『日本人ドライバー、予選上位だとレースで不運に見舞われる説』を検証してみる!

調べてみた
photo by Formula 1
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予選上位の時に限って、不運なレースになることが多い気がしませんか?

角田裕毅選手にこの流れを払拭してもらうべく、この説を検証してみます!

 


先日のアメリカGPでは、ほぼ最後尾スタートから入賞を果たした角田裕毅選手。

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アメリカGPでは、19位スタートから9位入賞を果たした角田裕毅。 今年は、後方からのスタートの方が良い結果に繋がっている気がしませんか? 先日のアメリカGPを振り返っています。 昨日は、F1チャンピオンの別格の凄さについて...

こちらの記事で調べてみたら、「今年は予選上位の際に、良い結果が全く出ていない」ことが分かってきました。

 

このデータを調べていて思ったのですが。

『これまでの日本人ドライバー、予選上位だとレースで不運に見舞われることが多くないか!?』

 

予選6位以内とか表彰台を狙えるような、上位グリッドを獲得した時に限って。

なんとも言えない不運な出来事に見舞われている気がしています。

 

今年の角田選手も、そんな傾向だったことが分かってきたのですが。

残り3レースや、来年以降にこんな悪い流れは断ち切ってもらいたいので!

 

この説、データで検証してみることにします!

 

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日本人F1ドライバー:予選最高位レースの結果一覧

ドライバ―予選
最高位
決勝
結果
年度GP
角田裕毅7位12位2021オーストリア
小林可夢偉2位13位2012ベルギー
中嶋一貴5位11位2009イギリス
佐藤琢磨2位リタイア2004ヨーロッパ
高木虎之介13位リタイア1998オーストラリア
12位1998アルゼンチン
中野信治12位リタイア1997フランス
井上隆智穂18位リタイア1995スペイン
リタイア1995フランス
リタイア1995ハンガリー
12位1995ベルギー
片山右京5位リタイア1994ドイツ
リタイア1994ハンガリー
鈴木亜久里6位リタイア1993ベルギー
中嶋悟6位リタイア1988メキシコ
7位1988日本

(調査条件)

  • 1987年以降にF1にフルシーズン参戦した日本人ドライバーが対象
  • スポット参戦や、シーズン半数参戦に満たない山本左近は除く
  • グリッド降格などを反映する前の予選順位
  • 2022年F1第19戦アメリカGP終了時点

 

 

まずは、角田選手も含めた過去の日本人F1レギュラードライバー×10人について。

自身の予選最高位だったGPと、そのレース結果をまとめてみました。

 

例えば片山右京さんは、予選5位を2回獲得しているなど。

一人で複数レースの場合もあるので、10人でのべ16レースあるのですが・・・。

 

なんとリタイアが10回、リタイア確率62.5%です(涙)

そして一度もポイント獲得すら無く、シングルフィニッシュも中嶋悟さんの7位×1回だけ(当時は6位までが入賞)

 

 

日本人ドライバーの自身最高予選順位からのレース、6割近くがリタイア、一回も入賞なし。

と考えると、悲しきかな今回の説は合っているような気がしてきますよね。

 

 

「予選最高位、かつ予選6位以内」レースの結果一覧

ドライバ―予選
最高位
決勝
結果
年度GP
小林可夢偉2位13位2012ベルギー
中嶋一貴5位11位2009イギリス
佐藤琢磨2位リタイア2004ヨーロッパ
片山右京5位リタイア1994ドイツ
リタイア1994ハンガリー
鈴木亜久里6位リタイア1993ベルギー
中嶋悟6位リタイア1988メキシコ
7位1988日本

(調査条件)

  • 1987年以降にF1にフルシーズン参戦した日本人ドライバーが対象
  • スポット参戦や、シーズン半数参戦に満たない山本左近は除く
  • グリッド降格などを反映する前の予選順位
  • 2022年F1第19戦アメリカGP終了時点

 

 

とは言っても、今回はあくまで予選上位だと不運に見舞われる説」なので。

表彰台が狙えるような「予選最高位で、かつそれが予選6位以内」だったレースに絞ってみました。

 

それでもやっぱり、8レース中リタイアが5回、リタイア確率62.5%でした(涙)

 

 

ちなみにこうやって並べてみると。

やっぱり日本のファンにとって記憶に残るレースが多いですね。

 

特に、『可夢偉・琢磨・右京・中嶋の初表彰台』を夢見て全力で応援して。

悔し涙で枕を濡らしたファンの方が多いレースばかり。

 

 

細かくは書ききれないので、かなり大雑把に整理すると。

  • スタート直後のトラブル(可夢偉・中嶋)
  • 突然のリタイア(琢磨・右京・中嶋)

こんなところでしょうか。

 

うーん、やっぱり。

今回の説は、残念ながら合っているような気がしてきました。

 

 

日本人F1ドライバー:予選6位以内レースの結果一覧

ドライバ―予選
順位
決勝
結果
年度GP
小林可夢偉4位10位2012中国
2位13位2012ベルギー
4位3位2012日本
中嶋一貴5位11位2009イギリス
佐藤琢磨3位5位2004スペイン
2位リタイア2004ヨーロッパ
3位3位2004アメリカ
3位6位2004ハンガリー
5位4位2004イタリア
4位4位2004日本
6位6位2004ブラジル
6位失格2005サンマリノ
6位リタイア2005カナダ
5位11位2005フランス
5位16位2005イタリア
5位失格2005日本
片山右京5位リタイア1994ドイツ
5位リタイア1994ハンガリー
6位リタイア1994ポルトガル
鈴木亜久里6位リタイア1993ベルギー
中嶋悟6位リタイア1988メキシコ
6位7位1988日本

(調査条件)

  • 1987年以降にF1にフルシーズン参戦した日本人ドライバーが対象
  • スポット参戦や、シーズン半数参戦に満たない山本左近は除く
  • グリッド降格などを反映する前の予選順位
  • 2022年F1第19戦アメリカGP終了時点

 

 

ちなみに、小林可夢偉選手、佐藤琢磨選手、片山右京さんについては。

「最高予選順位」以外でも、予選6位以内からスタートしたレースがあります。

 

それらも含めて、「日本人ドライバーが予選6位以内からスタートしたレース」をすべて纏めてみました。

 

全22レースのうち、リタイアと失格が9回、確率が40.9%です。

やっぱり、残念だったレースが4割近くを占めています(涙)

 

 

3位表彰台を獲得したレースが2回ありますが、とはいえ6位以内からのスタートですから。

全22レースで2回の表彰台(確率9.1%)と考えると、少し淋しい数字なのは間違いないですよね。

 

 

ここまで見てきたデータ結果からは、残念ながら。

『日本人ドライバー、予選上位だと不運に見舞われる説』

これは正しいと言わざるを得ないですね(涙)

 

 

角田裕毅なら、この悪しき伝統を払拭してくれるはず!

© Scuderia AlphaTauri

 

ということで、これまでの日本人ドライバーのデータを見てきたわけですが。

 

ぼんやりとは認識していたものの、あらためてデータで見てみると。

予選上位のレースにおけるガッカリ感、ハンパなかったですね(苦笑)

 

 

角田裕毅選手はこれまで、予選6位以内からスタートしたことはまだ一度もありません。

でも遅かれ早かれ、上位からスタートするレースもすぐにやってくると思います。

 

今回のデータを見てしまったら、ちょっと応援するのにも手が震えて怖くなってきそうですが(笑)

でも、角田裕毅選手ならきっとこんな悪しき伝統を断ち切ってくれますよね!

 

 

可夢偉が、琢磨が、右京が、中嶋が、そして他の日本人ドライバーの誰も無し得なかったこと。

『初の予選6番手以内から、いきなり初表彰台獲得!』

 

そんなレースが早く来て、悪い流れを断ち切ってくれることを期待して。

今後も、角田裕毅選手を全力で応援していくこととしましょう!

 

以上、『日本人ドライバー、予選上位だと不運に見舞われる説』の検証でした!

 


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