第14回は、1~2コーナースタンドの1階席に位置する「B1席」。
グランドスタンド以外で唯一屋根があり、日陰も多く涼しいですが、雨を凌ぐのは期待しない方が良いです。
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10月に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GP、チケット一般販売開始の7月24日(日)に向けて。
7月22日まで、全15回に分けて全席の詳細レビューを行っています。
レビュー内容は、全席共通です。
どんな情報をどんなスケジュールで公開するかについては、こちらの予告記事をご確認ください!
第14回は、B1席(1~2コーナー 1階席)についてとなります。
管理人が初めてF1を現地観戦したのは1989年、まずフリー走行セッションでのC席(当時は自由席)でした。
そして初めて決勝レースを観たのが、今回レビューするB1席(当時はE席)なんです!
そんな、管理人にとって思い入れのあるB1席です。
さっそくレビューしていきたいと思います!
B1席からのF1マシン走行ビュー
これまでの13回のレビューのように、まず動画を公開しようと思ったのですが。
デジカメを持って観戦するようになった2002年以降、なんと1本も動画を撮っていませんでした(涙)
写真もほとんどなくて。
あったのは、写ルンですで撮った1989年初観戦の際のアナログ写真ばかり。
ほとんど同じ構図で撮った写真ですが、古すぎてあんまり参考になりませんね(笑)
なので今回は、鈴鹿公式HPの動画や写真も参考にしながらレビューしていきます。
なお初レース観戦以外では、このB1席では金曜フリー走行でよく観ています。
A2席で観た後で、必ずこのB1席を通って、C席・D席へ抜けて行く歩行ルートです。
なので写真や動画を撮って無かっただけで、B1席でのF1観戦経験は豊富なのでご安心ください(笑)
では、まずB1席のマップをチェックしておきましょう。
「B2-1席」と「B2-2席」の1階部分に位置するのが「B1席」です。
B2席のように複数のエリアには分かれておらず、チケット料金はどの席も共通で46,700円です。
全指定席の中で6番目に高く、やや高額チケットの部類となります。
次に観戦席からの、ビューと特長を見てみましょう。
B1席(1コーナー側視界)
B1席(S字側視界)
(主な特長)
- コースやマシンから、距離はやや遠い
- ほぼすべての座席が、金網越しでの観戦となる
- 2階席のB2よりも、視界は悪いが、視線が低いのでやや迫力は増す
- ホームストレートやS字は、視線が低いため意外に見えづらい席も多い
- グランドスタンド以外の指定席の中で、唯一屋根があるスタンド
B1の特長、管理人はこんな感じに捉えています。
「屋根があるので、日陰で涼しく観戦できる席がある!」
視界と関係なくて申し訳ないですが、B1席の最大の特長は「屋根」だと思っています。
ちなみに天気が良い日の場合、太陽はC席やD席の後方から日が差していると思ってください。
なので例えば同じく屋根のあるグランドスタンドV2席だと、決勝レースの時間帯は正面方向からモロに日を浴びて暑くて眩しいです。
2階のB2席の場合は、顔や身体の左半分中心に日焼けして大変なことになります(経験あり 笑)
10月初旬の鈴鹿サーキットは、晴れている場合は半袖でも暑いくらいの日差しです。
日焼け止めを持っていくのを忘れると、週明けに日焼けで大変なことになってて職場や学校でツッコまれた方も多いかと思います(笑)
そんな心配が、ほとんどなくなるのがB1席の特長です!
ただしメリットも大きいですが、残念ながらデメリットもあります。
曇りや雨だったり、特に風が強い日の場合は、他のスタンドよりも寒さが増してしまうのでご注意ください!
視界情報詳細
B1席とC席 境界線に注意!
これまでのレビューでも、D-4席とD-3席とか、E-2席とE-1席とか。
地続きスタンドの座席境界線について、何度か触れてきましたが。
このB1席とC席の境目も、実は地続きとなっていて。
そして、もっとも金額差が大きいところです。
両席の境界線には、写真の青い柵しかなくて。
かつ、C席側はこの一帯のブロックはアウトレット設定されています。
座席表と照らし合わせてみます。
中央の境界線を境に、「B1席 Aブロック」と「C席 Vブロック」は数mも離れていません。
視界もほとんど同じです。
座席表だけじゃ分かりづらいので、正面に位置するA2席から撮った写真もご参考に。
境界線は特に、ほぼ同じ視界になりそうなことが分かるかと思います。
B1席側を購入すると、C席アウトレットに対して約2.2倍の料金となってしまいます(汗)
さらに今年は、C席は全席応援席なのでグッズまでついてきます。
なので、「B1席 A~Bブロックあたり」を購入検討されているのであれば。
「C席 U~Vブロックのアウトレット狙い」の方が良いかと思います!
雨は凌げない!
もう一つ、視界情報ではありませんが注意点として。
「雨はB1の座席では凌げない!」
と思っていた方がいいです。
最後列の9列目でも、屋根からギリギリの位置です。
風向きによっては、普通に前方から雨がかかってしまいます。
そして大雨の際に特に気を付けて欲しいのが、7~8列目あたりです。
2階席看板あたりから、大量の雨水が落ちてきます。
大雨でセッションが長時間中断になっている時に、実際何度か見たことがあります。
7~8列目あたりの席は、上から滝のように水が落ちてきて、足元は川のようになっていました(汗)
小雨程度では大丈夫ですが、大雨になるとかなりの量なので。
最後列が確保できなかった場合は、7~8列目よりもう少し前列の席を確保した方がいいかもしれません。
なお座席以外での雨宿りする場所としては、スタンド内に多くありますのでそこはご安心ください!
とにかく、屋根付きなので勘違いされがちです。
B1席は「セッション中に、座席では雨は凌げない!」と思って、どの座席でもカッパやポンチョなどの雨装備を必ず用意して観戦してください!
オススメシート
「Kブロック 9列目」をオススメします!
管理人がフリー走行を観るときは、いつもココです!
ご覧の通り、1コーナーの視界が金網越しではなくなるんです!
さらに目線の高さでの視界なので、コースからの距離はやや遠いものの迫力も満点です!
ホームストレートとオーバーテイクもしっかり観れます。
そしてスタートの際には、20台のマシンが一斉に1コーナーに飛び込んでくる姿も観れます。
B2-3席よりはコースから遠くなるものの、迫力満点なのでオススメです。
逆に言うと、このオススメシートあたりの座席を確保できないのであれば。
B1席(46,700円)ではなく、思い切ってB2-1席(56,300円)をオススメしたいです。
例えばシケインのQ2席とQ1席の場合、料金差は約2万円の差です。
対してB2席とB1席では、料金差は約1万円とシケイン席ほどの差はありません。
今からF1開催の10月まで、まだ約80日あります。
缶ジュースを毎日1本節約できれば、なんとか約1万円上乗せできると思うので(笑)
ご自身の懐事情と鑑みながら、ぜひB1席オススメシートやB2-1席での観戦をご検討ください!
総合評価
では最後に、このB1席を5つの軸で評価したいと思います。
快適性
- グランドスタンドからはやや遠い。
- スタンドに常駐売店がある、ただし混雑のためC席の売店まで出向くこともある。
- スタンド常駐トイレがある、ただしやや混雑気味。
- 日陰で観戦できる座席が多い。
などの理由で、星3つとしました。
視界
- ほぼすべての座席が、金網越しでの観戦となる
- ホームストレートやS字は、見えづらい席が多い
- S字コーナー側座席は、C席と視界は大差ない
などの理由で、星2つとしました。
迫力
- コースやマシンからの距離は、やや遠く迫力には欠ける
- B2と比べると、目線の高さでの視界となるのでやや迫力度は大きい
- 金網越しではあるが、スタートで20台が一斉に1コーナーに飛び込んでくる迫力を楽しめる
などの理由で、星2つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、6番目に高いチケット料金
- 2階のB2-1席とは、1万円程度の差しかない
- 地続きで隣のC席アウトレットと、チケット料金差が異常
などの理由で、星1つとしました。
初心者オススメ
- スクリーンがあり、レース展開を把握しやすい
- オーバーテイクシーンが期待できる
- 視界・迫力・コスパとも欠けるが、日陰での快適な観戦が期待できる
などの理由で、星3つとしました。
F1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
ぜひこの評価軸もご参考に、B1席での観戦を検討してみてください!
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以上、B1席の詳細レビューでした。
次回、第15回は7月22日(金)、Q1席のレビューとなります。
長かったこのレビューもいよいよ最終回です、ぜひまたチェックしてみてください!