ミハエル・シューマッハー、F1通算91勝。記憶に残るベストレース5選!

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© F1 in the 2000s Twitter

メルセデスのルイス・ハミルトンが、先日のF1トスカーナGPで通算90勝目を達成。

いよいよ次戦ロシアGPで、あのミハエル・シューマッハーの通算91勝記録に並ぶ可能性が高いです。

生きているうちには更新されないと思っていたこの91勝の記録、まさかこんなにすぐに更新されるとは夢にも思いませんでした。

 

数々の記憶に残る勝利を我々ファンに見せてくれたシューマッハー。

今回はこの91勝のうち、もっとも印象に残っているベストレース5選を見ていきたいと思います。

 

ただし何をもってベストとするかは人それぞれですので、あくまで管理人個人的な、印象に残っているベスト5として捉えて頂ければと思います。

また、勝てなかったレースでも印象に残るレースは数々ありますが、今回は勝った91勝のうちから選ぶことにしてみました。

ではさっそく見ていきましょう。

 

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1992年 ベルギーGP

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まずは、記念すべき初勝利となった1992年ベルギーGPです。

このレースの何が凄かったかというと、最強ウィリアムズの2台を実力で抑えての初優勝だったことです。

 

レース展開としては、スタートからマンセル・パトレーゼのウィリアムズ勢が独走。

雨が降ってきて、ウィリアムズ2台とシューマッハーはピットインしレインタイヤに履き替えます。

ここでマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナがスリックタイヤを履き続けるギャンブルに出ますが、残念ながらその後は雨足がさらに強くなりセナは脱落。

シューマッハも一時コースアウトし、チームメートのブランドルに抜かれるも、目の前を走るチームメートのタイヤ状況を見て、一早くピットインしスリックタイヤに変更します。

これが功を奏し、ウィリアムズ2台の交換が遅れたこともあり残り10周でついにシューマッハーがラップリーダーへ。

その後はウィリアムズの猛追を振り切るどころか、36秒もの大差をつけて初優勝という見事な展開でした。

 

この年唯一、ウィリアムズとマクラーレン以外のチームが勝ったのがこのグランプリ。

ちょうどデビューから1年で、実力で初勝利をあげたことで、新しい世代の台頭を感じさせる印象に残るグランプリとなりました。

 

1995年 ベルギーGP

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つづいて、またもベルギーGPです、1995年です。

このレースで印象に残っているのは、雨の中スリックタイヤでのD.ヒルに対する鬼ブロックです(笑)

 

フェラーリがフロントローを独占する中で始まったこのレース。

シューマッハーは、予選は天候の影響でまさかの16位スタート。

オープニングラップからハーバート、その後クルサードやデイモン・ヒルなど目まぐるしくトップが変わっていきます。

シューマッハーは、まず5周で11台も抜き5位まで上がってきます。

その後22周目に、雨が降ってきてトップのヒルはレインタイヤへ交換。

しかしシューマッハは、スリックタイヤでステイアウトしトップに立ちます。

ただし雨で濡れた路面はなかなか乾かず、レインタイヤのヒルがすぐさま追いついてきます。

 

ここからが凄かったところ。

タイヤの違いからすぐ抜かれるはずが、歴史に残るブロック走行でまさかの2周も凌ぎます。

とても、濡れた路面でスリックタイヤとは思えない走り。

そして、このサーキットはスパ・フランコルシャンです、モナコではありません。

なぜ2周も抑えることができたのか、いまでも不思議です。

 

でも、さすがに耐えきることはできずレコームでオーバーランして抜かれますが、その後は雨が止んだり降ったり、大雨でセーフティーカーが入ったり大混乱。

ヒルにはスピード違反ペナルティが出たこともあり、シューマッハーが見事に16位から逆転優勝という結果となりました。

 

今の時代だと、ペナルティになっていたかもしれない走りでした(笑)

現に、当時でも執行猶予つきのペナルティが出ていました。

でも当時はその裁定自体にブーイングが出るくらい、シューマッハーの走りを称賛する声の方が大きかったです。

それくらい、歴史に残るブロックと、シューマッハーの勝利への執念を垣間見れたグランプリとして強く印象に残っています。

 

1998年 ハンガリーGP

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続いて、1998年ハンガリーGPです。

このレースの凄さは、戦略で抜くレースの教科書となるような展開でした。

 

レース展開としては、最強マクラーレンのハッキネン、クルサードが先行。

3位でくらいつくシューマッハー、しかし、ここはハンガロリンクです、抜けない。

 

そこで、ロス・ブラウンが立てた3ストップ戦略を、シューマッハーが忠実に実行します。

2度目のピットインを、給油時間を短くすることでマクラーレン勢の前に出ることに成功。

 

そこから毎週予選アタック並みの走りでマクラーレン勢に1周2~3秒差をつけて、19周で25秒稼ぐというミッションをクリアします。

約27秒差をつけて最後のピットストップを終えて見事にマクラーレン勢の前に出てミッション完了、そのまま優勝してしまいます。

 

コース上での戦いではなく、給油とピット戦略による勝利を見事に実践できた最初のレースだったのではないでしょうか。

F1のレース戦略の歴史に残る勝利として、とても印象深いレースでした。

 

2000年 日本GP

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続いて、2000年 日本GPです。

本人もこのレースが生涯のベストレースだったと公言していたほど有名ですね。

フェラーリが、21年ぶりのドライバーズチャンピオンとなったレースです。

管理人は、鈴鹿サーキットで現地観戦していました。

 

この年のチャンピオン争いは、シューマッハーとハッキネン。

予選から凄いバトルが繰り広げられ、お互いが0.1秒以下単位で何度もタイムを更新する白熱の戦いに鈴鹿サーキット中が心酔していました。

その予選結果は0.009秒差でシューマッハがポールポジション。

 

しかしレースではスタートからハッキネンがリード、シューマッハーもすぐ後ろにつけて、3位以下を圧倒的に引き離しマッチレースとなります。

サーキット中が目の前で繰り広げられるチャンピオンに固唾を飲む中で、勝敗を分けたのはピット戦略。

1度目のピットインで途中雨が降ることを見越して多く給油し、2度目のピットインを3周多く引き伸ばせたシューマッハがラストピットで見事に逆転。

フェラーリ21年ぶりのチャンピオンを鈴鹿で決めました。

 

予選も含めて、レース序盤から終盤までずっとハイレベルな戦いを繰り広げた二人。

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このようにレース後にはお互い健闘を称えあう姿がとても感動的で、印象に残るレースとなりました。

 

2006年 サンマリノGP

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最後は、2006年サンマリノGPです。

F1の筋書きのないドラマを感じたグランプリとしてとても印象に残っています。

 

ポールポジションはシューマッハ、これで生涯66回目の史上最多記録となりました。

アイルトン・セナが亡くなったこのイモラで、その記録を破ったことがまずドラマです。

 

そして、この年は開幕からフェルナンド・アロンソが絶好調、3戦を終えて2勝2位1回とパーフェクトな結果。

対してシューマッハーは、前年の不振や、前戦でもクラッシュするなど、いよいよ皇帝の時代も終焉かという雰囲気になりつつありました。

この状況、1994年のシューマッハーとセナの関係に非常に似ていたんですよね。

 

王者が若手の挑戦を受ける、果たしてその答えは?

ピット戦略で仕掛けるルノー・アロンソ陣営に対して、フェラーリ・シューマッハーも堂々と対峙して、最後は何周もずっとテールトゥノーズの白熱したコース上の戦いに。

 

1994年は、トップ走行中のセナが他界して答えが出なかった戦い。

2006年の同じイモラでのレース、王者ミハエル・シューマッハーが見事に勝利してその答えを出してくれた気がしました。

なので、2年連続テールトゥノーズの戦いとなったレースも印象に残っていますが、このような筋書きのないドラマ性がとても印象に残ったグランプリでした。

F1 2006 サンマリノ '06 Formula 1 San Marino

ちなみに、このレースのフジテレビのオープニング映像は、歴史に残る秀逸な出来だったと思います。

こちらのYoutubeにアップされていたので、ぜひご覧になってみてください。

 

 

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以上、特に印象に残る5つのレースを見てきました。

振り返ってみると、勝ったレースも負けたレースも記憶に残るレースがいくつもあり、5つ選ぶのにすごく迷いました。

きっとこの記事をご覧の方にも、それぞれの思い入れのあるレースやシーンなどがあると思います。

願わくば、闘病中のシューマッハー本人が、過去の自分のレースについてコメントしたり裏話をしてくれるよう、我々ファンとしては回復を祈るばかりですね。

 

このシューマッハーの最多勝記録が破られるのは少し寂しいですが、決して記憶は色褪せるものではありません。

過去の記録も大いに記憶しつつ、ハミルトンの新記録誕生の瞬間を見届けて、これからのF1も楽しんでいくことにしましょう!

 

以上、ミハエル・シューマッハーのベストレース5選でした!

 


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