日本人F1ドライバー、チームメイトにはF1ウィナーが多い?

調べてみた
© みんなでF1
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小林可夢偉の元チームメイトが、モナコGP・インディ500ともに優勝と話題になりましたが。

日本人F1ドライバーのチームメイト、F1ウィナーが多い気がしませんか?

 

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今週はF1開催がありません。

なので、ゆっくりと先日のモナコGPを振り返ったりしています。

 

そういえば、モナコGPと、同日に開催されたインディ500。

ペレス、エリクソンという小林可夢偉選手のF1時代の元チームメイトが共に勝利したことが、SNSなどで話題になっていました!

 

レベルの高いチームメイト環境で、可夢偉はF1を戦っていたんだなぁ。

なんて思っていたら、またふと疑問が頭に沸いてきました。

 

『これまでの日本人F1ドライバー、F1ウィナーと組むことが多くない?』

 

あまり考えたことが無かったのですが、これまでの日本人F1レギュラードライバー。

既にF1で優勝したり、後にF1で優勝するドライバーと、チームメイトになる機会が多い気がします。

 

感覚的にはそう思いますが、これまでデータを可視化したことなかったので。

良い機会なので、調べて整理してみることにしました!

 

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歴代日本人F1ドライバー:チームメイト一覧

ドライバー チームメイト 優勝 タイトル
角田裕毅 P.ガスリー  
小林可夢偉 P.デ・ラ・ロサ    
S.ペレス  
N.ハイドフェルド    
M.エリクソン    
中嶋一貴 N.ロズベルグ
佐藤琢磨 G.フィジケラ  
J.バトン
A.デビッドソン    
F.モンタニー    
山本左近    
高木虎之介 R.ロセット    
P.デ・ラ・ロサ    
中野信治 O.パニス  
J.トゥルーリ  
E.トゥエロ    
井上隆智穂 G.モルビデリ    
M.パピス    
片山右京 B.ガショー    
A・デ・チェザリス    
M.ブランデル    
M.サロ    
J.トゥルーリ  
T.マルケス    
鈴木亜久里 B.シュナイダー    
E.ベルナール    
M.アルボレート  
D.ワーウィック    
O.パニス  
中嶋悟 A.セナ
N.ピケ
J.アレジ  
S.モデナ    

(調査条件)

  • フルシーズンでF1参戦した日本人ドライバーが対象
  • スポット参戦や、各シーズン半数のレースに満たない山本左近は除く
  • 5レース以上の期間、チームメイトだったドライバーを抽出
  • 2022年F1第7戦モナコGP終了時点

 

 

歴代日本人F1レギュラードライバー、チームメイトの一覧と戦績です。

各々のチームメイトの、優勝経験とタイトル獲得経験の有無を分かるようにしてみました。

 

結果は、思った通りやっぱり多かったですね!

日本人F1レギュラードライバー10名のうち、なんと8名がF1ウィナーとチームメイトになっています。

 

日本人とチームメイトとなったのべ33名のドライバーのうち、のべ13名が優勝を経験しています。

他と比べてないので分かりませんが、確率で約40%なのでかなり多い部類と言って良いのではないかと思います!

 

 

将来有望な若手と組むことが多い?

© formula1

 

「既に優勝実績あり」と組んだケース
  • 角田裕毅(ガスリー)
  • 中野信治(パニス)
  • 鈴木亜久里(アルボレート)
  • 中嶋悟(セナ、ピケ)

 

「後に優勝するドライバー」と組んだケース
  • 小林可夢偉(ペレス)
  • 中嶋一貴(ロズベルグ)
  • 佐藤琢磨(フィジケラ、バトン)
  • 中野信治(トゥルーリ)
  • 片山右京(トゥルーリ)
  • 鈴木亜久里(パニス)
  • 中嶋悟(アレジ)

 

 

日本人のチームメイトに、F1ウィナーが多いことは分かりましたが。

チーメイトになった際に、既に優勝していたのか否かも調べてみることにしました。

 

結果は、「後に優勝を経験するドライバーと組む」方が多いことが分かりますね!

 

例えば、今回のモナコGPで話題になった小林可夢偉選手とペレス。

2012年までチームメイトで、8年後の2020年にペレスが初優勝を遂げています。

 

なので既に優勝を経験した、実績あるドライバーと組むというよりは。

将来有望な若手ドライバーと組むケースが、これまでの日本人F1ドライバーに多かったことが分かりますね!

 

 

チャンピオンと組んだケース

「既にチャンピオン」と組んだケース

© motorsportweek.com

  • 中嶋悟(1988~89年 ピケ)

 

 

「後のチャンピオン」と組んだケース

© formula1

  • 中嶋悟(1987年 セナ)

 

© autosport.com

  • 佐藤琢磨(2003~05年 バトン)

 

© skysports.com

  • 中嶋一貴(2008~09年 ロズベルグ)

 

 

最後に、チャンピオンドライバーと組んだケースについても見ておきましょう。

日本人ドライバーは、これまで4名のチャンピオンと組んでいます。

 

既にタイトルを獲得した状態で組んだのは、中嶋悟さんとネルソン・ピケのケースのみ。

 

なので、チャンピオンと組んだケースにおいても。

「将来有望な若手ドライバーと組む」

そんなケースの方が圧倒的に多かったわけですね!

 

 

ちなみによく見たら、中嶋悟・一貴父子だけで3回もチャンピオンと組んでるんですね(笑)

 

F1でタイトルを獲ったドライバーと、チームメイトとして比較されるなんてかなり厳しい環境。

悟さん、一貴さんともにほんとに大変だったろうなと、あらためて感じました。

 

 

===

ということで、日本人F1ドライバーがF1ウィナーと組むことが多いという実感。

データで整理して確かめてみましたが、いかがだったでしょうか。

 

高木虎之介さんを最後に、佐藤琢磨選手以降の日本人F1ドライバーは必ずF1ウィナーと組んでいます。

それにペレスやガスリーは現役なので、これからタイトルまで獲る可能性もありますね!

 

チームメイトが、最大の比較対象となるF1において。

日本人F1ドライバーは、より厳しい環境で戦ってきたことがあらためて分かったのではないでしょうか。

 

 

そんな中で、今シーズン角田裕毅選手はガスリーと互角以上の戦いを見せてくれています。

 

これまでのF1では、「有望な若手」と組むことが多かった日本人F1ドライバー。

でも角田選手の場合は自らが「有望な若手」となり、将来F1ウィナーになることを期待して。

 

2年目の成長を感じる角田選手を、引き続き今後も応援していくこととしましょう!

 

以上、日本人F1ドライバーのチームメイトにF1ウィナーが多い説の検証でした!

 


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