第6回は、鈴鹿でもっともコストパフォーマンスに優れる「西エリア」です!
やや玄人向けなので初観戦には向きませんが、フリー走行での観戦にもオススメです!
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10月に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GP、チケット一般販売開始の7月24日(日)に向けて。
7月22日まで、全15回に分けて全席の詳細レビューを行っています。
レビュー内容は、全席共通です。
どんな情報をどんなスケジュールで公開するかについては、こちらの予告記事をご確認ください!
第6回は、西エリアチケットについてとなります。
F1日本GPのチケットの中で、唯一指定席ではないため。
スプーンカーブ、西ストレート、130R、立体交差などから自由に観戦できます。
場所が広範囲に多岐にわたることと、指定席と異なり仮に電柱などがあっても自由に席を移動できるので。
これまでの指定席とはやや視点を変えて、レビューしていきたいと思います!
西エリアのF1マシン走行ビュー
まずこちらが、みんなでF1 YouTubeチャンネルに公開した動画です。
- 西エリアの観戦ビュー
- 収録エリア:Lエリア/Mエリア/Nエリア/Oエリア/Gエリア/200R
- 収録年度:2019年/2018年/2017年/2011年/2010年/2009年/2006年/2005年/2004年/2003年のF1日本GP
実際に観戦する視界と近くなるように、なるべく高倍率ズームで撮っていない動画を公開しました。
F1マシンの走行は実際どんな風に見えるのか、ぜひ動画でまずご確認ください!
まずは、西エリアのマップを見てみましょう。
このマップの、赤色場所で観戦が可能です。
「L」「M」「N」「O」「G」の大きく5つの観戦エリアと、特にエリア名は無いですが200R近辺にも観戦できる場所があります。
ただし観戦エリアと言っても、多くは丸太が土手に並ぶだけなので。
雨が降ったりすると、なかなかの苦行となることは覚悟しておいてください。
その分チケット料金はとても安く、3日間で破格の9,500円となります。
おそらく世界中でも、F1の決勝レースを1万円以下で観れるチケットなんて無いはずです。
なので鈴鹿一どころか、世界一のコストパフォーマンスチケットだと思って良いです(笑)
では各観戦エリアからの、走行ビューと特長です。
Lエリア(スプーンカーブ入り口)
(主な特長)
- スプーン一つ目で、高速コーナリングするF1マシンを観ることができるエリア。
- スプーン二つ目は、下り坂となっているので途中までしか見えない。
- コースから、距離はやや遠い。
- 金網被り無く観戦できる場所が多い。
- 近年は、スプーン一つ目でオーバーテイクもそれなりにある。
Mエリア(スプーンカーブ中央)
(主な特長)
- スプーン一つ目と二つ目を、両コーナーも視界良く観ることができるエリア。
- 西ストレートまでは見えない。
- コースから、距離はかなり遠い。
- 金網被り無く観戦できる場所が多い。
- 近年は、スプーン一つ目でオーバーテイクもそれなりにある。
Nエリア(スプーンカーブ出口)
(主な特長)
- スプーンカーブ全景を、視界良く観ることができる。
- 西ストレートも、前半かなりの部分まで観ることができる。
- コースから、距離はやや遠い。
- 大半は金網被り無く観れるが、目の前のコースは金網被りの視界となる。
- 近年は、スプーン一つ目でオーバーテイクもそれなりにある。
Oエリア(西ストレート)
(主な特長)
- 鈴鹿の中で、最高速度を堪能できるエリア。
- 目の前のコースは金網被りの視界となる。
- スプーンカーブ側は、スプーンへの進入と立ち上がりを視界良く観ることができる。
- 130R側は、場所によっては130Rやデグナーまで観ることができる。
- 西ストレートではDRSは使えないが、オーバーテイクがそれなりに期待できる。
Gエリア(130R側)
(主な特長)
- 最高速度でのコーナリングを堪能できるエリア。
- ただし2003年の改修以来、F1マシンにとってはほぼストレートとなってしまった。
- ダンロップの立ち上がりも僅かだが観れるので、1周で2回同じマシンを観れる。
- ただし両方とも通過速度は高く、可視時間は意外に短い。
- 上段を除き、目の前のコースは金網被りの視界となる。
- オーバーテイクは130R進入までに完了することが多いので、見えない可能性が高い。
Gエリア(立体交差側)
(主な特長)
- 130R進入とデグナー立ち上がり、1周で2回同じマシンを観戦できるエリア。
- ただし両方とも通過速度は高く、可視時間は意外に短い。
- 130R進入側は金網被り確定、デグナー立ち上がりは金網被りの無い場所が多い。
- 130R進入側は、オーバーテイクを観れる可能性は高い。
- ヘアピンはまったく観えないが、立ち上がっていく音だけ聴こえる。
200R
(主な特長)
- 鈴鹿随一の、F1マシンとの最接近を楽しめるエリア。
- 目線の高さで、F1マシンが向かってくる大迫力は唯一無二。
- 他のエリアと異なり、丸太すらない立ち見での観戦。
- 金網被りは確定。
- この先のスプーンへ向かう小道が超最接近エリアだが、幕が張られるので観れない。
7つのエリアに分けて観戦ビューを見てきましたが。
エリアによってまったく特長が異なることが、特長というか(笑)
とにかく指定席とは異なり、「西コース内での自由席」というチケットなので。
セッションごとに、いろんなエリアで観てみることをオススメします。
なお鈴鹿サーキット公式HPには、指定席の動画はアップされているのですが。
西エリアについては、参考動画がアップされていないです。
なのでぜひ当サイトのYouTube動画で確認してもらって、西エリアでの実際のF1マシン走行ビューをチェックしてみてください!
視界情報詳細
西コース全域にも、当然このように気になる電柱やスピーカーはあります。
ただしこれまで、レビューしてきた指定席と異なり。
西エリアチケットは自由席なので、気に入らない視界の場合は移動すれば良いです(笑)
でもおそらく、レコードラインとモロ被りするような電柱は無かったはずです。
しかしもし存在したとしても移動すれば良いので、特に管理人もメモなど取っていないんです(笑)
なので詳細な座席位置情報などは、今回のレビューでは割愛したいと思います。
オススメシート
西エリアの中で、もっとも快適に観戦できるエリアは?
「Gエリア」をオススメします!
(主な理由)
- 130Rオアシスがすぐ裏手にある!
- グランドスタンドからもっとも近い!
- 西エリアで唯一、ベンチシートもある!
ただしベンチシートは、この写真のようにかなり前列に設置されているので。
視界も目の前だけになってしまい、少々視界の悪い観戦となってしまいます。
なのでこのエリアに限らず、西エリアチケット購入の場合には「椅子持参」がオススメ!
指定席よりも、足元広めで左右の間隔も広めに取れのでより快適なはずです!
西エリアの中で、もっとも迫力を感じられるエリアは?
「200R近辺」をオススメします!
(主な理由)
- とにかくF1マシンからの距離が近い!
- 目線の高さでF1マシンが向かってくる姿は圧巻!
もう一度、ぜひこの観戦動画を見てください!
(再生ボタンを押せば、200Rの走行シーンから始まります)
E-1席(ダンロップ)やI席(ヘアピン)も、コースからは近くて大迫力です。
ただしF1マシンを横から観る形になります。
対してこの200R近辺は、ほぼ正面からF1マシンが向かってくるようなイメージです。
場所が分かりづらいかもなので。
このあたりになります。
ただし前述の通り、この近辺は座席に類するようなものはありませんので。
レースではなく、フリー走行でぜひ観戦することをオススメします!
西エリアの中で、もっとも長時間マシンを観れるのは?
【F1日本GP鈴鹿 観戦席情報】
西エリアチケット、もっとも長時間マシンを見るなら?
オススメは『Nエリア』です!スプーンカーブに加え、バックストレートの半分くらいまで見えます。
ドライで約14秒、ウェットで約17秒くらい目視できます!#f1 #F1jp #鈴鹿サーキット pic.twitter.com/kIlSiHdBsC— みんなでF1 (@minna_de_F1) June 16, 2022
「Nエリア」をオススメします!
以前、同じようなツイートをしたことがあるのですが。
管理人調べでは、ドライでだいたい14秒間くらいは目視できるはずです(笑)
「Gエリア」の立体交差や130Rは1周で2回観れて、それはそれでオトクなのですが。
でも可視時間という意味では、速すぎてあっという間に過ぎ去っていくので。
「推しドライバーの姿を、できるだけ長く観ていたい!」
みたいな観戦スタイルの場合は、この「Nエリア」がオススメです!
西エリアの中で、お子様の飽きが来なそうな場所は?
【F1日本GP鈴鹿 観戦席情報】
F1マシンが、凄いスピードで向かってくる感を楽しむには?
オススメは『西エリアチケット Oエリア』です!特に、スプーンカーブ側です。
「あんな遠くを走っていたのに、もう目の前にいる!」
と、お子様にも分かりやすいかと思います😊#f1 #F1jp #鈴鹿サーキット pic.twitter.com/NTuX4TRfM7— みんなでF1 (@minna_de_F1) July 3, 2022
「Oエリア スプーンカーブ側」をオススメします!
これも以前、同じようなツイートをしたのですが。
なにせ最高速度で駆け抜けますし、遠くまで行ったマシンがこちらに向かってくるので。
F1マシンの凄さがお子様にも十分伝わるので、飽きが来ないのではないかと思います。
場所が分かりづらいかもなので、念のため。
このあたりです!
とにかく、西エリアは観戦場所が多岐にわたるので。
これまでの指定席レビューとは少し変えて、目的別にオススメエリアをご紹介しました。
うまく合致する目的があれば、ぜひこのオススメエリアでの観戦をご検討してみてください!
総合評価
では最後に、この西エリアチケットを5つの軸で評価したいと思います。
快適性
- どのエリアも、グランドスタンドからの距離は遠い(最短:Gエリア20分、最長:Nエリア60分)
- Gエリアを除き、どのエリアも近隣に売店はほとんど無い
- トイレはあるが、ほぼすべてのエリアが仮設
などの理由で、星1つとしました。
視界
- スプーンエリアは、広範囲で視界が良好
- スプーン以外のエリアは、目の前を通るマシンしか観れないエリアが多い
- 金網・電柱などが気になっても、自由に移動できる
などの理由で、星3つとしました。
迫力
- 200Rエリアのマシンからの近さは、鈴鹿サーキット随一
- F1マシンの最高速度を堪能できるエリアが多い
- エリアにもよるが、オーバーテイクの可能性もゼロではない
などの理由で、星4つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、もっとも安いチケット料金
- 自由席観戦に慣れていて観戦場所も吟味すれば、十分楽しめる
- 1万円を切るチケット料金で決勝レースも観れるのは、世界的にみても稀
などの理由で、星5つとしました。
初心者オススメ
- 全エリアともスクリーンが無く、レース展開は把握しづらい
- 雨対策、泥沼対策、売店不足など、初心者には観戦のハードルが高い
- 1万円以下の金額でお試し感覚と割り切って、F1レースをとりあえず観てみる分にはアリ
などの理由で、星1つとしました。
F1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
特に西エリアは、その場所によって特長がまったく異なってきますので。
ぜひこのレビューや評価軸をご参考に、西エリアチケットでの観戦も検討してみてください!
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以上、西エリアチケットの詳細レビューでした。
第7回は7月14日(木)、Q2席のレビューとなります。
ぜひまたチェックしてみてください!