デビューが決まっているので、来年いくらでも見れるとはいえ。
やっぱり嬉しくて感無量でした。
2020年F1最終戦アブダビGPが開幕しました。
まずは、ルイス・ハミルトンが重症化することなく新型コロナ感染から無事にカムバックできたことがホッと一安心です。
前戦の主役ジョージ・ラッセルのメルセデスでの活躍、もう1戦見たかった方も多いと思います。
でもそれは、将来の楽しみに取っておきましょう(笑)
そんな中で始まったアブダビGP、金曜フリー走行1でのトピックスは、なんといっても『シューマッハ復活』でしょう。
偉大な皇帝ミハエルの息子、ミック・シューマッハがついにF1公式セッションデビューを果たしました。
F3やF2など下位カテゴリの戦いもずっと見てきましたが、やはりF1公式セッションで走る姿にはグッとくるものがありました。
さっそく昨日の様子やタイム、今後への期待を見ていきたいと思います。
記念すべきF1公式セッション初出走
A special day for @SchumacherMick 🙌
Fog prevented him running at October's Eifel Grand Prix but it was blue skies all the way at Yas Marina as the newly-crowned F2 champion tasted FP1 track action for the first time 🙌 #AbuDhabiGP 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/YpNzn6LCcr
— Formula 1 (@F1) December 11, 2020
こちらの動画が、記念すべきF1公式セッションでの初走行・ピットアウトするシーンです。
本来は10月のアイフェルGPの予定でしたが悪天候のため走行できず、今回のアブダビGPでの初走行となりました。
これからどんな記録や記憶を打ち立てていくのか、偉大な父に負けない足跡への第一歩として見ると感慨深いです。
とは言っても、父は父、ミックはミックです。
偉大な父を意識しすぎる必要はまったく無いので、一人のF1ドライバー:ミック・シューマッハとしての歴史を、これから新たに作っていって貰えればよいのではないかと思います。
フリー走行1なので、タイムは気にしない!
そしてフリー走行1の結果がこちら。
フリー走行前には、『ハース、アルファロメオ、ウィリアムズの中で最速なら100点満点』くらいに思って観ていました。
でも結果は、チームメイトのフィッティパルディを上回るも、アルファロメオやウィリアムズには先行を許す18位という結果に。
結局F2ではポールポジションを取れることなくF1昇格となったので、とにかく『予選が遅い』と評判のミックです(笑)
なので少しタイムにも注目はしていましたが、でも今回のセッションはフリー走行1です。
特にアブダビは、金曜フリー走行1が行われる昼の時間帯は、トワイライトで行われる予選や決勝とは全く異なる暑いコンディションなので、あまりタイムに意味はありません。
それよりも、F1チームのセッションの進め方やセッティングの煮詰め方など、実戦で経験を詰めたことが大きな収穫になったはずです。
デビュー年の相手は、あのマゼピンです(笑)
今回のフリー走行1では速さを見せつける必要はありませんでしたが、いよいよ来年F1デビューとなるとそうはいきません。
F1デビューイヤー、チームメイトはあのニキータ・マゼピンです。
話題という意味では、マゼピンはF2サヒール戦での危険走行や、その後のSNS動画騒動など、すでに異次元の速さで先を行っています(笑)
しかし、F1での走りとなると先行を許すわけにはいきません。
基本的に今年のマシンを継続するレギュレーションのため、来年も大きくマシンの改善が見込めない状況です。
なので実質的には対チームメイトの勝敗で、今後のミックの評価が定まっていくはずです。
特に予選の速さで圧倒しないと評価が上がらないでしょう。
このミックとマゼピンの、ハースF1チーム内の善玉・悪玉対決。
それに、まだ正式発表はないですがデビューがウワサされる角田選手を加えた、F1ルーキー同士の対決に、もう今からワクワク感が止まりません。
『シューマッハ』を意識するドライバーも多い?
ミックの出走により、『シューマッハ』の名前が帰ってきましたが、どうしても『シューマッハ』を意識するドライバーも多い年になりそうですよね。
- 『シューマッハ』の最多勝記録を越えた、ハミルトン。
- 『シューマッハ』と同じくフェラーリで王者を目指した、ベッテル。
- 『シューマッハ』皇帝時代を終わらせた、アロンソ。
- 『シューマッハ』の後のフェラーリ王者、ライコネン。
など。
これらのチャンピオンドライバーだけではなく、『シューマッハ』という名前に特別な感情を持つライバルやチーム関係者も居るはずです。
なのでミックは、意識しすぎる必要はないものの、やはり『シューマッハ』という偉大な名前は今後もずっと背負っていくことにはなるでしょう。
そんな中で、ミック独自の歴史をどのようにして作っていってくれるのか。
この若者の行く末に期待して、新たな歴史の創出に向けて来年は応援していきたいと思います!
以上、シューマッハの名前がF1に帰ってきた、でした!