今年のリードラップのデータを整理したのですが、ハミルトンが1周も先頭を走ってません。
こんな事態は一体いつ以来なのか、調べてみることにしました!
===
ゴールデンウィークに突入し、今日は4月30日です。
若いファンの方は、ご存知無い方がほとんどだと思いますが。
ローランド・ラッツェンバーガー。
1994年パシフィックGP観戦時の写真です。28年前、自分がF1を見始めて初めて直面した死亡事故。
4月30日、今日この日のことも絶対忘れません。#RolandRatzenberger #f1jp #f1 pic.twitter.com/UihGsJS57k— みんなでF1 (@minna_de_F1) April 30, 2022
28年前の今日、ローランド・ラッツェンバーガー選手がイモラでこの世を去った日です。
管理人がF1を見始めて、初めて直面した死亡事故です。
F1は常に生命の危険と隣り合わせ、どんな安全神話も存在しない、その日は突然やってくる。
そのことを絶対忘れずに、これからも毎年、この日はローランドのことを想いたいと思います。
さて、そんな中で大型連休ということで。
昨日に引き続き、またいろんなF1のデータを見てのんびりしてました。
今日は、2022年序盤4戦のリードラップについて。
データを整理して眺めて、またいろいろ調べたりして楽しんだり、妄想してたりしてました。
やっぱり変態ですよね(笑)
ということで、そのデータからなかなか面白い気付きもあったので。
今日一日、管理人が眺めてたデータや調べたデータをご紹介します!
2022年第4戦まで)リードラップ一覧
ドライバー | Rd1 | Rd2 | Rd3 | Rd4 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
C.ルクレール | 55 | 30 | 58 | 0 | 143 |
M.フェルスタッペン | 0 | 6 | 0 | 63 | 69 |
S.ペレス | 0 | 14 | 0 | 0 | 14 |
C.サインツ | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
周回合計 | 57 | 50 | 58 | 63 | 228 |
まずこちらが、整理した2022年第4戦までのリードラップ一覧です。
ラップリーダーごとに、各GPでのリードラップ数と、4戦合計のリードラップ数をまとめました。
予想通り、フェラーリのルクレールが最多です!
4戦合計で228周のうち、143周(62.7%)もトップを快走していますよね!
でも実は、第3戦までだけで見るとさらに凄くて。
165周のうち143周(86.7%)もルクレールが先頭を走っていたんです。
第4戦イモラでのマックスのグランドスラム返しによって、レッドブルがいよいよ反撃の狼煙をあげ始めたこと。
このデータからも、はっきり分かりますよね!
昨年2021年と比較してみると?
2022年のデータを、昨年2021年の同じ第4戦終了時点と比べてみました。
2021年)リードラップ一覧
ドライバー | Rd1 | Rd2 | Rd3 | Rd4 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
M.フェルスタッペン | 29 | 61 | 0 | 54 | 144 |
L.ハミルトン | 27 | 2 | 34 | 12 | 75 |
V.ボッタス | 0 | 0 | 19 | 0 | 19 |
S.ペレス | 0 | 0 | 13 | 0 | 13 |
周回合計 | 56 | 63 | 66 | 66 | 251 |
4戦も終わる頃になると、シーズンの勢力図が見えてくるというか。
やっぱり上位2名は、最終戦までタイトル争いを繰り広げた両雄が圧倒的です。
なので今年も、ルクレール vs マックスのタイトル争いが濃厚と思えるようなデータですよね!
でも、少し(かなり?)違うところも。
昨年はこの時点でレッドブル・ホンダのマックスが、圧倒的なリードラップ(57.4%)を誇っていたにもかかわらず。
レース結果では、ここまでハミルトンが4戦で3勝・2位一回と異次元の強さを見せつけたシーズン序盤でした。
そのハミルトン、なんと2022年は序盤4戦で1周も先頭を走っていないことが分かりますよね。
こんな異常事態って、記憶に無いです。
一体何年ぶりなんででしょうか?
最強メルセデス時代が始まる前年の、2013年以来ですかね?
ハミルトン、序盤4戦リードラップ無しは何年ぶり?
ということで、いつ以来なのかを調べるために。
ハミルトンの開幕4戦における、リードラップデータをデビューイヤーまで調べてみました。
意外なリードラップが少ないシーズンもあったりして面白かったので、いくつかご紹介します。
2016年)リードラップ一覧
ドライバー | Rd1 | Rd2 | Rd3 | Rd4 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
N.ロズベルグ | 23 | 56 | 54 | 53 | 186 |
S.ベッテル | 31 | 0 | 0 | 0 | 31 |
K.ライコネン | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
D.リカルド | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 |
L.ハミルトン | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
周回合計 | 57 | 57 | 56 | 53 | 223 |
この年はハミルトンのチームメイト、ニコ・ロズベルグが開幕から怒涛の4連勝。
その後、第5戦スペインGPでハミルトンとロズベルグがまさかの接触、双方リタイア。
そこから流れが変わり第6戦からハミルトンが7戦で6勝、追い上げを見せますが。
最終戦で、ロズベルグが逃げ切り初タイトル、そしてまさかの引退となったシーズンでした。
なんとあのハミルトンが、開幕4戦でたった1周しか先頭を走っていなかったなんて。
これは意外なデータ、意外なシーズンでした。
2013年)リードラップ一覧
ドライバー | Rd1 | Rd2 | Rd3 | Rd4 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
S.ベッテル | 6 | 21 | 6 | 51 | 84 |
F.アロンソ | 6 | 0 | 31 | 0 | 37 |
M.ウェバー | 0 | 32 | 0 | 0 | 32 |
K.ライコネン | 27 | 0 | 0 | 1 | 28 |
A.スーティル | 11 | 0 | 0 | 0 | 11 |
L.ハミルトン | 4 | 0 | 4 | 0 | 8 |
J.バトン | 0 | 2 | 6 | 0 | 8 |
N.ヒュルケンベルグ | 0 | 0 | 8 | 0 | 8 |
F.マッサ | 3 | 0 | 1 | 0 | 4 |
N.ロズベルグ | 1 | 1 | 0 | 2 | 4 |
P.ディ・レスタ | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 |
周回合計 | 58 | 56 | 56 | 57 | 227 |
続いて、管理人の予想した2013年です。
なんとこのシーズンは、序盤4戦で11名のドライバーがリードラップを奪う混戦ぶり。
そんな中でメルセデス移籍初年度のハミルトンは、しっかりリードラップを奪っていました。
特に第3戦中国GPは、ポールポジションも獲得しています。
ということで、管理人の予想はハズレてしまいましたね(笑)
では一体、いつ以来になるんでしょうか?
2010年)リードラップ一覧
ドライバー | Rd1 | Rd2 | Rd3 | Rd4 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
S.ベッテル | 33 | 23 | 54 | 0 | 110 |
J.バトン | 0 | 33 | 0 | 38 | 71 |
F.アロンソ | 16 | 0 | 0 | 2 | 18 |
N.ロズベルグ | 0 | 0 | 0 | 16 | 16 |
M.ウェバー | 0 | 2 | 2 | 0 | 4 |
L.ハミルトン | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
周回合計 | 49 | 58 | 56 | 56 | 219 |
答えが分かりました、正解は2010年シーズンでした。
この年、ハミルトンは序盤4戦で一度もトップを走っていません。
この年は前年チャンピオンのバトンが、マクラーレンに移籍してきて。
開幕4戦でそのバトンが2勝を挙げて、さすがチャンピオンと言わしめたシーズンでした。
でもハミルトンもその後3勝を挙げて挽回し、最終的にはバトンを上回るどころか。
数字の上では最終戦までタイトルの可能性があった、そんなシーズンでした。
2010年のような挽回、復活を期待しましょう!
ということで、ハミルトンが序盤4戦で先頭を走っていないのは。
『2010年以来、12年ぶり』
ということが分かりましたが。
この2010年と今年2022年、もしかしたら少しだけ状況が似ているかも?
前年チャンピオンではありませんが。
- 若手有望株のラッセルがチームメイトとして移籍
- 序盤4戦で、ハミルトンを大きく上回っている
という状況は似ていますよね。
この2010年、ハミルトンは序盤苦しんだものの、最終的にはチームメイトを上回り。
ベッテル、アロンソ、ウェバーとともに、最終戦まで四つ巴のタイトル争いを繰り広げました。
なので2022年も、まだ序盤4戦が終わっただけです。
ここから見事に挽回して、タイトル争いを搔き乱す、あのいつもの強いハミルトンを見たいです!
果たして2010年のようにここからリードラップを奪って勝利し、見事な挽回を見せてくれるのでしょうか?
ぜひこんなデータからの観点にも注目して、次戦以降もF1を楽しんでいくこととしましょう!
以上、ハミルトンの序盤4戦リードラップに関する調査データについてでした!