F1初開催サーキットで、これまで強かったドライバーは?

調べてみた
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ここからカタールGP、サウジアラビアGPと初開催サーキットが続きます。

初開催サーキットでもっとも優勝が多いのは誰か、統計的な傾向はあるのか、調べてみました!

 

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今日は水曜日、まだまだサンパウロGPの余韻や話題が絶えませんが。

もうF1関係者が続々と、次戦カタールGPの現地入りしている様子がSNSなどにアップされ始めています。

 

やっぱり3連戦は展開が早いですね!

ファンとしては嬉しいですが、関係者の皆さんには渡航制限などがある中での移動や輸送など、本当に頭が下がる思いです。

 

特に次のカタールGPと、その次のサウジアラビアGP、F1初開催となるサーキットが続きます。

慣れないサーキットへの移動なので、予期せぬハプニングなどさらに大変そうですね。

 

そんなことを思っていたら、またこんな疑問が。

『初開催のグランプリ、得意にしていたドライバーってこれまで居たっけ?』

 

例えば以前調べた、『雨のレースは、近年ではハミルトンとフェルスタッペンしか勝ってない』みたいな。

 

『初開催サーキットと言えば、〇〇しか勝ってない』とか、そんななんらかの傾向は存在するのか?

 

うーん、さっぱり分からない(笑)

ということで、データを調べてみることにしました!

 

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初開催サーキットでのF1レース一覧

年度サーキットGP優勝
2020アルガルベポルトガルGPL.ハミルトン
2020ムジェロトスカーナGPL.ハミルトン
2016バクーヨーロッパGPN.ロズベルグ
2014ソチロシアGPL.ハミルトン
2012COTAアメリカGPL.ハミルトン
2011ブッダインドGPS.ベッテル
2010韓国韓国GPF.アロンソ
2009ヤス・マリーナアブダビGPS.ベッテル
2008ヴァレンシアヨーロッパGPF.マッサ
2008マリーナベイシンガポールGPF.アロンソ
2005イスタンブールトルコGPK.ライコネン
2004上海中国GPR.バリチェロ
2004バーレーンバーレーンGPM.シューマッハ
1999セパンマレーシアGPE.アーバイン
1996アルバートパークオーストラリアGPD.ヒル
1994TIサーキット英田パシフィックGPM.シューマッハ
1993ドニントンヨーロッパGPA.セナ
1991カタロニアスペインGPN.マンセル
1991マニ・クールフランスGPN.マンセル
1989フェニックスアメリカGPA.プロスト
1987鈴鹿日本GPG.ベルガー

(調査条件)

  • 1987年以降のシーズンを調査
  • サーキット改修による再開催は含まず

 

管理人がF1を見始めた1987年以降の、初開催サーキットでのF1レースと、優勝ドライバーを一覧にしてみました。

なお例えば今年2021年のザントフォールトでのオランダGPなど、コース改修を伴っている場合でも再開催の場合は初開催に含まずに集計しています。

 

まず1987年から2020年までの34シーズンで。

初開催グランプリはこの『21レース』あったことが分かりました。

 

誰がもっとも勝っているかですが、最多勝はハミルトンの4勝です。

続いて2勝を挙げているのが、ベッテル、アロンソ、シューマッハ、マンセルの4名です。

 

うーん、これってでも。

通常のサーキットでも、ただ通算勝利数の多いドライバーが並んでいるだけのような気もします(笑)

 

 

ほか、何か傾向があるかというと・・・?

『2014年以降の直近4回の初開催は、そのシーズンのチャンピオンが制している』

くらいでしょうか。

でもこれもメルセデス一強時代だっただけのような気もしますね(笑)

 

 

でも他のシーズンにも目向けてみると、

『そのシーズンのチャンピオン、もしくはランク2位だったドライバーが、初開催グランプリを制している』

そんなケースが多そうですよね?

 

ということで、もう少し深堀してデータを見てみることにしましょう。

 

最終ランキングとの相関関係は?

年度サーキットGP優勝最終ランク
2020アルガルベポルトガルGPL.ハミルトンチャンピオン
2020ムジェロトスカーナGPL.ハミルトンチャンピオン
2016バクーヨーロッパGPN.ロズベルグチャンピオン
2014ソチロシアGPL.ハミルトンチャンピオン
2012COTAアメリカGPL.ハミルトン4位
2011ブッダインドGPS.ベッテルチャンピオン
2010韓国韓国GPF.アロンソ2位
2009ヤス・マリーナアブダビGPS.ベッテル2位
2008ヴァレンシアヨーロッパGPF.マッサ2位
2008マリーナベイシンガポールGPF.アロンソ5位
2005イスタンブールトルコGPK.ライコネン2位
2004上海中国GPR.バリチェロ2位
2004バーレーンバーレーンGPM.シューマッハチャンピオン
1999セパンマレーシアGPE.アーバイン2位
1996アルバートパークオーストラリアGPD.ヒルチャンピオン
1994TIサーキット英田パシフィックGPM.シューマッハチャンピオン
1993ドニントンヨーロッパGPA.セナ2位
1991カタロニアスペインGPN.マンセル2位
1991マニ・クールフランスGPN.マンセル2位
1989フェニックスアメリカGPA.プロストチャンピオン
1987鈴鹿日本GPG.ベルガー5位

 

同じ一覧表に、そのシーズンの最終ランキングを入れてみました。

 

おぉ!

ほとんどのシーズンで、チャンピオンか2位だったドライバーが初開催サーキットで勝ってますね!

 

初開催サーキットでの全21回中、最終ランキングとの相関関係はこんな感じ。

  • チャンピオン:9回
  • 最終ランク2位:9回
  • 最終ランク4位:1回
  • 最終ランク5位:2回

 

21回中18回が、最終ランキング2位以内のドライバーが勝っていることになります。

確率85.7%にも及ぶので、これは初開催サーキットの戦績と、そのシーズンの最終ランキングに相関関係があると言っても良さそうですね!

 

 

・・・ん?

と思ったのですが、チャンピオンとランク2位だったドライバーって。

初開催ではない通常のサーキットでの開催の場合、どれくらいの頻度で勝っているんでしょうか?

 

そのデータと比較しないと、真に相関関係があるとは言えないですね(涙)

 

 

「初開催サーキット」と「全レース」の勝率比較

初開催サーキット(計21レース
最終ランキング勝利数確率
チャンピオン9勝42.9%
2位9勝42.9%
3位以下3勝14.3%

 

1987年~2020年全レース(計599レース
最終ランキング勝利数確率
チャンピオン274勝45.7%
2位154勝25.7%
3位以下171勝28.5%

 

 

ということで、初開催サーキットでの21レースと、1987年以降の599レースで。

そのシーズンの最終ランキングと、勝率との相関関係を表にしてみました。

 

1987年以降の全599レース、そのシーズンの最終ランキング2位以上のドライバーが勝ったレースは428勝(274勝+154勝)ということが分かりました。

勝率では71.4%(45.7%+25.7%)です。

 

 

初開催サーキットの場合は、勝率85.7%なので。

『初開催サーキットでは、最終ランキング2位以上のドライバーが勝つ確率がかなり高い』

と、データが示していますね!

 

 

今年2021年シーズン、もうフェルスタッペンとハミルトンの最終ランキング2位以上は確定しています。

つまりこれはカタールGP、サウジアラビアGPとも、この両雄のどちらかが勝つ可能性が高いということが分かりました!

 

===

ということで、いろいろ調べてきたのですが。

 

よく考えたら、今年これまでフェルスタッペンとハミルトンの両雄で19戦15勝、確率は80%近く。

なので別に初開催サーキットではなくても、今年は近い確率でこの両雄どちらかが勝利してますね(笑)

 

あくまで母数の少ない統計データですし、また一つF1雑学知識が増えたということでお許しを(笑)

 

とにかく初開催サーキットでの開催となるカタールGP、サウジアラビアGP。

今シーズンの行方を占う天王山となりそうです。

 

これまでの統計通り、フェルスタッペンとハミルトンの両雄が、1勝1敗か、2勝0敗か、どんな風に勝利を分け合うのか?

はたまた、まさかのランキング3位以下のドライバーの勝利となるのか?

 

少しだけ今回調べたデータを頭の片隅に起きながら(笑)

カタールGP、サウジアラビアGPの初開催グランプリを思う存分楽しむことといたしましょう!

 

以上、初開催サーキットでの戦績調査でした!

 


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