最終戦でのドライバーズタイトル決定、これまで何シーズンあった?

調べてみた
© Formula1
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2016年以来5年ぶりに、最終戦がタイトル決定戦となります。

最終戦までもつれたのはこれまで何シーズンで、どんな傾向のレースが多かったのかを調べてみました。

 

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いろんな出来事が起きて、いまも様々な物議を醸しているサウジアラビアGP。

人によって意見や見方は様々だと思うので、ファンがあまり考えすぎても仕方ありません。

 

なのでもう切り替えて、今週の最終戦アブダビGPのことを考えることにします!

 

ということで、長かった2021年シーズンもいよいよ最終戦。

そして2016年以来5年ぶりとなる、最終戦でのドライバーズタイトル決定戦となります。

 

ハミルトンとフェルスタッペンの両雄には、クリーンなレースを期待したいところではありますが。

F1はスポーツでありながら、かつ泥臭い政治的な抗争もF1の一部だし、時には人間のエゴの塊のようなレース結果となることもあるのがF1だと管理人は思っています。

なので、どんなドロドロした結果になっても、驚かないつもりです!

 

そんなことを考えていたら、ちょっとこんなことを整理してみたくなりました。

『最終戦でのタイトル決定戦、これまでどれくらいあって、どんなレースだった?』

 

うーん、クリーンな感動のレースから、ドロドロの接触劇まで、いろいろありましたが。

綺麗に整理できていないし、もしかしたら最終戦でのタイトル決定戦って何か傾向があるかも?

 

ということで良い機会なので。

今日は近年の最終戦までもつれたタイトル争いを、整理してみたいと思います!

 

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最終戦でのタイトル決定シーズン一覧

年度 pt差 1位 2位 3位
2016 12pt N.ロズベルグ L.ハミルトン
2014 17pt L.ハミルトン N.ロズベルグ
2012 13pt S.ベッテル F.アロンソ
2010 8pt F.アロンソ M.ウェバー S.ベッテル
2008 7pt L.ハミルトン F.マッサ
2007 4pt L.ハミルトン F.アロンソ K.ライコネン
2006 10pt F.アロンソ M.シューマッハ
2003 9pt M.シューマッハ K.ライコネン
1999 4pt E.アーバイン M.ハッキネン
1998 4pt M.ハッキネン M.シューマッハ
1997 1pt M.シューマッハ J.ビルヌーブ
1996 9pt D.ヒル J.ビルヌーブ
1994 1pt M.シューマッハ D.ヒル

赤字:タイトル獲得ドライバー

(調査条件)

  • 1987年以降のシーズンを調査
  • 最終戦を迎えた時点でのポイント差と順位です

 

まずは、最終戦までタイトル争いがもつれたシーズンを整理してみました。

調査対象はいつものように、管理人がF1を見始めた1987年から昨年2020年までの34シーズン。

 

最終戦までタイトル決定がもつれたのは、この表にある13シーズンとなります。

確率では38.2%、約3年に一回程度は最終戦までもつれるということですね。

これは、思った以上に多かったです!

 

 

次に、最終戦を迎えた時点でのポイント差を見てみましょう。

最小は1pt差、1994年と1997年の2回です。

同点での最終戦決戦となると、どうやら1974年まで遡る必要があるようです。

なので、今年この同点最終決戦はF1の歴史でみても極めて稀だということが分かりますね!

 

 

最後に、最終戦での逆転タイトル獲得となったケースを見てみましょう。

タイトルを獲得したドライバーが赤字ですが、最終戦で逆転タイトル獲得となったシーズンは4回ということが分かりますね。

そのうち2回、2007年と2010年が3位からの逆転となったのは面白いですよね。

でもまぁ今年は同点なので、あまりこのデータは参考にならないかもですね(笑)

 

ちなみにスペースの関係で省略しましたが。

2010年は4位のL.ハミルトンまで、なんと4名のドライバーが。

最終戦でタイトル獲得チャンスがあるという、近年では極めて異例なシーズンでした。

 

 

この13レース、一体どんなレースだった?

これまで34シーズンで、最終戦までもつれたのは13回だったことは分かりましたが。

それらの決定戦は、一体どんなレースだったんでしょう?

クリーンで感動的なレースもあれば、接触で決まったドロドロのレースもありました。

 

もしかして、何か傾向があるかもしれないので。

まずこの13レースを、ざっと振り返ってみたいと思います。

 

2016年 アブダビGP

このレース、管理人は新婚旅行で現地観戦してました(笑)

ハミルトンが優勝しロズベルグが4位以下の場合、ハミルトンの逆転タイトルという状況でした。

 

ハミルトン先頭、ロズベルグ2位でレース終盤を迎え。

そこからロズベルグを4位以下に落とすために、ハミルトンがまさかの超スロー走行。

一気に4位フェルスタッペンまで数珠繋ぎになる様子がこちらの動画です。

 

しかし結果は変わらず、ロズベルグが2位をキープし初戴冠となりました。

ハミルトンの、タイトル獲得への執念が垣間見られた凄いレースでした(笑)

 

 

2014年 アブダビGP

© f1-fansite.com

最終戦のポイントが2倍になるという、クイズ番組のようなポイント制だった2014年(笑)

 

逆転タイトルを狙うロズベルグがポールを獲得するも、スタートで大きく後退。

その後もミスやトラブルが連発し、まさかの周回遅れ14位でフィニッシュするという屈辱的展開。

 

でもレース後には、このようにお互いを称え合う姿も見られたし。

まだこの頃は、二人は良い関係だったことが伺えますね(笑)

 

 

2012年 ブラジルGP

© dw.com

ベッテルが13ポイント、アロンソを大量リードして迎えた最終戦。

しかしこのようにスタートでまさかのスピン、最後尾に落ちてしまいます。

 

万事休すかと思われましたが、天候やセーフティーカーなどの展開にも恵まれ。

そこから怒涛の追い上げを見せ見事に6位フィニッシュ、ベッテルが3度目の王座を獲得したレース。

 

レース後にはベッテルの黄旗無視疑惑で一悶着ありましたが。

非常に緊張感のある良いレースでした。

 

 

2010年 アブダビGP

© Formula1 Twitter

この年は大混戦、アロンソ、ウェバー、ベッテル、ハミルトンの4人にチャンピオンの可能性を残し決戦は最終戦へ。

でもポイント差ではアロンソ絶対有利な中で、迎えた決勝レース。

 

ウェバーを意識して、早めにタイヤ交換をしたアロンソが7位まで落ち。

そこから、ルノーのペトロフに引っかかって抜けないまさかのレース展開に。

 

そしてトップでチェッカーを受けたのはベッテル。

5位に入れば良かったアロンソは、結局7位のままチェッカー。

見事に、ベッテルが大逆転で初のワールドチャンピオンとなったレース。

 

管理人も思わず泣いてしまったレースですし、感動的なレースでした。

 

 

2008年 ブラジルGP

© Formula1

こちらは、伝説のレースですね。

ランク2位のマッサが優勝した場合、ランク1位のハミルトンは6位以下に落ちると逆転される状況でした。

 

そんな中で行われたレースでは、天候が二転三転する難しいコンディションでマッサが見事にトップチェッカーを受け。

その時のハミルトンの順位は6位、誰もがマッサがタイトル獲得したと思ったその瞬間。

 

最終ラップの最終コーナーで、ハミルトンがトヨタのグロックを交わし5位に浮上。

ハミルトンが劇的な形で、初のタイトル獲得となったレースでした。

 

わずか30秒足らずの間でしたが、確かにマッサがチャンピオンでした。

表彰台での誇り高い敗者のこのマッサの姿に、感動された方も多いのではないでしょうか。

 

 

2007年 ブラジルGP

© ferrari.com

そして、こちらも伝説のレースですね(笑)

デビューイヤーのハミルトンと、チームメイトのアロンソのマクラーレン勢同士のタイトル争いになるかと思われた最終戦。

 

予選2位からスタートしたランク首位のハミルトン、しかしマシントラブルなどあり最後尾近くまで後退。

そしてアロンソも3位に終わり、なんと終わってみればフェラーリ勢が1-2フィニッシュ。

 

キミ・ライコネンが優勝し、まさかの最終戦での大逆転タイトルとなるのでした。

 

 

2006年 ブラジルGP

© f1experiences.com

こちらは、前戦の日本GPシューマッハのリタイアにより、実質タイトルが決定してしまったと言って良いシーズンかもしれません。

 

逆転条件としてはランク2位のミハエル・シューマッハが優勝し、かつアロンソがノーポイントの場合に限り逆転タイトルという厳しい状況。

 

優勝しかないシューマッハは、しかし予選Q3を走れず10番手。

さらに決勝でも接触で最後尾まで落ちてしまい、4番手までリカバリーするのが精一杯。

 

アロンソが2位で、2年連続のタイトルを決めたレースとなりました。

 

 

2003年 日本GP

© Formula1

ランク首位のミハエル・シューマッハは、1ポイントでも獲得すればタイトル確定という状況。

なので楽にタイトルを決めるかと思いきや、いきなり接触で最後尾に落ちてしまいます

 

しかし逆転を狙うライコネンは優勝が絶対条件ながら、ミハエルのチームメイトであるバリチェロに届かず2位が精一杯。

 

ミハエルも最後尾からなんとか8位まで追い上げ1ポイント獲得し。

珍しくハチャメチャなレースながらも、皇帝ミハエルが6度目のタイトルを自力で決めたレースでした。

 

 

1999年 日本GP

© mclaren.com

この年はマクラーレンのミカ・ハッキネンと、フェラーリのアーバインによるタイトル争い。

シーズン途中で骨折休場したフェラーリのシューマッハが前戦マレーシアGPから復帰し、その好アシストもありアーバインがランク首位で迎えた最終戦。

 

予選でもシューマッハがポールポジションと気を吐いたものの。

レースでは2番手からスタートしたミカ・ハッキネンが、スタートダッシュを決めて先頭に立ちます。

 

その後も危なげなくレースを走り切り、見事に優勝。

ハッキネンが王者の貫禄を見せつけ、二年連続戴冠となったレースでした。

 

 

1998年 日本GP

© F1 in the 1990s Twitter

ハッキネンが、シューマッハに対して4ポイントリードで迎えた最終戦。

シューマッハが優勝しても、ハッキネンは2位でタイトルが確定する状況。

 

そんな緊張感が高まるスタートで、シューマッハがまさかのエンジンストール。

再スタートの原因を作ったために、なんと最後尾からのスタートとなってしまいます。

 

そこからシューマッハは鬼神の走りで3番手まで追い上げますが、今度はリアタイヤがバーストし万事休す。

ハッキネンが勝利して、見事に自身初のタイトル獲得となったレースでした。

 

 

1997年 ヨーロッパGP

© formula1.com

フェラーリのミハエル・シューマッハが、ウィリアムズのジャック・ヴィルヌーブを1ポイントリードして迎えた最終戦。

予選ではこの両雄含め、上位3台が1000分の1秒までまったく同タイムという超接近戦。

 

レースでは、2番手スタートのシューマッハが逃げるも、レース中盤にヴィルヌーブが追いついてきます。

そしてついにオーバーテイクを仕掛けたヴィルヌーブに、シューマッハがなんと体当たり。

 

結果シューマッハはリタイア、ヴィルヌーブはなんとか走り切り3位。

ヴィルヌーブの逆転タイトル獲得となりました。

 

シューマッハのこの行為に対して、レース後にはシーズン全戦のポイント略奪という極めて厳しい裁定が下され。

F1の歴史に残る暗黒レースとなってしまいました。

 

 

1996年 日本GP

© topgear.com

ウィリアムズのデイモン・ヒルと、新人ヴィルヌーブのチームメイト同士のタイトル争い。

ヒルが9ポイントリードし6位でタイトルが確定、対してヴィルヌーブは優勝するしかない状況。

 

ヴィルヌーブが予選でポールポジションを獲得するも、レースではスタートで6番手まで落ちる展開。

その後徐々に追い上げを見せるも、レース終盤にリアタイヤのトラブルによりリタイア。

 

ヒルが自身初のタイトルを、見事に優勝で飾ったレースとなりました。

 

 

1994年 オーストラリアGP

© hotcars.com

ベネトンのミハエル・シューマッハが、ウィリアムズのデイモン・ヒルを1ポイントリードで迎えた最終戦。

2番手スタートのシューマッハがスタートで先頭に立ち、3番手スタートのヒルが追いかける展開に。

 

そして運命の36周目、まずシューマッハがコースアウトし両車の間隔が一気に縮まります。

そして次のコーナーで抜きにかかったヒルに、シューマッハがなんと幅寄せ体当たり。

 

シューマッハはその場でリタイア、ヒルはなんとかそのまま走り続けるも接触の影響でトラブルが発生し、ピットまで戻ったところで無念のリタイア。

 

シューマッハ初のタイトルは、このような歴史的な接触での決着となりました。

 

タイトル決定戦の傾向は?

ということで、長々とタイトル決定戦の13レースを振り返ってみましたが。

何か傾向があるんでしょうか・・・?

 

タイトル争い当事者に、こんな傾向が多く見受けられる気もします。

  • 1-2フィニッシュが意外に少ない
  • どちらかのドライバーが、最後尾に落ちることが多い
  • 接触で決まったケースは少ない(シューマッハのみ)

 

ちょっと表にして見るとこんな感じ。

年度 1-2フィニッシュ 最後尾転落 接触
2016 × ×
2014 × × ×
2012 × ×
2010 × × ×
2008 × × ×
2007 × ×
2006 × ×
2003 × ×
1999 × × ×
1998 × ×
1997 × ×
1996 × × ×
1994 × ×

 

確かに、タイトル争い当事者同士の1-2フィニッシュは2016年1回のみですね。

タイトル決定戦は、キレイに1-2フィニッシュとなりにくいのかもしれません。

 

その理由の一つかもしれませんが、どちらかのドライバーがレースで最後尾に落ちたケースが多く。

これまで13レース中で5回もあります。

確率38.4%なので、多い傾向と言ってもいいかもしれませんね。

 

接触は意外に少なく、シューマッハの2回だけです。

最終戦では無いためこの表にはないですが、セナとプロストの2回の接触のイメージが強すぎただけでかもしれませんね。

最終戦でのタイトル決定戦が接触で決まるケースは、少ないと思って良さそうです。

 

 

ということで、まとめるとこんな感じですかね。

  • 過去34年間、最終戦決戦は13回あった。
  • タイトル争い当事者同士が、優勝と2位で決着したケースはたった1回(2016年)だけ。
  • 波乱の展開が多く、どちらかのドライバーが最後尾に落ちるレースが5回もあった。

 

 

うーん、、、自分で調べておいて何ですが。

なんだかよく分かったような、分からないような(笑)

 

まぁあくまで少ない母数の統計データなので、参考情報ということで(笑)

 

とにかく今回調べた過去の統計では、綺麗にハミルトンとフェルスタッペンの両雄1-2の可能性は低いとデータが示していますし。

どちらかのドライバーが最後尾に落ちるような波乱の展開が多かったのも事実です。

 

ただでさえ予測不能なレースが続いたこの2021年シーズン。

最終戦でのタイトル決定戦は、果たしてどんな波乱万丈の展開が待っているんでしょうか。

あと数日、最終戦アブダビGPでその答えが出ます。

新たな歴史の証人として、思う存分歴史に残るレースを楽しむことといたしましょう!

 

以上、最終戦でのタイトル決定戦の調査についてでした!

 


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