット!

2021年は3レース、イギリスGPとイタリアGPと、残る一つはまだ未定。

 

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かねてからウワサになっていたニュース、正式決定の報が飛び込んで来ました。

『F1、2021年中にスプリント予選実施を正式決定!』

 

英語では、『Sprint Qualifying』という名称になったようです。

『Race』という言葉を使わないところに意志を感じます(笑)

日本語で今後どう訳されるか不明ですが、この記事では『スプリント予選』としておきます。

 

すでに数ヶ月前からウワサに上がっていましたし、いよいよ来たかという感じですね。

いくつか不明だったところも、F1公式サイトで詳細が続々と明らかになっています。

 

まずは我々ファンも正しく新フォーマットやルールを理解しておきたいところです。

なので今日は、『スプリント予選』の詳細をわかりやすい言葉で見ていきたいと思います!

 

2022年4月追記
F1スプリント、2022年新ルール概要と変更点まとめ!
エミリア・ロマーニャGP、イモラでのF1レースウィークに突入しました。 2022年最初のF1スプリントが実施されるので、新ルールや変更点をおさらしておきましょう! === 2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP、いよいよレースウィーク...

2022年版の新ルール概要を、こちらの記事でまとめています。

 

 

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開催フォーマットとルール概要

曜日 セッション 所要時間 タイヤ
フリー走行1 1時間 2セット・自由選択
予選 1時間 5セット・ソフト必須
フリー走行2 1時間 1セット・自由選択
スプリント予選(100km) 30分程度 2セット・自由選択
決勝レース(305km) 1.5時間程度 2種類使用義務

まずは気になる開催フォーマットです、ざっと概要はこんなところです。

  • 金曜日午後に、スプリント予選のグリッドを決めるため『予選』が行われる。
  • 土曜日午後に、決勝レースのグリッドを決めるため『スプリント予選』が行われる。
  • 日曜日午後の、決勝レースは大きな変更は無し。

 

以下、少し細かく見ていきます。

 

金曜日:『予選』について

Q1~Q3まで行われる現行の予選フォーマットに変更ありません。

現行の予選が、土曜日からそのまま金曜に移動するイメージですね。

ただし以下が変更となる点です。

  • 使用タイヤの種類は、ソフトタイヤのみ5セットとなる。

これにより、Q2で決勝レースに向けたタイヤ選択の駆け引きはなくなることになります。

 

土曜日:『スプリント予選』について

文字通り、あくまで予選という位置づけです。

タイムアタックではなく、レース形式で、日曜日決勝レースのグリッドを決めるためのセッションと捉えましょう。

おもな概要はこちらです。

  • スタート前のセレモニーは最小限、国歌独唱なども無し。
  • 走行距離は100km(例えば鈴鹿だと18周)
  • 従来の予選1時間に対し、走行時間は30分程度と短くなる想定
  • タイヤ交換は無し
  • DRSは使用可能
  • トップ3までポイント獲得、1位から順に3P-2P-1P
  • あくまで予選なので、表彰式も無し。

 

日曜日:『決勝レース』について

決勝レース自体は大きく変わりません。

F1運営側も、今回の『スプリント予選』導入で、決勝レースの価値を下げるようなことはあってはならないとちゃんと捉えてくれているためです。

ただし予選フォーマット変更に伴い、以下が変更となります。

  • Q3進出者の、『Q2使用タイヤでの決勝スタート義務』は廃止。

どのドライバーも、自由にタイヤ選択して決勝レースを戦えるということです。

 

その他、変更点など
  • 使用できるドライタイヤセット数は、13セットから12セットに変更
  • フリー走行1は2セット、フリー走行2は1セットのドライタイヤのみ利用可能。
  • レインタイヤ・インターミディエイトタイヤの雨天時の供給・返却ルールは変更なし。
  • 予選、スプリント予選とも、パルクフェルメルールが適用される。ただしペナルティ無しで交換・調整可能な範囲を拡大する。

 

2021年の実施サーキットについて

© Formula1 Twitter

まだ正式発表ではないですが、今年は3つのサーキットで試験的に実施されるようです。

今のところ以下2つのサーキットはほぼ確定です。

  • 第10戦:イギリスGP(シルバーストン)
  • 第14戦:イタリアGP(モンツァ)

 

残る1つはまだ未定ですが、ヨーロッパ以外のサーキットで行われる可能性が高そうです。

一時は、カナダGPやブラジルGPが噂に上がっていました。

しかし、そもそも新型コロナの影響で開催自体が危ぶまれているので、どうなるかはまだ解かりません。

 

例えばモナコ、絶対やらないそうです!

© みんなでF1

この新フォーマットはサーキットの性質によって、向き・不向きがあるとロス・ブラウンが明かしています。

例としてモナコをあげています。

抜きにくいサーキットの性質から、モナコではスプリント予選はやるべきではないと考えているようです。

 

なので今年は試験的に3レース実施し、来年以降もすべてのレースではなく限られたレースで実施していく考えだそうです。

 

賛否両論あると思いますが、様子を見てみましょう!

© Formula1 Twitter

噂の段階から賛否両論あったスプリント予選、皆さんはどうお考えになるでしょうか?

 

せっかく今年はいろんなサーキットで、メルセデスとレッドブルの息の詰まるタイムアタック合戦が見れそうなのに。

なのでタイミングとしては最悪ですよね、メルセデスが独走だった昨年なら良かったのに(笑)

 

でも管理人としては、タイミングはともかく、

  • リバースグリッドとは違い、F1の精神に反しない方式であること
  • 一気に全レースで導入ではなく、3レースでの試験的導入であること

こんな理由から、ポジティブに受け止めています。

 

総論は賛成なのですが、実際にやってみると各論ではいろいろ課題も出てくるはずです。

出てきた課題に対して、F1運営側が世界中のファンが納得する改善を行いつつ、来年以降もいきなり大きく広げない形であってほしいです。

まぁ『どうなるか、見てみよう』ってところですかね!

 

そういえば2016年には時限式ノックアウト予選方式という、あっという間に大不評でやめてしまった黒歴史がありました(笑)

あの時の二の舞とならないように。

ぜひF1運営側には柔軟性と継続性をもってルール改善を進めてもらって、我々ファンもこの新しいスプリント予選を楽しんでみることにしたいと思います!

 

以上、スプリント予選方式についてでした!

 


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