角田裕毅、今年はイモラから「快進撃の始まり」の予感!

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Getty Images / Red Bull Content Pool
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スタートでの2度の危機回避、タイヤマネジメント、オーバーテイクなど完璧なレース展開。

昨年は負の連鎖が始まった因縁のイモラ、今年はここから怒涛の快進撃を期待しましょう!

 

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2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPが終了して、一日経ちました。

昨日取り上げた、レッドブルの圧勝・フェラーリの躓き以外のトピックスと言えば。

 

『角田裕毅、今年ベストレースで7位入賞!』

 

やっぱり、我らが角田裕毅選手の大活躍ですよね!

予選こそ出遅れたものの、その後のスプリントやレースで見事なリカバリーを見せてくれました。

 

思えば一年前、予選Q1でのクラッシュで自信に満ち溢れていた鼻先をへし折られて。

このクラッシュをきっかけに、シーズン中盤まで続く負の連鎖が始まったのがここイモラでした。

 

それが、今年はまるでベテランのような成熟したレースぶりでの7位入賞ですよ。

角田選手のファンとしては、感慨深い入賞となりました!

 

でも、実はいろいろヤバいシーンもあったりしたので(汗)

角田選手のイモラでのレース、少し深堀して振り返ってみることにしましょう!

 

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実はヤバかったスタート直後、2度の危機回避

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まずはスタートから。

12番手から10番手に2つポジションアップして、良いスタートを切ったかに見えましたが。

 

ぜひこちらの動画、角田選手の動きを見てみてください!

 

実は、こんなことが起きていたことが分かります。

  • スタート直後に、ウォールに追いやられる
  • シケイン飛込び前に、芝生に押し出される

 

競っていた相手は、ともにミック・シューマッハ選手。

 

その後ミックは最初のシケインでスピン、アロンソが巻き込まれてしまいます。

チームメイトの活躍に焦りがあったか、ちょっと頑張り過ぎたのかもしれませんね(汗)

 

 

テレビ中継では取り上げられていなかったですが、このように実は角田選手は2度も見事な危機回避をしていて。

でもその影響のためか、後続のベッテルに抜かれてしまったんですよね。

 

角田選手の前からスタートしたサインツ、リカルド、ミックが後続に下がったので、本来は3つポジションアップが妥当だったわけで。

 

でもアツくなりすぎずに、実質1ポジションダウンからレースを組み立てていったわけです。

 

このあたりに、2年目の成長が大いに感じられますよね!

 

 

角田トレイン、実はタイヤマネジメント?

© formula1

そしてレース中盤、路面も乾きドライタイヤに交換した後。

9番手を走る角田選手の後続に、ストロール、オコン、アルボン、ガスリー、ハミルトンまでが一団で迫ってきてツノダ・トレイン状態となります。

 

ラップタイミングを凝視していましたが、なかなかペースが上がらないうえに。

途中、ストロールに強引に仕掛けられるようなシーンもテレビ中継に映ったりとかで。

 

 

「むむむ、角田選手はレースペースが悪いのか・・・」

と、ヒヤヒヤ心配しながら見ていました。

 

ところが、タイヤ交換から10周ほど走った30周目あたりから突如ペースアップ。

徐々にストロールとの差を引き離し、前方のマグヌッセンとベッテルの2台との差を縮めていきます。

 

実はしっかりタイヤをセーブしていて。

レース終盤の勝負に向けて、きっちりマネジメントしていたんですかね!

 

こんな老獪なベテランらしい戦いを見せてくれるなんて。

もうなんだかこの時点で、角田選手の成長を感じて興奮して応援してました(笑)

 

 

マグヌッセンとベッテルを華麗にオーバーテイク!

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でもペースが良くても、なかなか抜き辛いイモラなので。

追いついても、果たしてオーバーテイクできるのか?なんて心配していたのですが。

 

そんな心配、まったく必要ありませんでした(笑)

47周目にマグヌッセンを、54周目にはベッテルを一発で仕留めて6位まで浮上してくれました!

 

その後スピンから挽回してきたルクレールに抜かれましたが、これはまぁ仕方ないですよね。

そしてチェッカー、7位フィニッシュで貴重な6ポイントを獲得したレースとなりました。

 

 

そういえばF2時代にも、こうやってしっかりタイヤマネジメントして。

終盤にスパートをかけて、オーバーテイクする作戦をよく実行していたことを思い出しました。

 

結果としても内容としても、今期ベストレースと言って良いでしょうし。

そして何より、F2時代のように自信溢れる角田選手が戻ってきてくれたようで嬉しい限り。

 

 

今年はイモラから、快進撃の予感です!

そして今回もう一つ。

すべてのセッションで、ガスリーを上回ったということも大きいですよね!

 

昨年のアブダビGPもそうでしたが、ここに来てチームメイトを上回る機会が増えてきています。

ただし今回は2人とも、予選Q1落ちだったので少し価値が下がってしまいましたよね(汗)

 

でもQ1落ちも角田選手のドライビング起因ではなく、チーム戦略の問題だったと思うので。

次はぜひ、予選Q3突破したうえでのガスリー超えを期待したいですね!

 

 

とにかく昨年、負のスパイラルが始まったのがここイモラ。

そして2年目を迎え、同じイモラで成長を感じる素晴らしい走りを見せてくれたことに因縁を感じます。

 

今年はきっと、このイモラからもう一段ステップアップした快進撃が始まっていく。

そんなことを強く予感させてくれた、角田選手のイモラの週末でした。

 

次戦は新天地でのマイアミGPです。

果たして成長を遂げた角田選手が、ここから一体どんな快進撃を見せてくれるのか!

 

次戦も目一杯、我らが角田選手を応援することとしましょう!

 

以上、角田裕毅選手のエミリア・ロマーニャGPについてでした!

 


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