優勝回数はマックスが圧倒的ですが、ポール獲得回数はルクレールが上回ってます。
最多ポール獲得でタイトルを逃すのはどれくらい珍しいか、調べてみました!
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先日のオランダGPで、10勝目を挙げたマックス・フェルスタッペン。
昨日の記事でも、年間最多勝記録を狙えそうな状況であることを取り上げました。
一方で、予選のポールポジション回数については。
フェラーリのルクレールが7回で、マックスの4回を大きく上回っているんですよね。
まだ今シーズンは残り7戦あるので、この先どうなるかは分かりませんが。
仮にルクレールが2022年に「年間最多ポール獲得」し、タイトルを逃した場合。
それって、どれくらい珍しいことなんでしょうか?
いくつか思い出せるシーズンはありますが、珍しいシーズンであることは間違いないはず。
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!
年間最多ポール獲得ドライバーのタイトル可否
年度 | 年間最多P.P獲得 ドライバー |
P.P回数 | タイトル 獲得可否 |
---|---|---|---|
2022 | C.ルクレール | 7 回 | ? |
2021 | M.フェルスタッペン | 10 回 | 〇 |
2020 | L.ハミルトン | 10 回 | 〇 |
2019 | C.ルクレール | 7 回 | × |
2018 | L.ハミルトン | 11 回 | 〇 |
2017 | L.ハミルトン | 11 回 | 〇 |
2016 | L.ハミルトン | 12 回 | × |
2015 | L.ハミルトン | 11 回 | 〇 |
2014 | N.ロズベルグ | 11 回 | × |
2013 | S.ベッテル | 9 回 | 〇 |
2012 | L.ハミルトン | 7 回 | × |
2011 | S.ベッテル | 15 回 | 〇 |
2010 | S.ベッテル | 10 回 | 〇 |
2009 | J.バトン | 4 回 | 〇 |
2008 | L.ハミルトン | 7 回 | 〇 |
2007 | L.ハミルトン | 6 回 | × |
F.マッサ | |||
2006 | F.アロンソ | 6 回 | 〇 |
2005 | F.アロンソ | 6 回 | 〇 |
2004 | M.シューマッハ | 8 回 | 〇 |
2003 | M.シューマッハ | 5 回 | 〇 |
2002 | M.シューマッハ | 7 回 | 〇 |
2001 | M.シューマッハ | 11 回 | 〇 |
2000 | M.シューマッハ | 9 回 | 〇 |
1999 | M.ハッキネン | 11 回 | 〇 |
1998 | M.ハッキネン | 9 回 | 〇 |
1997 | J.ヴィルヌーブ | 10 回 | 〇 |
1996 | D.ヒル | 9 回 | 〇 |
1995 | D.ヒル | 7 回 | × |
1994 | M.シューマッハ | 6 回 | 〇 |
1993 | A.プロスト | 13 回 | 〇 |
1992 | N.マンセル | 14 回 | 〇 |
1991 | A.セナ | 8 回 | 〇 |
1990 | A.セナ | 10 回 | 〇 |
1989 | セナ | 13 回 | × |
1988 | A.セナ | 13 回 | 〇 |
1987 | マンセル | 8 回 | × |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを調査
- 2022年は第15戦オランダGP終了時点のデータ
- タイトルを獲得したドライバー以外の同回数のドライバーは省略しています
管理人がF1を見始めた1987年以降について。
年間最多ポールポジション獲得ドライバーと、そのシーズンのタイトル獲得可否状況をまとめてみました。
昨年までの35シーズンで、年間最多ポール獲得ドライバーがタイトルを逃したのは8シーズンであることが分かりました!
確率では22.9%となるので、約4~5年に一度は発生していた計算になります。
もし今年ルクレールが「最多ポール獲得」ながらも、タイトルを逃すと。
36シーズンで9回目となるので、ちょうど4年に一度の頻度となりますね。
よく考えたら、そのルクレールは既に2019年に一度経験してますし(笑)
感覚的には、もっと少ないのかと思っていたのですが。
年間で最多ポールを獲得しながらもタイトルを逃すということは、思ったほど珍しくないということが分かりましたね!
1989年、13回のポール獲得でタイトルを逃したセナ
ちなみにタイトルを逃したドライバーの中で、もっとも年間ポール回数が多かったのは。
1989年アイルトン・セナの「13回」です。
年間レース数が20戦を超える現在と違い、当時は年間16戦でした。
つまり13戦でポールを獲得ということは、ポール確率81.3%もありながらタイトルを逃したということになります。
このシーズン、圧倒的に速かったセナですが。
レースでは度重なるマシントラブルや、アクシデントに巻き込まれたりして。
優勝×6回、2位×1回、あとはすべてチェッカーを受けれずという極端な戦績で。
結局最後は、チームメイトのプロストと鈴鹿で接触しタイトルを奪われる形となりました。
ちょっと今年のルクレールとは状況の異なる、特殊なシーズンだったかもしれませんね。
1995年、状況は今年にかなり似ている?
そしてよく考えたら、この1995年シーズンってかなり今年と状況が似ているのでは?
この年ウィリアムズは年間17戦中12レースでポールポジションを獲得する圧倒的に速いマシンながらも、レースではリタイアも多く。
前年初タイトルを獲得したミハエル・シューマッハとベネトンチームのピット戦略に、年間を通じて良いように翻弄されて。
結局終わってみれば、ミハエル・シューマッハが当時の年間最多勝タイ記録となる年間9勝でドライバーズタイトル獲得。
そしてベネトンが、初のコンストラクターズタイトルを獲得したシーズンでした。
勝利数などの、数字はもちろん異なりますが。
- 「ミハエル・シューマッハ」を「マックス・フェルスタッペン」に。
- 「ウィリアムズ」を「フェラーリ」に。
- 「ベネトン」を「レッドブル」に。
それぞれ置き換えて読み直してみると、ほとんど今年と状況は変わらないですよね(笑)
歴史は繰り返されるか?
ということで、年間最多ポール獲得しながらもタイトルを逃してしまうこと。
それ自体はそこまで珍しくないことが今回調べて分かったのですが。
なんか思わぬところで、1995年と2022年シーズンの類似点を発見してしまいましたね(笑)
時に戦闘力の劣るマシンながらも、マックスが圧倒的な強さでタイトルを獲得するであろう2022年。
1995年のミハエルと並んで、後世に語り継がれるようなシーズンとなるのかもしれません。
でもその1995年の翌年には、ウィリアムズのデイモン・ヒルが前年の無念を晴らして初タイトル獲得しています!
なのでもし歴史が繰り返されるのであれば、来年の2023年はフェラーリとルクレールの年になるかもです!
そんな風に、これまでのF1の歴史に思いを馳せたり、妄想しながら(笑)
2022年がどんな歴史に残るシーズンとなるのか、今シーズン残り7戦も楽しんでいくこととしましょう!
以上、年間最多ポールを獲得してタイトルを逃したドライバーの調査でした!