モナコGP決勝でもラッセルの順位を下回り、これで6連敗となったハミルトン。
ハミルトンのF1キャリアでここまで連敗が続くことがあったのか、調べてみました!
===
先日のモナコGP、いろいろ振り返っています。
昨日は、チームメイトとなって、初めてペレスがマックスを上回ったことを調べましたが。
チームメイト対決と言えば、気になるのがハミルトンです。
モナコGPではラッセルが5位に入ったのに対して、ハミルトンは8位。
これで第2戦サウジアラビアGPから第7戦モナコGPまで。
ハミルトンは、ラッセルに6連敗となってしまいました。
そんなデータを見ていたら、またある疑問が頭に沸いてきました。
『ハミルトンがチームメイトに6連敗なんて、これまでそんなことあったっけ?』
2008年にF1デビューしたハミルトン。
以前調べた通り、バトンとロズベルグに一度づつ年間成績で後れをとりましたが。
チームメイトを圧倒しつづけてきたと言っても良いF1キャリアです。
そのハミルトン、現在の対ラッセル6連敗を上回るような連敗をしたことがあるのか?
さっそく調べてみることにしました!
ハミルトン 対チームメイト最大連敗数
年度 | Rd | GP | L.ハミルトン 決勝順位 |
N.ロズベルグ 決勝順位 |
---|---|---|---|---|
2015 | 17 | メキシコ | 2位 | 優勝 |
18 | ブラジル | 2位 | 優勝 | |
19 | アブダビ | 2位 | 優勝 | |
2016 | 1 | オーストラリア | 2位 | 優勝 |
2 | バーレーン | 3位 | 優勝 | |
3 | 中国 | 7位 | 優勝 | |
4 | ロシア | 2位 | 優勝 | |
最大連敗数 | 7連敗 |
(調査条件)
- 2022年第7戦モナコGP終了時点
- リタイアや完走扱いは含まず、両者チェッカーを受けたレースが対象
ルイス・ハミルトンが、F1デビューした2008年以降。
リタイアしたりせず、チームメイトと共にチェッカーを受けたレースにおける最大連敗数を調べてみました。
結果は、なんと。
『ニコ・ロズベルグに対して7連敗』
対ラッセル6連敗を上回る、連敗を喫していることが分かりました!
なるほど、なるほど。
調べてみてだんだん当時の状況を思い出してきましたよ、確かにこんなことがありましたね(笑)
ロズベルグ怒りの7連勝、タイトル獲得へ
この投稿をInstagramで見る
もう7年近くも前で、ご存知無い方も多いかもしれませんので。
ハミルトンの7連敗時の状況、振り返ってみましょう。
まず、この連敗が始まる前の2015年第16戦アメリカGPにおいて。
ハミルトンの3度目のタイトルが決定しました。
そのレースでスタート直後にハミルトンに押し出されたり、屈辱的な敗北を喫したロズベルグ。
表彰台前の控室ではハミルトンが投げ渡したキャップを、怒り心頭に投げ返したりなどかなり険悪なムード。
そしてこの次のレースから、ログベルグ怒りの7連勝が始まります。
2015年の残り3レースは、ハミルトンは消化レースの雰囲気でしたが(汗)
2016年は、開幕からロズベルグが怒涛の4連勝。
そしてこの両雄、ついに2016年第5戦スペインGPにおいて。
スタート直後、この有名なチームメイト同士のクラッシュ。
これでロズベルグの7連勝はストップ。
この接触でハミルトンにも火がついたのか、次戦からは7戦6勝でハミルトンも怒りの反撃。
以降も、この両雄の一進一退が続き。
それまで良い人のイメージだったロズベルグも、ついにダークサイドに足を踏み入れた結果(笑)
ロズベルグが最終戦アブダビGPで見事にハミルトンを下し、タイトルを獲得したシーズンでした。
今年は、とにかく運が味方しないハミルトン
ということで、ハミルトンの対チームメイト6連敗というのは。
ロズベルグとこんな死闘を繰り広げた、2015~16年の7連敗以来であることが分かりました。
しかし、今年ほどハミルトンが運に恵まれないシーズンも珍しいですよね。
第6戦スペインGPでは最後方からの怒涛の追い上げで、せっかく今後の流れが好転するかと思いきや。
第7戦モナコGPでは、アルピーヌ勢と接触したり蓋をされたりと散々なレースとなってしまいました。
ちなみに第7戦終了時点での、ハミルトンとラッセルの対戦成績がこちら。
第7戦終了時 チームメイト対戦成績
年度 | L.ハミルトン | G.ラッセル | |
---|---|---|---|
2022 | 予選対決 | 3勝 | 4勝 |
決勝対決 | 1勝 | 6勝 | |
ポイント | 50pt | 84pt |
予選では、決してラッセルに大きく後れを取っているわけではないです。
でも決勝レースとなると。
- 最悪なタイミングでのセーフティーカー導入が2回
- オープニングラップのレーシングアクシデントが1回
など、とにかく運に恵まれず。
結果的には、ラッセルに決勝対決やポイントで大きく後れを取っている形となっています。
でもまぁ、モナコは特殊なコースだったという理由もあるので。
次戦以降でまたスペインGPのようなメルセデスの復調と、ハミルトンの巻き返しを期待したいところです。
統計データ的には、タイトル争いは絶望的
そんなハミルトンですが、現在ランキング6位。
トップのマックスからは、75ポイントの大差をつけられています。
以前、調べたことがあるのですが。
1987年以降、逆転タイトルにおける最大ポイント差は65ポイント差(2007年ライコネン)でした。
なので、これまでの統計データの観点では。
現在75ポイント差のハミルトン、今年のタイトルはもはや絶望的と言わざるを得ないですよね(涙)
でも、不可能と思われた記録をどんどん塗り替えてきたハミルトンです。
ハミルトンの前ではどんな統計も無意味なので、ぜひこんなデータなんて吹き飛ばして欲しいですよね(笑)
とにかく今回調べてみて、もしハミルトンが次もラッセルに決勝で敗れるようだと。
自身ワーストタイ記録となる、対チームメイト7連敗となることが分かりました。
果たして次戦アゼルバイジャンGPで、モナコで見れなかったメルセデスとハミルトンの復活劇を見せてくれるのか?
それともまた運に恵まれず、自身ワーストタイ記録となってしまうのか?
ハミルトンとラッセルのチームメイト対決、次戦も大いに注目して楽しむこととしましょう!
以上、ハミルトンのF1キャリアでの最大連敗数についてでした!