1988年セナ、1994年ミハエル、2005年アロンソ、2010年ベッテルのように。
自信みなぎる若き挑戦者の風格を、マックスにも感じました!
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2021年F1第8戦シュタイアーマルクGPが終了しました。
レッドブルが、なんだか昨年までのメルセデスかと思うくらい(笑)
フェルスタッペンの見事な圧勝劇で幕を閉じました。
今回は、レッドブルとフェルスタッペンが得意とするコースだったので。
勢いと強さが引き立つようなレースとなりましたよね。
優勝して、レース後のフェルスタッペンを見ていたら。
なんだか往年の王者たちの若き日を重ねあわせてしまいました。
そんなフェルスタッペンが主役となったレース展開、さっそく振り返ってみましょう!
一度も首位を譲らぬ圧勝劇!
こちらが、昨日のレースのラップチャートです。
一番上のフェルスタッペン、一度もトップを譲らない完勝だったことがよくわかりますよね!
最終的なタイム差は、2位ハミルトンとは35秒差。
しかしこれは、ハミルトンがファステストラップ狙いで最終ラップにピットインしたためです。
ピットインする前の、70周終了時点では17秒程度の差だったと思います。
つまり単純計算で、1周あたり0.25秒ほどの差があったということです。
1周が短いこのコースでは、完膚なきまでに叩きのめした完勝と言えるほどの差だったと思います。
自身初の連勝で、貫禄・風格が出てきた?
今回の優勝で、キャリア14勝目となるフェルスタッペン。
これまで、2戦連続で優勝したことはありませんでしたので、意外や意外これが自身初の連勝となります。
だからなのか、これまでは表彰式に向かう前のインタビューなどでは。
喜びを大爆発させるような仕草が多かったように思います。
しかし昨日のこのインタビューでは、なんだか余裕が感じられませんでしたか?
『フェルスタッペンにも、いよいよ貫禄・風格が出てきたなぁ』
という気持ちで観ていました。
才能あふれる若者が、偉大なチャンピオンに立ち向かう構図。
そして自身初の連勝で、自信をみなぎらせる姿。
- 1988年セナ
- 1994年シューマッハー
- 2005年アロンソ
- 2010年ベッテル
偉大なチャンピオンたちが、まだ挑戦者だった頃の面影を感じてしまいました。
なんだか歴史を目撃しているようで身震いするような、そんな不思議な感覚になりました。
立ちふさがる、絶対王者ハミルトン!
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そんな一皮剥けたフェルスタッペンの前に立ちふさがるのは、7度の王者ハミルトンです。
これだけマシンの差がありながらも、2位+ファステストラップポイントをきっちり確保。
ダメージを最小限に、6ポイントしかリードを広げさせなかったこと。
そしてこちらの動画のように、チームのモチベーションを維持向上し続ける姿。
流石は絶対王者ハミルトンというところですよね。
今は明らかに、レッドブルとフェルスタッペンに流れが来ています。
でも長いシーズンです。
たった一つのアクションやミスによって流れが大きく変わることは、ハミルトンは長年の経験で良くわかっているはずです。
今できることは、ダメージを最小限に抑えること。
それをきちんと実現できるハミルトンは、やはり歴史に残る偉大なドライバーです。
シーズンはまだ約3分の1、本当の戦いはここから!
第8戦終了時点でのポイントランキングがこちらです。
トップを走るフェルスタッペンと2位ハミルトンとは、まだたった18ポイント差です。
2位一回分のポイント差なので、まだまだすぐにでもひっくり返る差です。
史上最多の23レースが予定されている今シーズン。
まだようやく、シーズン序盤から中盤にさしかかるあたりです。
なにせフェルスタッペンは、初めてのチャンピオン争いとなります。
序盤の今は目先のレースに集中できているでしょうが、シーズン中盤から終盤にかけては。
チャンピオン争いのプレッシャーに苛まれることになるはずです。
おそらく、同じコースなので次戦もフェルスタッペンが有利なレースとなるでしょう。
しかしハミルトンはまたきっちり2位を確保してくるはず。
勝っても勝っても差が大きく広がらないような状況って。
中盤から終盤にかけて、逆にフェルスタッペンにボディーブローのように効いてくるはずです。
でもそんなプレッシャーを跳ね除けてこそ、自身も偉大なチャンピオンとなることができるはずです。
なのでフェルスタッペンにとっても、本当の戦いはまだまだこれからでしょう!
観ている我々ファンも、ドキドキするようなシーズンが年末まで続きそうです。
目先のレースの一喜一憂も楽しいですが、でもそろそろシーズンの大局も見据えながら!
次戦オーストリアGPも、思う存分楽しむこととしましょう!
以上、第8戦シュタイアーマルクGPについてでした!