モナコGP、1987年以降「予選3位以上からの勝率97%」「予選4位以下からの優勝は1回だけ」

調べてみた
© fia.com
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予選4位以下からの優勝は1996年のパニスのみ。

でもそのレースは大雨、天候次第で今年は26年ぶりの波乱もあるかも?

 

===

2022年F1第7戦モナコGP、土曜予選が終了して。

このあと、まもなく決勝レースです!

 

結果はご存知の通り、フェラーリのルクレールが母国で2年連続ポールポジション!

そして最終アタック中にレッドブルのペレスがクラッシュで赤旗終了となった影響で、フェルスタッペンは予選4位と厳しい結果となりました。

 

前戦スペインGPで、ポイントリーダーに躍り出たマックスですが。

ここモナコでの予選4位スタート、これはかなり厳しいはず。

 

というのもこれまでのモナコGPの歴史において。

予選4位以下は厳しいと、はっきりデータで裏付けられてるんです。

 

オーバーテイクの難しいコースでの2連戦ということで。

先日、スペインGPとモナコGPのポールからの勝率を調べてみました。

スペインGPとモナコGP、ポールポジションからの勝率はどっちが高い?
オーバーテイクが難しいことで有名なコースでの2連戦。 ポールポジションの重要性はどこよりも大きいはずですが、勝率を調べてみたら意外な結果が分かりました! === 2022年F1第6戦スペインGP、いよいよ明日から開幕です! 今年は、その翌週...

この調査の後に、「モナコGPにおける優勝時の予選順位」をすべて調べてみたのですが。

 

モナコで予選3位以内に入ることがいかに重要か、よく分かるデータとなったので。

決勝が行われる前に、みんなでチェックしておくことにしましょう!

 

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モナコGP 優勝時の予選順位一覧(1987年以降

予選順位 優勝数 勝率
P.P 17 勝 50.0%
2位 10 勝 29.4%
3位 6 勝 17.6%
14位 1 勝 2.9%
合計 34レース

(調査条件)

  • 1987年以降のモナコGP
  • 2021年シーズン終了時点

 

管理人がF1を見始めたのが1987年、それ以降のモナコGPにおいて。

優勝したドライバーの予選順位を一覧にしてみました。

 

新型コロナにより中止となった2020年以外、すべての年に開催されているので。

1987年以降では、全34回開催されています。

 

調べてみて、もう一目瞭然ですね!

『予選4位以下からは、たった1回しか勝っていない』

 

P.Pからの勝率こそ、スペインGPの74%と比べるとかなり低いですが。

 

でも予選3位以内まで範囲を広げると、なんと34レース中33勝となっています。

勝率では97%を超え、さすがモナコという異常な勝率となっています。

 

 

ケーススタディ:1996年モナコGP

© formula1

 

そんな、予選3位以内がとても重要なはずのモナコGPにおいて。

唯一の予選4位以下からの優勝は、なんと予選14位からのオリビエ・パニスの優勝。

 

なんとも、極端すぎますよね(笑)

でもこのレース、イラストに「The Craziest Race」とあるとおり。

 

モナコGPだけというより、F1の歴史に残るようなレースで。

雨に祟られた日曜日、ほんとにクレイジ―すぎる展開となったレースです。

 

 

まずレース序盤は、モナコのコースが次々とマシンの墓場となるカオスな展開。

オープニングラップだけで5台のマシンがクラッシュ、その後も次々に多くのマシンがクラッシュでリタイアに追い込まれます。

 

その後レース中盤頃から雨が上がり、ドライコンディションへ。

これでようやく落ち着くかと思われたものの、先頭を走るヒル、続いて先頭に立ったアレジにマシントラブルが発生しリタイア。

 

さらにレース終盤には、またも雨が降り始めて再びモナコがカオス状態に。

あらゆるマシンが、またも次々にクラッシュやスピンでリタイアに追い込まれる始末。

 

その結果、このレースで無事にチェッカーフラッグを受けたのは僅かに3台。

F1史上もっとも少ない台数となり、記録にも記憶にも残るクレイジーなレースでした。

 

 

なのでこんなF1史上に残るくらい、余程の大混乱状態のレースとならない限り。

モナコで優勝するためには、予選3位以上がやっぱり必須ということですよね(笑)

 

 

モナコGP 優勝時の予選順位一覧(1950年以降

予選順位 優勝数 勝率
P.P 30 勝 44.8%
2位 16 勝 23.9%
3位 11 勝 16.4%
4位 3 勝 4.5%
5位 4 勝 6.0%
8位 1 勝 1.5%
9位 1 勝 1.5%
14位 1 勝 2.9%
合計 67レース

(調査条件)

  • 1950年以降のモナコGP
  • 2021年シーズン終了時点

 

歴史あるモナコGP、もっと昔まで遡ると予選1~3位の勝率はどうなるのか?

せっかくなので、1950年のF1発足以来のすべてのモナコGP結果も調べてみました。

 

全67レースでの結果となります。

 

おお、さすがにこれだけ遡ると。

1985年にアラン・プロストが予選5位から優勝したレースをはじめ。

予選4位以下からの優勝、いくつか存在しますね!

 

 

とは言っても、やっぱり予選上位3位以内の勝率は高く67レース中で57勝です。

勝率は約85%もあります。

 

1987年以降に絞った、勝率97%には及ばないとはいえ。

やっぱり長い歴史で見ても、モナコでは予選3位以内が重要だということが良く分かりました!

 

 

マックスは、ダメージを最小限にする戦い?

© formula1

 

ということで、モナコGPにおける予選上位の重要性がよくわかるデータを見てきました。

 

2022年今年の予選上位3名。

フェラーリのルクレールとサインツ、レッドブルのペレスが優勝最有力ですね!

 

残念ながらマックスは予選4位となってしまったので。

こと統計データの観点では、これは今回のモナコGPでの優勝はかなり厳しそうですよね。

 

 

1996年のように雨が降れば、マックスやハミルトンにチャンスも出てくるはずなのですが。

ちなみに、気になる現地モナコの天気。

© Formula 2

F1レース開始約4時間前、サポートレースのF2の状況です。

めちゃくちゃ快晴でしたよ(笑)

まぁ、天気だけはどうなるか分かりませんけれども。。。

 

 

まだ第7戦、まだ長いシーズンの序盤から中盤にさしかかるあたり。

おそらくマックスは無理に優勝を狙わず、年間タイトル争いへのダメージを最小限にするような戦いをしてくるのではないでしょうか。

 

ということで最大のライバルであるマックスが、予選4位に沈んだことで。

今年こそ、本当に今年こそ、ルクレールが母国モナコで故郷に錦を飾ることができるかもしれません!

 

でもサインツやペレスにも、十分チャンスはあることは過去のデータが示しています。

 

果たして過去のジンクス通りなのか、それともデータは覆されるのか?

天気も含めて予測不能のモナコGP、思いっきり楽しむこととしましょう!

 

以上、モナコGP予選におけるジンクス・データについてでした!

 


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