ニック・デ・フリース、かなり珍しい27歳でのF1デビューとなります。
近年では他にどんな遅咲きドライバーが居て、どんな活躍をしたのか、戦績をチェックしておきましょう!
今日は、F1速報ベッテル引退特集号を朝イチで買ってきました!
あまりにも読みごたえがあったので急遽仕事を休みにしました、フリーランスの特権です(笑)
なのでのんびりと引退するベッテルの記事を読みつつ、入れ替わる形で2023年にデビューするF1ルーキーにも色々想いを馳せていました。
昨年スポット参戦でいきなり入賞し、今年いよいよフルタイムでF1デビューするニック・デ・フリース。
角田裕毅選手のアルファタウリでのチームメイトとして、注目されている方も多いですよね。
そんなことを考えてたら、また頭にこんな疑問が沸いてきました。
『27歳以降でのF1デビューって、近年では珍しくない?』
2000年以前の昔は、20代後半でのF1デビューは決して珍しくありませんでした。
でも最近は、パッと何人かは思いつくのですが誰が居ましたっけ?
そしてさらに、他にも疑問が沸いてきました。
『ほとんどのドライバー、1~2年でF1から去ってないか・・・?』
うーん、これは気になる。
デ・フリースがデビューイヤーを迎える前に、これは調べてチェックしておきましょう!
27歳以上のF1ルーキー一覧
デビュー 年齢 |
ドライバー | 参戦年度 | 主な所属チーム |
---|---|---|---|
27歳 | N.デ・フリース | 2022- | ウィリアムズ アルファタウリ |
B.ハートレー | 2017-18 | トロロッソ | |
G.ヴァン・デル・ガルデ | 2013 | ケータハム | |
R.ファーマン | 2003 | ジョーダン | |
28歳 | F.モンタニー | 2006 | スーパーアグリ |
N.カーティケヤン | 2005 2011-12 |
ジョーダン HRT |
|
T.モンテイロ | 2005-06 | ジョーダン ミッドランド |
|
29歳 | S.ブルデー | 2008-09 | トロロッソ |
C.ダ・マッタ | 2003-04 | トヨタ | |
31歳 | 井出有治 | 2006 | スーパーアグリ |
32歳 | A.ロッテラー | 2014 | ケータハム |
A.マクニッシュ | 2002 | トヨタ |
(調査条件)
- 2000年以降にデビューしたドライバー
まずは、27歳以降でF1デビューしたドライバーを確認しておきましょう。
ただし2000年以前は数多く存在するので、2000年以降に絞ってリストアップしてみました。
結果は、デ・フリースで12人目であることが分かりました!
思ったより多かったですが、でもデビュー年代別に分布を見てみると。
- 2000年代:8名
- 2010年代:3名
- 2020年代:1名
1990年代から引き続き、2000年代もそれなりに遅咲きF1ルーキーが居ました。
でもF1ドライバーの若年化が進んだ2010年代以降に、めっきり減ってきた傾向が良く分かるデータですよね!
3年生き残りはカーティケヤンのみ…
デ・フリース以前の11名のドライバー、そのF1参戦年度を見てみると。
3シーズン生き残ったのが、ナレイン・カーティケヤンのみ。
それ以外の10名は、みんな1~2年でF1からフェードアウトしちゃっています。
これはデ・フリースにとっては、縁起悪いことこの上ないジンクスデータですね(汗)
3~4名程度ならまだしも、10名以上とそれなりに母数のあるデータなので気になります。
これまで苦労を重ねてきたデ・フリースですから、このジンクス通りとならないように。
長く長く、F1でのキャリアを形成して活躍して欲しいですね!
27歳以上のF1ルーキー 戦績一覧
ドライバー | F1参戦数 | 予選 最高位 |
レース 最高位 |
---|---|---|---|
N.デ・フリース | 1戦 | 13位 | 9位 |
B.ハートレー | 25戦 | 6位 | 9位 |
G.ヴァン・デル・ガルデ | 19戦 | 14位 | 14位 |
R.ファーマン | 14戦 | 14位 | 8位 |
F.モンタニー | 7戦 | 20位 | 16位 |
N.カーティケヤン | 48戦 | 11位 | 4位 |
T.モンテイロ | 37戦 | 13位 | 3位 |
S.ブルデー | 27戦 | 4位 | 7位 |
C.ダ・マッタ | 28戦 | 3位 | 6位 |
井出有治 | 4戦 | 21位 | 13位 |
A.ロッテラー | 1戦 | 21位 | リタイア |
A.マクニッシュ | 17戦 | 10位 | 7位 |
赤字:3位以内
(調査条件)
- 2000年以降にデビューしたドライバー
- 予選はグリッド降格等を反映前の順位
では近年の遅咲きルーキードライバーが、どんなF1戦績を残したのかもチェックしておきましょう。
表で見てみると、うーん、やっぱりなんだかイマイチな戦績が並んでますよね。
最多出走は、唯一3シーズンを戦ったナレイン・カーティケヤンの48戦です。
この中では2番目に良い、決勝最高位も4位の結果も出しています。
決勝最高位は、ティアゴ・モンテイロの3位です。
このメンバーの中で、唯一表彰台を達成しているドライバーです。
でも、このモンテイロの3位と、カーティケヤンの4位の結果って。
2005年アメリカGP、6台のみによる悪名高きレースでの結果です。
このレースを除外すると、モンテイロの最高位は8位、カーティケヤンは入賞も無いので。
実質的には、ダ・マッタの6位が決勝最高位と言って良いかもしれませんね。
そのダ・マッタ、この中で予選最高位の3位も獲得しています。
ただし4位のブルデー含めて、雨絡みの波乱の予選での結果でした。
なのでドライでの予選という意味では、ハートレーの6位が最高予選順位と言って良いかもしれません。
この遅咲きルーキーたちの悪しきジンクスデータを払拭するためにも。
デ・フリースには、まずはこの『予選6位、決勝6位』の壁を突破してもらいたいところかもですね!
角田選手ともども、応援しましょう!
ということで、遅咲きF1ルーキーの一覧と戦績を確認してきましたが。
デ・フリースにとっては、なんだか縁起の悪いデータばかりでしたね。
でもあくまでデータはデータ、ジンクスはジンクスです。
デビュー戦で入賞という快挙を達成したデ・フリースなら、こんなジンクス吹き飛ばしてくれますよね!
デ・フリースにとっては、チームメイトの角田選手に勝ってF1で生き残っていくことが重要だし。
角田選手にとっても、デ・フリースに勝たないと未来がありません。
だからと言ってチームメイトでいがみ合うのではなく、この2人には切磋琢磨して良いバトルを見せて欲しいですね!
果たして、久しぶりのF1で大活躍する遅咲きルーキーとなれるのか?
角田選手とのチームメイト・ライバル関係はどうなっていくのか?
ぜひそんな観点からデ・フリースにも注目して、今年のF1を楽しむこととしましょう!
以上、遅咲きルーキー、近年のF1戦績についてでした!