2022年 優勝経験ドライバー×12人は史上最多シーズン?

調べてみた
photo by formula1
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エントリー20名のうち、60%にあたる12名ものドライバーが優勝経験者でした。

こんなに優勝経験ドライバ―が多いシーズン、実はかなり珍しいのでは?

 


年末恒例で、2022年F1のデータをいろいろ振り返ってます。

 

今年F1初優勝を達成したのが、フェラーリのサインツと、メルセデスのラッセル

F1初優勝シーンって、やっぱり見ているファンも感動しちゃいましたよね!

 

そんなことを考えながら、最終戦アブダビGPのF1ドライバー集合写真を見ていたのですが。

またふと、頭にこんな疑問が沸いてきました。

 

『今年2022年のドライバー、優勝経験者がやけに多くないか?』

 

優勝経験のあるドライバーって、一昔前は「ほんの一握り」だったような気がしますが。

でも2022年は、集合写真をパッと見ただけでかなりの優勝経験者が居ます。

 

これは気になってきたので。

これまでのシーズンと比べて、2022年がどれくらい多いのか調べてみることにしました!

 

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2022年「12人」の優勝経験ドライバー

photo by formula1

 

まずは、2022年シーズン最終戦における優勝経験ドライバーを数えてみましょう。

最終戦アブダビGPの集合写真に、分かりやすく番号を振ってみました(笑)

 

前列左から順に。

  1. L.ハミルトン
  2. G.ラッセル
  3. S.ペレス
  4. M.フェルスタッペン
  5. C.ルクレール
  6. C.サインツ
  7. D.リカルド
  8. S.ベッテル
  9. P.ガスリー
  10. F.アロンソ
  11. E.オコン
  12. V.ボッタス

 

2022年最終戦では、この12名が優勝経験者としてエントリーしていたことが分かりますね!

F1ドライバーは全20名なので、優勝経験率では60%です。

 

半数を軽く超えるドライバーが、優勝経験者だなんて。

これってやっぱり、史上最多なのではと思うくらい多いですよね!

 

 

年度別 優勝経験ドライバー数

年度エントリー
人数
優勝経験
人数
優勝
経験率
202220 人12 人60%
202120 人11 人55%
202020 人9 人45%
201920 人8 人40%
201820 人8 人40%
201720 人8 人40%
201622 人9 人41%
201520 人9 人45%
201420 人9 人45%
201322 人9 人41%
201224 人11 人46%
201124 人10 人42%
201024 人11 人46%
200920 人11 人55%
200820 人12 人60%
200722 人10 人45%
200622 人10 人45%
200520 人10 人50%
200420 人10 人50%
200320 人10 人50%
200220 人8 人40%
200122 人11 人50%
200022 人9 人41%
199922 人10 人45%
199822 人9 人41%
199722 人10 人45%
199620 人8 人40%
199524 人6 人25%
199428 人5 人18%
199324 人6 人25%
199226 人7 人27%
199132 人7 人22%
199030 人8 人27%
198939 人10 人26%
198831 人8 人26%
198727 人7 人26%
平均23.1 人9.1 人39.4%

(調査条件)

  • 1987年以降のシーズンを調査
  • エントリー人数・優勝経験人数とも各シーズン最終戦でカウント

 

 

管理人がF1を見始めた1987年以降、36シーズンの優勝経験人数と優勝経験率を調べてみました。

 

結果、2022年は2008年と並び最多の優勝経験ドライバーが戦ったシーズンであることが分かりました!

シーズン終了時点のエントリー人数も同じなので、両年は優勝経験率も全く同じ60%でした!

 

 

36年間の平均値を見てみると、優勝経験人数は「9.1人優勝経験率は「39.4%です。

なので2022年の「12人」「60%」は、やはりかなり高い数字であることが分かりましたね!

 

 

と言いながらも、良くデータを見てみると。

 

1995年以前は優勝経験率がすべて10~20%台で、この年代が足を引っ張っているようにも見えます。

その中でももっとも少ないシーズンが「1994年」で、優勝経験者がたった「5名で、優勝経験率「18%と唯一20%を下回っています。

 

 

逆に、1996年以降は優勝経験率がすべて40%を超えています。

1996年以降だけの平均を計算してみると「9.7人」「46%となるので、2022年との差はかなり縮まりますね。

 

 

2022年と2008年の類似点は?

photo by formula1

 

2022年と同じく、12名が優勝経験者だった2008年。

もしかしたら、この2022年と2008年に何か類似点や傾向はあるのか?

 

2008年は、前列左から順に。

  1. D.クルサード
  2. K.ライコネン
  3. F.マッサ
  4. L.ハミルトン
  5. H.コバライネン
  6. J.バトン
  7. R.バリチェロ
  8. J.トゥルーリ
  9. R.クビサ
  10. F.アロンソ
  11. S.ベッテル
  12. G.フィジケラ

 

この12名が優勝経験者としてエントリーしていました。

14年も前なのに、2022年と同じハミルトン、アロンソ、ベッテルが居るのが凄いですよね(笑)

 

 

2008年は、そのハミルトンが最終戦の最終ラップでタイトルを決めた伝説のシーズンだったのに対して。

2022年はマックスがシーズン最多の15勝を挙げ圧勝と、特にタイトル争い展開に類似点はありません。

 

 

2008年、初優勝ドライバーはクビサとベッテルとコバライネンの3名。

対して2022年はサインツとラッセルの2名なので、また類似性はありません。

 

 

ちなみに最終戦では無く、開幕戦段階での比較をすると。

2008年シーズン開幕時にはまだスーパーアグリが参戦していたので、開幕当初のエントリー人数は22名です。

 

なので、シーズン序盤だけ比較すると2022年の方が優勝経験者の密度は高かったということになりますね。

 

 

その他、じーっとデータと30分ほど睨めっこして眺めてみましたが。

類似点とか傾向とか、そんなもの有るわけなかったです(笑)

 

 

2023年開幕戦は「10人」から!

photo by formula1

 

ということで、また「だから何なんだ」という珍記録データを調べることとなってしまいましたね。

でもこれこそ、珍記録調査の醍醐味です(笑)

 

とにかく、2022年は2008年と並び優勝経験者「12人」の珍記録達成だったことが分かったわけですが。

 

2023年開幕時には、ベッテルとリカルドが抜けてしまうため2人減った「10人」からのスタートになります。

つまり最終戦までに、初優勝ドライバーが3人増えれば単独新記録達成ということですね!

 

 

そろそろノリスの初優勝が見たいのと、新人ピアストリがハミルトン以来のデビューイヤー優勝をしてくれないかと。

管理人は、2023年は密かにマクラーレンに期待しているんです。

 

そして例えば、角田裕毅選手あたりが雨でミラクルな展開が味方し初優勝、なんてことになれば。

優勝経験者「13人」の珍記録達成です、厳しいけどあり得るかもしれませんよね!

 

 

って、こんな珍記録データ、すぐに忘れてしまいそうですけど(笑)

でも2023年に誰かが初優勝を遂げた時には、思い出すことにして。

 

こんな珍しい記録の観点からも、来年のF1を思いっきり楽しむことにしましょう!

 

 

以上、年度別の優勝経験ドライバー人数の調査でした!

 

 


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