サウジアラビアGP、こんなに険悪な空気の表彰台は久しぶりかも?

調べてみた
© planetf1.com
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お互い目をあわせないし、マックスはすぐ退場しちゃうし、とても雰囲気の悪い表彰台でした。

こんな険悪な表彰台が近年あったのか、調べてみることにしました!

 

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先日のサウジアラビアGP。

いまだに両雄のクラッシュについて、SNSなどでいろんな議論が続いているようですが。

 

そんなことよりも、なんだかとても気になったことがあったんですよ。

『こんな空気の悪い表彰台、ずいぶん久しぶりかも?』

 

表彰台ではハミルトンとフェルスタッペンは一切目を合わせることもなく。

そしてトロフィーを受け取ると、そそくさとフェルスタッペンは退場。

 

レース展開があんなだっただけに、めちゃくちゃ空気悪かったですよね(笑)

30年ほど前のセナ・プロスト時代はよくありましたが、これは近年ではかなり珍しいのかも?

 

ということで、近年の空気が悪かった表彰台ってどれくらいあったのか?

調べてみることにしました。

 

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2019年 カナダGP

© Formula1

まずは2年前のカナダGP。

ベッテルの顔が怒りに満ちていて、残る二人もとてもバツが悪そうな空気です。

 

事の発端は、こちらのシーン。

© Formula1

先頭を走るベッテルを、ハミルトンが猛追する展開。

しかし若干ミスを犯したベッテルがコースオフするものの、見事にコース復帰したのですが。

 

その戻り方が危険行為とされて、5秒ペナルティが課され。

結局ベッテルは2位でゴールとなってしまいます。

 

怒り心頭のベッテル。

表彰台前には、ハミルトンの優勝プレートを、2位プレートに入替るほど激怒してました。

© skysports.com

でも、これはハミルトンへの怒りというよりは。

どちらかというと、ペナルティのジャッジを下したFIA運営に対する怒りだったので。

 

サウジアラビアGPよりは、険悪度合いは小さかったかもしれません。

 

2019年 オーストリアGP

© planetf1.com

続いて同じく2019年、オーストリアGPです。

ご存知の通り、ホンダが第4期復帰後に初勝利を挙げたレースです。

 

このマックスの有名な「ホンダロゴ」を指差すシーンで。

でも、後ろのルクレールの憮然とした表情がすごく気になりませんでしたか?

 

これも事の発端は、このシーン。

© Formula1

残り3周でフェルスタッペンがオーバーテイクした際。

ルクレールは、このようにコース外に押し出される形となってしまいます。

 

これに対してルクレールは激怒していて。

© honda.co.jp

マックスと、ホンダの田辺TDが歓喜のシャンパンファイトをする後ろで。

シャンパンファイトを拒否し、ずっと憮然とした表情。

 

一応、このあとの記念撮影まではちゃんと居たのでサウジアラビアGPよりはマシですが。

でもホンダ復帰後初優勝の裏では、実はこんな険悪な空気になっていたんですよね(笑)

 

2015年 アメリカGP

© dw.com

優勝してはしゃぐハミルトンに対して、後ろのロズベルグ・・・怖いです(笑)

 

ここに至る過程は、この動画を見れば全部わかります。

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スタート直後にハミルトンに押し出され、後退したロズベルグ。

その押し出したハミルトンが優勝し、3度目のタイトル決定。

 

そして表彰台前の控室で。

ハミルトンがキャップをほいっとロズベルグに投げ渡すと。

 

怒り心頭のロズベルグは、「そんなもん、いるかよ!」とばかりに。

キャップを、かなりの勢いでハミルトンに対して投げつけるのでした。

 

そんなですから、表彰台の雰囲気が良いわけないですよね。

でもこんな過程がありながらも、表彰台で堂々とはしゃぐハミルトンのメンタルは凄い(笑)

 

ちなみにこんな様子を見せつけられたからなのか。

ロズベルグも翌年、ついに暗黒面に足を踏み入れ。

見事にハミルトンを破ってタイトルを獲り、復讐を果たすのでした(笑)

 

2013年 マレーシアGP

© gptoday.net

続いて2013年マレーシアGP、有名な「マルチ21事件」です。

ベッテルがすごくバツの悪そうな顔だし、隣のウェバーは「てめぇ、なめてんのか、おい」というような顔ですよね(汗)

 

このマルチ21事件とは?

簡潔に言うと、ベッテルがチームオーダーを無視して、ウェバーを裏切って優勝した事件です。

 

最後のタイヤ交換後、先頭はウェバー、2番手にベッテルの順位でした。

レッドブルチームからは、そのままの順位を維持してゴールするように指示がありました。

(21はウェバーのカーナンバー2と、ベッテルの1の順という意味)

 

しかしベッテルはこれを無視し、ウェバーを抜いて優勝してしまいます。

そしてレース後には無邪気に喜んでいたベッテルですが。

表彰台前の控室にて、ウェバーから「マルチ21だったはずだよな?」と問いただされ。

一気に表情が変わり、深刻な雰囲気の表彰台へと繋がるのでした。

 

最近F1ファンになった方は、あのベッテルがと信じられないかもしれませんが。

ベッテルでさえ、このような暗黒面を持ち合わせていたんです。

 

やっぱりF1でタイトルを獲る、まして4度も獲るということは。

キレイごとだけでは無理なんだと痛感した事件でした。

 

2007年 ヨーロッパGP

最後、2007年ヨーロッパGPです。

ドヤ顔のアロンソに対して、マッサの顔がとても怖いです(汗)

 

これも事の発端は、こちらのオーバーテイク。

© bbc.co.uk

2位のマクラーレンのアロンソが、首位を走るフェラーリのマッサを猛追。

そして残り5周で、両車やや接触しながらアロンソがついにオーバーテイク。

そのままアロンソが優勝、マッサが2位となったわけですが。

 

こちら、またも表彰台前の控室。

© Formula1

国際映像に映る中で、マッサが激しくアロンソに抗議。

 

しかしどこ吹く風のアロンソは、半笑いで適当にあしらい(笑)

(動画は直接開始できないので、YouTubeサイトやアプリでご覧ください)

このあとカメラに、ドヤ顔でガッツポーズなどを決めてます。

 

アロンソもやっぱり、暗黒面を持ち合わせているんでしょう、メンタルも最強ですね(笑)

 

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ということで、いくつか雰囲気の悪い表彰台を見てきましたが。

 

例えばハミルトンは、一人だけ不機嫌で勝手に表彰台の空気を悪くしていることが何度かありましたし。

ほかにも15年くらい振り返りましたが、多すぎて諦めました(笑)

そのうち第二弾でまとめることにします。

 

直近2年くらいは、ここまで空気の悪い表彰台は無かったわけですが。

でもタイトル争いが佳境の今、F1では空気の悪い表彰台なんて日常茶飯事ということかもしれませんね(笑)

 

そしてだいたい空気を悪くしているのは、歴代チャンピオン達だったということも分かりました。

やっぱりF1チャンピオンたるもの。

エゴが強く、暗黒面を持ち合わせ、強メンタルでないといけないのかもしれませんね(笑)

 

とにかく、サウジアラビアGPは2年ぶりくらいに空気の悪い表彰台となりましたが。

やっぱり最後のアブダビGPは、両雄がお互いを称賛するような表彰台が見たい!

 

なので、そんな素晴らしい表彰台の雰囲気になるかどうかも頭の片隅に置きながら。

最終戦アブダビGP、目一杯楽しむこととしましょう!

 

以上、空気の悪い表彰台の調査でした!

 


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