角田裕毅のデビューイヤー、歴代の「日本人ドライバー」「レッドブル育成ドライバー」と比較!

調べてみた
© 角田裕毅/Yuki Tsunoda Twitter
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ファイナルラップで驚異のオーバーテイク、最高位の4位で締め括ったデビューイヤーの成績。

歴代のドライバー達と比較してみました。

 

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2021年F1シーズンが終わり、今日で3日目ですが・・・。

なんだか、まだまったく余韻が抜けません(笑)

 

あんな劇的な形でのタイトル争いだったので、アブダビGPは両雄に目が行きがちでしたが。

角田裕毅選手の大活躍も忘れてはいけませんね!

 

実はあの最後のセーフティーカー時に、フェルスタッペンと同じように角田選手もソフトタイヤに交換していて。

 

ファイナルラップで、劇的なオーバーテイクを魅せてくれていたんです!

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ちょうどこの頃、フェルスタッペンとハミルトンの熾烈な最後の戦いが繰り広げられていたので。

中継では映りませんでしたが、F1公式がSNSに動画をアップしてくれています!

 

見てください、このターン6での圧巻のブレーキング!

ちゃんとコース内に留まり、鮮やかにメルセデスのボッタスをオーバーテイク!

 

このあと、後続のガスリーともターン9でギリギリのバトルとなりますが見事に封じ込めて。

自己最高位の4位フィニッシュと、最高の形でデビューイヤーを締め括ってくれました。

 

デビューイヤーでの4位獲得って、これはかなり良い成績のはずです!

 

なので、少々前振りが長くなりましたが(笑)

角田選手のデビューイヤーの成績が、一体どれくらいのものだったのか?

  • 歴代日本人F1ドライバー
  • 歴代レッドブル育成ドライバー

それぞれのデビューイヤーと、比較をしてみたいと思います!

 

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「歴代日本人ドライバー」との比較

年度 ドライバー チーム 予選
最高位
決勝
最高位
年間
ランク
2021 角田裕毅 アルファタウリ 7位 4位 14位
2010 小林可夢偉 ザウバー 9位 6位 12位
2008 中嶋一貴 ウィリアムズ 10位 6位 15位
2002 佐藤琢磨 ジョーダン 7位 5位 15位
1998 高木虎之介 ティレル 13位 9位 21位
1997 中野信治 プロスト 12位 6位 18位
1995 井上隆智穂 フットワーク 18位 8位 24位
1992 片山右京 ラルース 11位 9位 25位
1989 鈴木亜久里 ザクスピード
1987 中嶋悟 ロータス 12位 4位 12位

赤字:角田選手と同等以上の順位

(調査条件)

  • F1にフルシーズン参戦した日本人ドライバー
  • 年間半数以上のレースに出場したシーズンを、デビューイヤーとする
  • スポット参戦や、シーズン半数に満たない山本左近は除く

 

まずは歴代日本人F1ドライバーのデビューイヤーと比較してみましょう。

なお「デビューイヤー」の定義は、年間レース数の半分以上に出走したシーズンとしました。

なのでフルシーズン参戦前に、1レースや数レースだけにスポット参戦したシーズンは除きます。

 

また比較軸は、年間レース数の違いなどもあるので「予選最高位」「決勝最高位」「年間ランキング」で比較してみます。

 

予選最高位について

唯一、タイ記録だったのが佐藤琢磨選手です。

それ以外のドライバーには、すべて上回っていることが分かりますね!

 

佐藤琢磨選手についても、予選・決勝の最高位ともデビューイヤーの最終戦。

こちらの日本GPで記録したものです。

 

佐藤琢磨選手も苦しいデビューイヤーが続いていましたが、最後の最後、最終戦で素晴らしい走りを魅せてくれました。

そういう意味では、角田選手の成績と似ているところはあるのかもしれませんね!

 

 

決勝最高位について

中嶋悟さんの4位とタイ記録です。

それ以外のドライバーには、すべて最高位は上回っています。

 

中嶋さんが4位を記録したのは、1987年イギリスGP、伝説のホンダ1-2-3-4フィニッシュのレースです!

同じく角田選手にとっても、ホンダ伝説のレースとなるであろう2021年アブダビGPで記録した4位です。

 

これは、なんだか因縁を感じちゃいますね(笑)

 

年間ランクについて

中嶋悟さんと小林可夢偉選手の12位には一歩及びませんでした。

特に決勝での安定感という意味では、確かに小林可夢偉選手のデビューイヤーは凄かったです。

 

しかし角田選手も、シーズン後半に入り少しアンラッキーなレースが続いただけで。

シーズン後半は安定感のある走りを随所で見せてくれていたので、これは2年目に期待したいところですね!

 

 

ということで、過去の日本人F1ドライバーと比較してみると。

角田選手は、予選・決勝とも相当素晴らしい結果を出したデビューイヤーだったことが分かりました!

あと必要なのは、年間ランクを上げるための安定感と運、という感じですかね。

 

「歴代レッドブル育成ドライバー」との比較

年度 ドライバー チーム 予選
最高位
決勝
最高位
年間
ランク
2021 角田裕毅 アルファタウリ 7位 4位 14位
2019 A.アルボン トロロッソ→レッドブル 5位 4位 8位
2018 P.ガスリー トロロッソ 6位 4位 15位
2018 B.ハートレー トロロッソ 6位 9位 16位
2015 M.フェルスタッペン トロロッソ 6位 4位 12位
2015 C.サインツ トロロッソ 5位 7位 15位
2014 D.クビアト トロロッソ 5位 9位 15位
2012 J.E.ベルニュ トロロッソ 11位 8位 17位
2011 D.リカルド HRT 21位 16位 27位
2010 J.アルグエルスアリ トロロッソ 11位 9位 19位
2010 K.チャンドック HRT 22位 14位 22位
2009 S.ブエミ トロロッソ 6位 7位 16位
2008 S.ベッテル トロロッソ PP 優勝 8位
2006 V.リウッツィ レッドブル 12位 8位 19位
2006 S.スピード トロロッソ 11位 9位 20位
2005 N.カーティケヤン ジョーダン 11位 4位 18位
2005 P.フリーザッハ ミナルディ 13位 6位 21位
2004 C.クリエン ジャガー 10位 6位 16位

赤字:角田選手と同等以上の順位

(調査条件)

  • レッドブル公式HP掲載のジュニアドライバーを調査
  • 一時的に育成ドライバーを離れていたドライバーも含める
  • 年間半数以上のレースに出場したシーズンを、デビューイヤーとする

 

続いて、歴代レッドブル育成ドライバーと角田選手を比較してみましょう。

F1デビューをしたレッドブルJr.は、なんと17名も居ます。

 

予選最高位について

角田選手の最高7位、これを上回った選手が約半数の8名も居ます。

そういう意味では、予選についてはまだまだ改善の余地がありそうですが。

 

でも、シーズン終盤の連続Q3進出は圧巻でしたし。

それに、最終戦でミディアムタイヤでQ3進出したり、チームメイトのガスリーを上回った自信で。

 

来年以降の予選成績、おのずと向上してくるはずです!

 

決勝最高位について

角田選手の最高位4位を上回ったのは、2008年ベッテルの優勝のみ。

ほか、同じ最高位4位が4名います。

 

でも、2005年のカーティケヤンは出走6台のみの黒歴史アメリカGPでの成績なのでノーカウントで良いと思います(笑)

 

残る3名も、2019年アルボンは、シーズン途中でトップチームのレッドブルへ移籍しての成績です。

 

なので残った2名を見てみると、ガスリーとフェルスタッペンというF1ウィナー達です。

これはデビューイヤー後に、

  • F1ウィナーとなったレッドブル育成ドライバーと同等の決勝最高位だった

と言えるのではなないでしょうか!

 

年間ランクについて

角田選手を上回ったのは、たった3名だけですね!

これも2019年アルボンは、シーズン途中でレッドブルへ移籍しての成績なので。

 

それ以外の残る2人は、ベッテルとフェルスタッペン、つまりチャンピオン達です!

なので年間ランクについては、

  • その後チャンピオンになるレッドブル育成ドライバーに次ぐくらいの良い成績だった

と言って良いのではないでしょうか!

 

 

ということで、過去のレッドブル育成ドライバーと比較してみると。

予選順位は改善の余地はあるものの、その後に優勝したドライバーや、タイトルを獲得したドライバーに匹敵するレース結果を出したデビューイヤーだったことが分かりましたね!

 

データはあくまでデータ、飛躍の2年目へ!

© 角田裕毅/Yuki Tsunoda Twitter

ということで、角田選手と過去の日本人やレッドブル育成のデビューイヤーと比較してきましたが。

かなり優秀なデビューイヤーだったことが分かりましたね!

 

でも、今回の比較軸は「予選最高位」「決勝最高位」「年間ランキング」の3つです。

マシン戦闘力の違いが大きく影響する比較軸ですし、例えば「チームメイト対決」や「年間ポイント獲得率」などで比較したら、また別の結果が出るはずです。

 

あくまで母数の少ない統計データなので、参考程度にしかなりませんね(笑)

 

とは言いながらも。

本人曰く、自信喪失状態だったシーズン序盤から中盤の状況から、よくここまで終盤に持ち直してくれましたよね!

 

最終戦で、すべてのセッションでチームメイトのガスリーを上回ったこともあり。

本人の自信も、関係者の評価も一段ステップアップしたはずです。

 

この写真のように、すでに来シーズンに向けて18インチタイヤのテストが始まっています。

来シーズンは、角田選手の今後のF1キャリアにとっても非常に重要な2年目となるはずです。

 

ホンダも居なくなる来シーズンです、ますます日本からの期待を一身に背負うであろう角田選手。

デビューイヤーに引き続き2年目も好成績を残せるよう、全力で応援したいと思います!

 

以上、角田選手のデビューイヤー成績についてでした!

 


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