鈴鹿でのラティフィ9位入賞により、2022年全レギュラードライバーがポイントを獲得したことになります。
それはどれくらい珍しい出来事なのか、調べてみました!
今日は久しぶりに、今年のF1のいろんなデータをじっくり眺めていました。
先日の鈴鹿、ウィリアムズのラティフィが見事なレースで今期初入賞となる9位。
これで今シーズン、代打で出場したヒュルケンベルグ以外は全レギュラードライバーがポイント獲得したことになります。
そんなデータを見ていたら、こんな疑問が頭によぎってきました。
『ノーポイントドライバーが、一人も居ないシーズンって珍しくない!?』
ダントツで遅い下位チームとか、不運に見舞われまくるドライバーとか。
だいたい例年、何人かはポイント獲得できないままシーズン終了を迎えるドライバーが居る気がします。
なので、全員がポイント獲得したシーズンなんてそうそう無いのでは?
これは気になるしさっぱり分からないので、さっそく調べてみることにしました!
年度別 ノーポイントドライバー人数
年度 | ノーポイント ドライバー人数 |
---|---|
2022年 | 無し |
2021年 | 2人 |
2020年 | 1人 |
2019年 | 1人 |
2018年 | 無し |
2017年 | 1人 |
2016年 | 2人 |
2015年 | 2人 |
2014年 | 4人 |
2013年 | 4人 |
2012年 | 6人 |
2011年 | 5人 |
2010年 | 5人 |
2009年 | 1人 |
2008年 | 2人 |
2007年 | 2人 |
2006年 | 4人 |
2005年 | 無し |
2004年 | 2人 |
2003年 | 1人 |
2002年 | 4人 |
2001年 | 4人 |
2000年 | 6人 |
1999年 | 5人 |
1998年 | 5人 |
1997年 | 3人 |
1996年 | 3人 |
1995年 | 6人 |
1994年 | 4人 |
1993年 | 5人 |
1992年 | 8人 |
1991年 | 9人 |
1990年 | 14人 |
1989年 | 9人 |
1988年 | 14人 |
1987年 | 6人 |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを調査
- 「シーズン全レースの80%以上に出走」をレギュラードライバーの定義とする
管理人がF1を見始めた1987年から今年2022年まで、36シーズンを調べました。
調べてみた結果は。
『レギュラードライバー全員ポイント獲得シーズン、2022年は3回目』
であることが分かりました!
単純計算では、12年に1回の珍事ということですね(笑)
でも直近では、ほんの4年前の2018年にもこの記録が達成されていたんですね!
あらためてこうやってデータを見ると、いろいろ思い出してきます。
2010年代前半は、12~13チームが参戦していて。
下位3チーム程度(HRTやヴァージンなど)が毎年ポイント獲得できていない状況だったので、5名前後のドライバーが毎年ノーポイントということですね。
でも現在の10チーム体制となった、2010年代後半からは毎年1~2名程度のデータになっているので。
もしかしたら、今後はそう珍しくない記録になるのかもしれませんね!
そして大昔の1980~90年代は、現在よりも参戦チーム数やドライバー数が倍ほど多かったので。
それに比例して、ノーポイントドライバーも圧倒的に多くなっていますよね。
14人もノーポイントドライバーが居るシーズンなんて、現在の20名しかいない状況からはちょっと考えられないですね(笑)
2005年は黒歴史アメリカGPの影響
過去の事例では、2005年も全ドライバーがポイント獲得したシーズンですが。
でもこれは、F1の黒歴史である6台しか出走しなかったアメリカGPの影響です。
なにせ、完走さえすればポイント獲得という状況で(笑)
この年、下位に低迷していたジョーダンとミナルディの4名のドライバーが無事に全員完走しポイントを獲得。
その4名のうち、N.カーティケヤン、C.アルバース、P.フリーザッハの3名は他の全レースでポイントを獲得できなかったので。
この黒歴史アメリカGPがなければ、実質的には「3名」ノーポイントのシーズンだったはずでしょう。
該当ドライバーに、日本人ドライバーが多い?
年度 | 該当ドライバー |
---|---|
2021年 | M.シューマッハ/N.マゼピン |
2020年 | N.ラティフィ |
2019年 | G.ラッセル |
2017年 | M.エリクソン |
2016年 | M.エリクソン/E.グティエレス |
2015年 | W.スティーブンス/R.メリ |
2014年 | 小林可夢偉/A.スーティル/M.エリクソン/M.チルトン |
2013年 | J.ビアンキ/C.ピック/M.チルトン/G.ヴァン・デル・ガルデ |
2012年 | V.ペトロフ/T.グロック/C.ピック/H.コバライネン/N.カーティケヤン/P.デ・ラ・ロサ |
2011年 | J.トゥルーリ/H.コバライネン/V.リウッツィ/J.ダンブロジオ/T.グロック |
2010年 | J.トゥルーリ/H.コバライネン/B.セナ/L.ディ・グラッシ/T.グロック |
2009年 | 中嶋一貴 |
2008年 | G.フィジケラ/A.スーティル |
2007年 | R.バリチェロ/A.デビッドソン |
2006年 | 佐藤琢磨/S.スピード/D.モンテイロ/C.アルバース |
2004年 | G.ブルーニ/G.パンターノ |
2003年 | J.フェルスタッペン |
2002年 | A.マクニッシュ/A.ユーン/P.デ・ラ・ロサ/E.ベルノルディ |
2001年 | F.アロンソ/L.ブルティ/E.ベルノルディ/T.マルケス |
2000年 | J.ハーバート/P.ディニス/M.ジェネ/N.ハイドフェルド/G.マッツァカーネ/J.アレジ |
1999年 | 高木虎之介/A.ザナルディ/J.ヴィルヌーヴ/R.ゾンタ/L.バドエル |
1998年 | 高木虎之介/中野信治/E.トゥエロ/R.ロセット/O.パニス |
1997年 | 片山右京/J.マグヌッセン/J.フェルスタッペン/ |
1996年 | 片山右京/R.ロセット/P.ラミー |
1995年 | 片山右京/井上隆智穂/P.ディニス/L.バドエル/A.モンテルミニ/R.モレノ |
1994年 | J.ハーバート/D.ブラバム/B.ガショー/P.ベルモント |
1993年 | 片山右京/鈴木亜久里/L.バドエル/A.デ・チェザリス/M.アルボレート |
1992年 | 片山右京/鈴木亜久里/J.J.レート/G.モルビデリ/M.グージェルミン/O.グルイヤール/E.ヴァン・デ・ポール/G.タルキーニ |
1991年 | M.グージェルミン/T.ブーツェン/N.ラリーニ/E.コマス/G.タルキーニ/E.ヴァン・デ・ポール/O.グルイヤール/M.アルボレート/P.チャペス |
1990年 | N.ラリーニ/M.ドネリー/P.マルティニ/P.アリオー/M.アルボレート/Y.ダルマス/E.ピロ/A.デ・チェザリス/P.バリラ/O.グルイヤール/G.タルキーニ/D.ブラバム/B.ガショー/C.ランジェス |
1989年 | 鈴木亜久里/I.カペリ/B.ガショー/N.ラリーニ/R.モレノ/P.ギンザーニ/B.シュナイダー/Y.ダルマス/P.アンリ・ラファネル |
1988年 | Y.ダルマス/A.カフィ/P.ストレイフ/L.ペレス・サラ/G.タルキーニ/P.アリオー/S.ヨハンソン/J.ベイリー/N.ラリーニ/R.アルヌー/S.モデナ/B.シュナイダー/O.ララウリ/P.ギンザーニ |
1987年 | C.ダナー/P.ギンザーニ/P.ファブル/A.ナニーニ/A.カフィ/A.カンポス |
該当ドライバーのべ150名、日本人ドライバーのべ15人 |
せっかく調べたので、最後に該当ドライバーを全員載せてみます(笑)
全部で「のべ150名」なのですが、そのうち日本人ドライバーが「のべ15名」も居るんです。
比率にして10%を占めているので、これは多く感じちゃいますよね。。。
そう言えば片山右京さんの入賞は、すべて1994年に集中していることだとか。
日本人F1ドライバーを応援していたら、なぜか不運が重なり入賞を逃して悔しい気持ちになったことだとか。
調べてみて、だんだん当時のことを思い出してきました。
なんだか日本人ファンとして、ちょっと悔しいですよね!
今のところ約12年に1度の珍事であることが分かりましたが、今後は減少傾向になるはずなので。
この不名誉(?)なリストに、日本人ドライバーの名前がこれ以上刻まれないことを祈りながら応援していくことにしましょう!
以上、ドライバー全員がポイントを獲得したシーズンの調査結果でした!