無観客で良かった? フェラーリ、イタリアGPでの予選ワースト記録更新

調べてみた
© Scuderia Ferrari Twitter
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2020年 F1第8戦 イタリアGPの予選が終了し、残るはレースのみとなりました。

危惧していた通り、昨年に引き続きまたしても大渋滞のおかしな予選となってしまいました。

 

しかし昨年の教訓から、唯一メルセデスだけは渋滞に巻き込まれずに自分たちのペースできちんとアタックを行っていました。

マシンが速いからできる、という理由もあると思いますが流石です。

なぜか強すぎるゆえのバッシングがあるのも事実ですが、他チームが不甲斐ないだけです。

 

不甲斐ないと言えば、その最たるは悲しきかな地元のフェラーリです。

ベッテルはまさかのQ1敗退で17位、ルクレールもなんとかQ2に進出も13位

地元モンツァでのこの悲惨な状況。

例年のようにティフォシが詰めかけていれば暴動になったかもしれません(笑)

 

今回のような、2台ともに予選10位以下なんて結果、過去のイタリアGPであったでしょうか?

なんだかんだでモンツァでのレースだけはフェラーリは活躍していたというか。

少なくとも1台は見せ場があったりした記憶があります。

気になってきたので、フェラーリの過去のイタリアGP予選結果を調べてみることにしました。

 

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2010年代:フェラーリのイタリアGP予選結果

予選順位と、2台の平均順位を、年代の新しい方から並べてみます。

まずは2010年代からです。

なお、予選順位であり、グリッド降格などは考慮していません。

年度予選順位①予選順位②平均
2019年1位4位2.5位
2018年1位2位1.5位
2017年7位8位7.5位
2016年3位4位3.5位
2015年2位3位2.5位
2014年7位12位9.5位
2013年4位5位4.5位
2012年3位10位6.5位
2011年4位6位5.0位
2010年1位3位2.0位

 

2ケタ順位を赤字にしてみました。

調べてみると、1台だけ10位以下という年が2回ありました。

でも2台とも10位以下の予選順位なんてこの10年は無いですね。

昨年まで10年でワーストマシンだったかもしれない2014年でさえ、平均9.5位ですから。

このことからも今年のマシンが相当酷いマシンということが浮き彫りになってきますね。

 

2000年代:フェラーリのイタリアGP予選結果

年度予選順位①予選順位②平均
2009年3位14位8.5位
2008年6位14位10.0位
2007年3位5位4.0位
2006年2位4位3.0位
2005年7位8位7.5位
2004年1位3位2.0位
2003年1位3位2.0位
2002年2位4位3.0位
2001年2位3位2.5位
2000年1位2位1.5位

 

続いて2000年代です。

この10年も1台だけ10位以下という年が2回ありました。

この中でも2008年イタリアGPは平均順位も10位とかなり悪いです。

 

このレース、実は管理人が現地観戦したレースです(笑)

フェラーリがモンツァで優勝するところが見たくてイタリアGPを観に行きましたが、

残念ながらフェラーリにとっては大雨で波乱の予選となったレースです。

フェラーリだけではなく、ハミルトンも後方に沈んだりしていましたから、

天候要素による結果なのでちょっと今回の戦闘力不足とは違う要因ですね。

 

現地のティフォシの様子は、怒りというよりはガッカリという感じでした。

でもすぐに、同じイタリアチームのトロ・ロッソ、ベッテルの初ポールポジションに目いっぱいの喝采を送ったりしていました、切り替えが早い。

なので暴動が起きるような雰囲気では無かったですね(笑)

 

1990年代:フェラーリのイタリアGP予選結果

年度予選順位①予選順位②平均
1999年6位8位7.0位
1998年1位5位3.0位
1997年9位10位9.5位
1996年3位7位5.0位
1995年3位5位4.0位
1994年1位2位1.5位
1993年3位6位4.5位
1992年3位7位5.0位
1991年5位6位5.5位
1990年2位4位3.0位

 

次の10年、1990年代です。

この10年では、予選2ケタ順位は1997年の1回だけでした。

この年のモンツァはシューマッハ:9位、アーバイン:10位でギリギリ両車2ケタ順位を回避していますが最悪な予選結果でした。

でもポールポジションを獲得したのが、フェラーリドライバーだったジャン・アレジ。

なので、テレビで見ていてもティフォシ達はアレジに声援を送ったりご機嫌だったのを記憶しています。

やっぱり暴動が起きるような順位ではありませんね(笑)

 

1980年代:フェラーリのイタリアGP予選結果

年度予選順位①予選順位②平均
1989年2位3位2.5位
1988年3位4位3.5位
1987年3位8位5.5位
1986年9位12位10.5位
1985年7位10位8.5位
1984年11位14位12.5位
1983年2位3位2.5位
1982年1位3位2.0位
1981年8位9位8.5位
1980年8位16位12.0位

 

1980年代まできました。

ついに、フェラーリがイタリアGPで2台ともに予選10位以下だった年の答えが出ました。

1984年以来、26年ぶりでした。

 

この年のドライバー、ミケーレ・アルボレートが予選11位、ルネ・アルヌーが予選14位、平均が12.5位とかなり最悪な結果でした。

 

しかし、なんとこの最悪な予選結果から、レースでは巻き返してアルボレートが2位表彰台に!

最悪な予選結果からまさかの2位表彰台で、きっと当時のティフォシは歓喜して表彰台に詰めかけたのが想像できます。

 

フェラーリの意地、レースでの巻き返しを期待しましょう

フェラーリのイタリアGP予選結果、調べた内容を整理してみましょう。

  • 2台の平均予選順位が10位以下:2008年以来12年ぶり
  • 2台とも予選順位が10位以下:1984年以来26年ぶり

 

こんなに遡るくらい、今年のマシンの不調は深刻ということですね。

 

そんな中で、昨日のフェラーリの予選での走り。

特にルクレールは、現在のマシンのポテンシャルをすべて引き出す素晴らしい走りをしていたように思います。

 

https://twitter.com/F1/status/1302508079326457857

 

こちらは、Q1落ちした後に、Q3をカメラマン席から観戦しているベッテルの動画です。

4度のワールドチャンピオンに、こんなことをさせてはいけません。

動画を見ていて本当に悲しくなりました。

 

1984年のレースのように、さすがに表彰台まで巻き返すのは不可能だろうと思います。

しかし、ドライバー二人は超一流です。

 

そして今回のレースからレギュレーションが変わり、各パワーユニットは予選と同じモードで走る必要があります。

ここまでのところ、むしろメルセデスチーム以外に悪い影響が出ただけに見えますが(笑)

しかし、各パワーユニットに予想外の信頼性問題が出てこないとも限りません。

 

前戦のベルギーGPほど中団勢と差は無いように見えます。

諦めないで、二人のドライバーの力に頼りつつ、戦略面で優位に立つような戦い方をフェラーリには期待したいと思います。

 

以上、1984年のようにレースでの巻き返しを期待して。

フェラーリのイタリアGP予選順位ワースト記録を調べてみました!

 


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