F1史上最高ドライバー論争は、答えの出ない愚問? ファンそれぞれの主観で違って良いのではないでしょうか。

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ルイス・ハミルトンがシューマッハーに並ぶ最多勝記録91勝を達成したことをきっかけに、

F1史上最高ドライバーの議論がメディアを賑わせています。

誰かの記録が破られたりした際には、よく論争の種になってきたテーマですよね。

 

このテーマについては、答えなんて永遠に出るわけない、というのが管理人の考えです(笑)

それぞれの時代で技術もルールも異なり、求められるドライビングスキルが異なります。

また“最高“なのか、“最強“なのか、“最速“なのか、その基準によっても意見が分かれるところです。

他にも、過去の一度も見たこともない歴史上のドライバーと、自分の目で見てきたドライバーとでは、主観的な評価が入らざるを得ないはずですから。

 

でも必ず何年かに一度こういう論争が出てきますので、少し掘り下げて見てみることにしてみましょう。

 

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きっかけはジャッキー・スチュワートの発言?

F1史上最高ドライバー論争:「ハミルトンを侮辱したつもりはない」元王者スチュワートが弁明 | F1 | autosport web
6度のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンが、一部の年配のドライバーたちが自分を批判し続けていると発言したことに対し、3度のF1世界王者であるジャッキー・スチュワートが反応した。 2020年F1第11戦アイフェルGPで、ハミルトンはミハ...

こちらの、auto sport webさんの記事を引用させてもらいます。

今回の論争については、1960~70年代の3度のチャンピオンであるジャッキー・スチュワートと、ハミルトンの発言がメディアを賑わせています。

 

まずスチュワートが、こんな発言をしたとか。

  • 「ファン・マヌエル・ファンジオとジム・クラークが最も偉大なドライバー」
  • 「レース数も多いので、最多勝を記録したハミルトンが最も偉大なドライバーとは言えない」

 

それに対してハミルトンが、以下のように発言。

  • 「年配ドライバーたち中心に、多くの自分への批判がある」
  • 「理由は分からないが、おかしい考えに取りつかれているのかも」

 

さらにスチュワートがこれに反応し、

  • 「ルイスを貶めようとたわけではなく、彼のパフォーマンスは尊敬してるし、現代最高のドライバーだ」
  • 「史上最多勝利ドライバーが、史上最も偉大なドライバーになるか?と質問されたから、そう判断はできないと答えただけだ」

 

と、こんな感じで不毛な論争になっている模様です(笑)

でもスチュワートさんも記事の最後には「時代が違うので、比較なんてできない」とちゃんと言ってくれているようです。

メディアへの発言の一部分だけ切り取るとこうなるので、できれば直接対談のような形でこういう議論は見たいですよね。

 

かつてのスチュワートとセナの直接対談

古いファンの方には有名ですが、こちらはそのスチュワートさんと、アイルトン・セナという、時代の異なる偉大なチャンピオン同士が直接議論した際の動画です。

 

テーマは「史上最高ドライバー」では無く、「危険なドライバー論」についてですね。

前戦日本GPでセナとプロストがクラッシュし、「セナは危険なドライバーである」という批判をしていたスチュワートとセナが、次戦オーストラリアGPで直接議論しました。

 

1960~70年代に常に死の危険と隣り合わせで戦ってきて安全対策を訴え続けてきたスチュワートと、その時代の現役トップドライバーとして戦っているセナ。

両者の言っていること、おそらく両方正解ですよね、答えが無い議論だと思いました。

でも直接話しているので、ニュアンスなどもとてもよく伝わります。

(なぜかスチュワートだけ吹き替えで、少しセナ贔屓の内容に編集されていますが)

内容は伝わると思うので、若いファンで初見の方はぜひ見てみてください。

 

これも、もしお互いがメディアに話したことの言葉の一部分だけ切り取っていたら、今回のような不毛な議論になっていたのかもしれませんね。

 

F1公式による客観的データ分析の試み

© formula1.com

そういえばF1がAWSのビッグデータを利用して、この手の論争を「客観的に」「データで」分析しようと試みてくれたことがありましたよね。

 

フィンランド人最速はコバライネン? AIが分析したF1最速ドライバーは?
面白いデータが公開されましたね。 F1の過去の莫大なデータから、AIが史上最速のドライバーを分析したデータが公開されました。 F1とAWSがタッグを組んで『F1 insights』として、いろんなデータ情報を公開して我々テレビ視聴者を楽しま...

こちらで記事にしましたが、今年の8月に、1983年以降の「最速」ドライバーのベストテンをデータ分析した結果が、F1公式サイトに出ていました。

 

今後、「最速」だけではなくて、「最強」ドライバーのデータも公開されていくそうです。

またその際には同じように、史上最高ドライバーの不毛な議論が賑わっているかもしれませんね(笑)

 

史上最高ドライバーは、ファンそれぞれにいれば良いと思います

© F1 in the 1990s Twitter

こちらの写真は、1990年 F1オーストラリアGPでの500戦を祝う、レジェンドチャンピオンと現役チャンピオンたちの記念撮影です。

5度のチャンピオンであるJ.M.ファンジオ、3度のチャンピオンであるJ.スチュワート、J.ブラバム、N.ピケ、A.セナ、そしてJ.ハントにD.ハルムと錚々たる顔ぶれです。

おそらく、この中から誰が最高かを選ぶだけでも意見はわかれると思います。

そこにさらに、シューマッハーやハミルトンやプロストやベッテルなど、他にもまだまだ偉大なチャンピオンは大勢居ます。

さらにチャンピオン以外でも、地元ドライバーがヒーローであり一番だという方も多く居ると思います。

 

冒頭に書いた通り、F1史上最高ドライバーを選ぶなんてどうしても主観が入ります。

なので重要なことは、ファンそれぞれの判断基準で、それぞれのファンの中で史上最高ドライバーを思い描いていれば良いと思います。

それを他人に強要したり、否定したりしなければ良いのではないでしょうか。

あとはこの手の記事が出てきたときには、直接対談での発言なのか、メディアが切り取った発言なのかを見て、「ふーん」と思っておけば良いのかと思います(笑)

 

ちなみに管理人の主観としては、F1史上最高ドライバーはアイルトン・セナです!

各ファンで異なるでしょうし管理人の主観なので、異論はもちろん認めます(笑)

 

以上、F1史上最高ドライバー論争について思うところでした!

 


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