2020年 F1第9戦 トスカーナGPがまもなく開幕します。
前戦に引き続き今回もイタリアでの開催となりますが、サーキットはF1初開催となるムジェロサーキットに移動しての開催となります。
イタリアGPでのガスリー初優勝の興奮がまだ冷めませんが、今週は新コースをF1マシンが走るというまた別のワクワク感が期待できるグランプリとなります。
新コースでのF1開催ということでは、2016年のバクーでのヨーロッパGP以来です。
そんなムジェロでのトスカーナGP開催に向けて、いろんなニュースも飛び込んできています。
さっそく見どころとあわせて見ていくことにしましょう。
中高速S字コーナーの多いムジェロサーキット
F1初開催のムジェロサーキットはこんなレイアウトです。
1周:5.245km、高低差:41.19mのコースを、レースは59周で争われます。
印象としては、切り返しの中高速S字が多いサーキットですね。
このコース図で言うと、②③、④⑤、⑥⑦、⑩⑪、⑬(なぜか⑭が漏れてます)あたり。
F1マシンがF1マシンらしく駆け抜けていくことになるでしょう。
ほかにも自然の地形を生かした素晴らしいサーキットで、⑥から⑨あたりまで凄い下り坂になっています。
⑧から⑨のアラビアータという美味しそうな名前のコーナーが面白そうです(笑)
ここも、高速で駆け抜けるF1マシンの姿が絵になるところだと思います。
このように中高速コーナーが多そうなレイアウトで、コース幅も広くなさそうなので、残念ながらオーバーテイクはできないサーキットと想像できます。
メインストレート後の、1コーナーくらいしか抜けないのでは?という感触です。
最新のオンボード映像はこんな感じ。
セーフティーカーが、昨日走行した様子がアップされていました。
予習するならこちらの動画をぜひご覧ください。
ついに観客が帰ってくる!
次に見どころとしては、このレースからついにサーキットにF1の観客が帰ってきます!
観客数は2880人と限られた人数にはなりますが、ついにサーキットにF1ファンが詰めかけます。
これまでの無観客レースでも、写真のような観客ボードや、オンライン映像など様々な手法でなんとか盛り上げようとしてくれていましたが、やはり生の観客とは全然違います。
何よりも現地で孤独に戦っていたF1関係者にとっても嬉しい変化なのではないでしょうか。
我々ファンにできることとしては、感染者など出すことなく無事にレースが滞りなく終了することを祈りましょう。
それが、今年これからのレースと、来年以降のレースでの観客観戦解禁の試金石となるでしょうから。
とにかく、ここまで漕ぎつけてくれたF1関係者やサーキット関係者に敬意を表したいと思います。
フェラーリ、1000レース記念GP
そして大きな話題となっているのが、こちらのフェラーリ1,000レース参戦記念の特別カラーリングです。
参戦初年度当時の、ワインレッドカラーで今回のトスカーナGPを戦うことが発表されています。
実はフェラーリのレッドって、年によって結構(かなり?)色が違います。
現在のレッドは、2019年からつや消しマットのレッドになっています。
たしか当時のコメントでは、パフォーマンス向上のためにマットにしたとか。
でも今回、がっつりツヤのあるワインレッドです、もうパフォーマンスは諦めちゃったんでしょうか(笑)
ちなみに、今回はメルセデスのセーフティーカーも、通常のシルバーからレッドに変身しています。
自動車メーカーとしてライバルのはずのメルセデスが、このようにフェラーリの1000レースに敬意を表して粋な演出をしてくれています。
こういうところが、F1世界の美しいところですよね。
確かに1000レース参戦なんて、とんでもない記録ですよね。
はっきり言って、今回もフェラーリのパフォーマンスは期待できないでしょう。
それでも、このようにF1界全体が祝福しているように、今回はフェラーリに注目して応援したいと思います。
加熱するストーブリーグ
最後にストーブリーグ関連です。
レーシング・ポイントからペレスの離脱、ベッテルの移籍が発表され、これから一気にドライバーの移籍話が加速していきます。
空きシートの中でも、まず狙われるのはこちらのHaasチームのシートでしょうか。
アルファ・ロメオほどフェラーリとの関係性も大きくないですからね。
現ドライバーのグロージャン、マグヌッセンに加えて、ペレス、ヒュルケンベルグなどの実力派ドライバー。
そしてF2ドライバーのシューマッハ、アイロット、シュバルツマンなど。
チーム代表のシュタイナーによると、他にもなんと10人近くが候補にあがっているそうです(笑)
みんな全員、素晴らしい技術を持っているF1ドライバーたちです。
しかし、シートが限られているので、誰かがはじき出されるのも事実です。
持ち込みスポンサーも大事ですが、交渉しているドライバーにとっては、もちろんレースでの結果も大事。
残留や移籍をかけて、これまで以上にがむしゃらに結果を出しにいくでしょう。
そんなF1ドライバーたちを敬意をもって応援したいと思います。
=====
以上、トスカーナGPの見どころを追ってきました。
トップ争いについては、ここもメルセデスの一強は間違いないでしょう。
しかし前戦イタリアGPでも、F1は何が起きるのかが解らないことが証明されました。
まもなく始まるフリー走行から目を離さないで、
新コース:ムジェロでのトスカーナGPを楽しむことにしましょう!