先日行われた2020年 F1第9戦 トスカーナGP、キミ・ライコネンがようやく今年初入賞を果たしました。
荒れたレースをベテランらしくまとめ、チームに貴重な2ポイントを持ち帰ってきてくれました。
トスカーナGPだけではなく、ここ数戦ベルギーGPあたりからマシン戦闘力がやや向上したのか、本家フェラーリより速いところなど存在感を見せつけてくれています。
そのライコネン、2001年のデビューから20年目にして、まもなくF1の最多出走記録を更新します。
途中2年のブランクはありますが、これだけ長い期間F1という厳しい世界で戦い続けること、本当に凄いことだしリスペクトの想いしかないですね。
人間性というかキャラクターも、以前にくらべてだいぶ丸くなったような気もしています(笑)
来年以降の去就なども含めて、今日はそんなライコネンに関して想うところをまとめてみました。
次戦ロシアGP、F1レース出走最多タイの322戦に
2020年 F1第9戦トスカーナGP終了時点で、F1レース出走記録ベスト3は以下の通り。
- バリチェロ:322戦
- ライコネン:321戦
- アロンソ :311戦
(予選落ちなど、決勝レースに出場しなかったレースは含みません)
よってライコネンは、次戦ロシアGPでバリチェロの出走記録322戦に並ぶことになります。
ちょうど、この3人が表彰台に乗ったグランプリがありました、2003年のマレーシアGPの写真です。
さすがにみんな若いですね、でもバリチェロはあんまり変わってないような(笑)
ライコネンがデビューした時に生まれた子が、来年には成人式を迎えるくらいの期間F1で戦っているということですからね。
この記事を読んでくださっている方でも、デビュー時にまだ生まれていなかった方も居るのでは無いでしょうか。
それだけ長く、これだけ多くのレースに出場して、いまだに第一線で活躍しているライコネン。
体力的にもまだまだ衰えを感じませんし、凄すぎる記録だと思います。
しかし本人は、この記録に限らずいつも「記録なんて、まったく意味はないよ」と言ってますけど(笑)
たぶん、今回の最多出走記録も「興味ないね」っていつものリアクションなんでしょう。
しかしそんなキャラクターも、世界中のファンを魅了しているところなのではないかと思います。
でも最近、とっても丸くなった気がしませんか?
そのキャラクターについてです。
こちら、最新のアルファロメオF1チームのツイッター動画です。
プロモーション用の動画で、こんな素敵な笑顔を見せる人でしたっけ?(笑)
昔はお酒飲んだ時くらいしか、こんな陽気なところを見せてくれなかったような。
ちなみに、アルファロメオチームのツイッターで、この動画に限らず、チームメートのジョビナッツィと仲良く笑顔でふざけるライコネンが見れたりします。
気になる方はぜひをチェックしてみてください。
ライコネンのキャラクターの変化を感じだしたのは、2015年あたりからでしょうか。
この年、ベッテルがフェラーリに加入しチームメートになった年です、
プライベートでも友人であることを公表したりして驚いた記憶があります。
また、この年に息子のロビン君も誕生しています、このあたりから優しい顔のライコネンが増えた気がしています。
そんな環境の変化もあり、現在のチームメートのジョビナッツィとも友人で良好な関係だと公言するなど、デビューからの若い時とは別のキャラクターを見せてくれています。
古い時代のライコネンを知っていると、なんだか別人のように丸くなった気がします。
レースでは相変わらずの情熱無線!
そんな、キャラクターとしてはずいぶん丸くなったライコネン。
でもレースでの走りは、円熟味を増す中でも、情熱的なところを忘れてはいません。
ライコネンと言えば、激しいやり取りの無線が有名です。
こちらの動画のように、先日行われたトスカーナGPでもアツいやり取りがありました。
5秒ペナルティだと聞かされ、理由を聞き返したにも関わらず、もう一度「5秒ペナルティだよ」と的を得ない返事をエンジニアから聞かされて、
『理由を聞いてんだよっ(怒)!!!』
と強い口調で叫んでいるところがテレビ中継でも流れていました。
思わず笑ってしまいました(笑)
でもそれだけ今も真剣に、モチベーション高くレースに取り組んでいることの裏返しだと思います。
来年以降の現役続行は?
そんなライコネンですが、アルファロメオとの契約は今シーズン末までとなっており、去就が注目されています。
フェラーリのベッテル、レーシングポイントのペレスの移籍が発表された際には、チームから一方的に放出されるような形だったと噂されていました。
表に出てくる話がどこまで本当かは我々ファンには解かりませんが、もし事実であれば、ドライバーへの感謝と尊敬の念に欠けた悲しい話です。
ライコネンには、続けるにしても、辞めるにしても、ぜひ本人の意志で決断してほしいと思います。
幸い最新のニュースでは、アルファロメオとしてはライコネンの決断が最優先で、他のドライバーの去就に影響されないことを明言してくれているようです。
ベルギーGPからマシンの競争力もやや向上し、イタリアGPでは2位を走ったり、本家フェラーリと戦ったりなど、ライコネン本人がF1の楽しさをあらためて感じれるレースが続いてるように見えます。
ぜひそれが現役を続けるモチベーションになって欲しいと思います。
何より、残念ながら今年は鈴鹿でのF1日本GPが開催されません。
もしこのまま今年でF1を引退となれば、もう日本でライコネンがF1を走る姿を見れないということになります。
我々ファンとしては、来年もライコネンの走りを生で見たいので、なんとか現役続行することを祈りましょう。
でもすべてはライコネンの決断次第です。
もし引退の決断をした場合には、我々ファンもその決断を尊重しましょう。
いずれにしても我々F1ファンができることは、今年残りのレース、最多出走記録を更新しながら走るライコネンを精一杯応援していくことにしましょう!
以上、まもなくF1最多出走記録更新するライコネンへの想いでした!