角田裕毅、いざF1の世界へ! 初テスト走行の結果は上々、次のステップはF1公式フリー走行出走へ!

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Josh Kruse / Scuderia AlphaTauri / Red Bull Content Pool
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イタリア・イモラサーキットで昨日11月4日に、角田裕毅選手のF1初テスト走行が無事に実施されました。

 

現地時間の9時30分、日本時間では夕方17:30ごろからの走行開始となり、ちょうどその時間は気になってずっとツイッターをチェック。

アルファタウリ公式ツイッターが一番最初に、F1マシンで初めてピットアウトしていく角田選手の動画をアップしてくれました。

その瞬間、長らく不在だった日本人F1ドライバー誕生への期待の高まりで、嬉しくて感無量でした、同じ気持ちになったファンの方も多かったのではと思います。

 

そんな記念すべき日となった、F1初テスト走行の様子を振り返ってみることにしましょう。

 

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前日の雨が残るコンディションでの走行開始

こちらが、その記念すべきF1初ピットアウトの動画です。

前日夜に雨が降ったそうで、ご覧の通りピットにもやや路面に濡れたところが残っていて、タイヤはロゴが青いレインタイヤを履いていることが解ります。

 

どのドライバーでも、実際に初めてF1マシンで走行する時には特別な感情を抱くそうです。

角田選手は、特別な瞬間ではあるものの、特に緊張するようなことはなく平常心だったそうです。

「F2の初ピットアウトと大きく違いはなかった」とコメントしてくれています。

でもいざタイヤウォーマーが外れた瞬間には、「ゲームで経験していた世界がついに現実になるのか」という感情も抱いたようです。

 

なんだかコメントに大物感がありますし、ゲームと比較するなんて若者らしくて素晴らしいと思いました(笑)

 

F1の「強烈なG」と「ブレーキング」に驚き

IJosh Kruse / Scuderia AlphaTauri / Red Bull Content Pool

実際に走行を開始したあと、事前にシミュレーターでスイッチ類の確認もできていたので、「F1マシンの操縦自体は特に難しいわけではなかった」とコメントしてくれています。

 

ただやはり、F1マシンの加減速時やコーナリング時の強烈なGに対しては驚きだったようです。

特に、これまでの下位カテゴリーのマシンとは比べ物にならないくらいのブレーキ性能がビックリだったようで、体力には自信があったみたいですが少々体にも負担がかかったそうです。

 

今回は2018年型マシンでのテストでしたが、今後2020年型のマシンに乗ると、さらに強力なダウンフォースによってコーナリング速度も上がります。

なので今後は、特に首を重点的にトレーニングする必要がありそうですね。

 

フランツ・トスト代表からの評価も上々

Josh Kruse / Scuderia AlphaTauri / Red Bull Content Pool

こちらの写真の、右側がアルファタウリチームのフランツ・トスト代表です。

アルファタウリ公式サイトのコメントによると、

  • ウェットタイヤからドライタイヤに履き替えてどんどんタイムを上げていったこと
  • 技術的なフィードバックもきちんと行えること
  • レースペースのマネジメントもしっかりできていたこと

などに感銘を受けたようです。

 

嬉しいコメントですよね、チームとの協力関係がとても重要なのがF1の世界ですから。

今回のテストではタイム度外視だったとはいえ、一貫したペースを示せたり、テクニカルフィードバックができることを示せたことは、今後にとって非常にプラスな結果だったと思います。

 

無事に300㎞を走破!次のステップはF1公式フリー走行出走!

Josh Kruse / Scuderia AlphaTauri / Red Bull Content Pool

テストは午後まで続きましたが、幸い雨も降ることなく順調に周回を重ねることができ、合計72周走行することができました。

イモラサーキットは一周4.909kmのコースなので、353㎞ほど走りこむことができました。

ノルマの300㎞を越えたので、金曜フリー走行出走に必要なライセンスを申請する権利を得ました。

おそらくすんなり受理されるでしょうから、次のステップとしては金曜フリー走行出走となります。

 

フリー走行出走時期については、これからの申請となるので、来週に迫った次戦トルコGPは無理でしょう。

その次の、バーレーン2連戦かアブダビでのフリー走行デビューが噂されています。

 

バーレーンで、となるとポイント争いの佳境を迎えるF2レースと、F1フリー走行出走を同時に行うことになるので、かなりハードなスケジュールをこなすことになります。

しかしF1公式セッションは、全世界に実力をアピールするこれ以上ないチャンスです。

そのような試練を乗り越えていってこそ、より強いF1ドライバーになることができるのではないかと。

次のステップとして、そんなプレッシャーの中でどんな走りをしてくれるか、今からワクワクドキドキが止まりません!

 

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日本人のF1走行ということでは、昨年2019年F1日本GPフリー走行での山本尚貴選手以来の走行となりました。

また日本人F1レギュラードライバーということでは、2014年の小林可夢偉選手を最後にレギュラードライバー不在となっています。

 

いよいよ角田裕毅選手が、次の日本人F1レギュラードライバーへの大きな一歩を無事に踏み出せました。

でも、これからが本当の戦いです。

まずは今後の命運を賭けた今月末に迎えるF2レースでの好成績を期待しつつ、F1フリー走行出走の正式発表も、あわせて楽しみに待つこととしましょう!

 

以上、角田裕毅選手の初F1テスト走行についてでした!

 


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