フェラーリのノーポイントレースは珍しい? 気になったので調べてみました

調べてみた
© Scuderia Ferrari Twitter
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2020年 第7戦ベルギーGPが終わりました。

結果は、ハミルトンとメルセデスの圧勝でした。

これで、7戦が終わって、ハミルトンがPP5回の優勝5回。

もうチャンピオン争いについては、何も言うことはありませんね(笑)

 

それよりも今回は、フェラーリのあまりにもひどい失速がクローズアップされたグランプリでした。

ベッテル:13位、ルクレール:14位と散々なレースとなりました。

トップ争いが目立った競争がなかったこともあり、フェラーリPU勢同士で下位争いをする悲しい姿がテレビにも多く映ってました。

 

ところで、フェラーリが今回みたいにダブルノーポイントって珍しいですよね。

ダブルリタイアとか、終盤ストップして完走扱いとかは差し引いて、2台ともちゃんと完走してノーポイントってかなり珍しいのでは?

最後のグランプリっていつでしょう?

 

とても気になってきたので、いつ以来なのか調べてみることにしました。

 

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ベッテル・ルクレール時代(2019~20年)

とりあえず年代の新しい順に、ノーポインレースを振り返っていくことにします。

まずは、ベッテル・ルクレールのコンビとなったここ1年半の結果です。

年度 回数 GP ベッテル ルクレール
2020年 2回 ベルギーGP(今回) 13位 14位
シュタイアーマルクGP リタイア 19位
2019年 1回 ブラジルGP 17位 18位

 

この二人になってからのダブルノーポイントは、今回のベルギーGPで合計3回目。

今年のシュタイアーマルクGPと、昨年のブラジルGPは、チームメート同士クラッシュしてリタイアや完走扱いになってノーポイントでした。

なので、まともに完走した形では無いのでこれはノーカウントとしましょう。

 

 

ベッテル・ライコネン時代(2015~18年)

年度 回数 GP ベッテル ライコネン
2018年 なし
2017年 1回 シンガポールGP リタイア リタイア
2016年 なし
2015年 1回 メキシコGP リタイア リタイア

 

続いて、2015年~18年までの、ベッテル・ライコネン時代です。

4年間で、合計2回のノーポイントレース。

2017年のオープニングラップで同士討ちしたシンガポールGP。

そして2015年はベッテル、ライコネンともにクラッシュしてリタイアしたメキシコGPです。

両者リタイアのレースですから、これらもノーカウントですね。

 

 

アロンソ・ライコネン時代(2014年)

年度 回数 GP アロンソ ライコネン
2014年 1回 日本GP リタイア 12位

 

続いて、アロンソ・ライコネンのコンビだった2014年。

この年の日本GPで一度ダブルノーポイントがありました、大雨の悲しい事故のあったGPですね。

これも、2周目でアロンソがいきなりマシントラブルでリタイアしたため、やはりノーカウントでしょう。

 

やっぱり、トップチームのダブルノーポイントってなかなか無いものですね。

 

 

アロンソ・マッサ時代(2010~13年)

年度 回数 GP アロンソ マッサ
2013年 なし
2012年 なし
2011年 なし
2010年 1回 イギリスGP 14位 15位

 

アロンソとマッサ時代の4年間です、ついに候補が出てきました!

2010年のイギリスGPって、レッドブルのウェバーの有名なあのレースですね。

自分のフロントウィングをチームメートのベッテルに取りあげられ、ナンバー2扱いされた後に勝って「ナンバー2の割には、良いレースだっただろ」ってコメントした。

 

あのレース、フェラーリはどうだったかというと、、、

  • アロンソとマッサがチームメート同士討ち
  • アロンソはポイント圏内走行中ペナルティ
  • ペナルティのタイミングで、セーフティーカー出動によりレース台無し

なので、マシン戦闘力ではなくクラッシュの影響絡みなので、これもまたノーカウントですかね。

というかこのチーム、同士討ち多すぎませんか(笑)

 

 

ライコネン・マッサ時代(2007~09年)

年度 回数 GP ライコネン マッサ *
2009年 5回 アブダビGP 12位 16位 *
シンガポールGP 10位 13位 *
中国GP 10位 リタイア
マレーシア 14位 9位
オーストラリア 15位 リタイア
2008年 1回 シンガポールGP 15位 13位
2007年 なし

* マッサ負傷によりフィジケラが代役

 

2007~09年までのライコネン・マッサ時代です。

この2009年までは、ポイント圏内は8位だった時代です。

 

どうやら、答えは2009年アブダビGPです。

スポット参戦の新人、小林可夢偉がトヨタで大活躍したレースですね。

ライコネンはスタートでその可夢偉にも抜かれ、マシンの戦闘力も無く後方集団に飲み込まれ12位。

負傷したマッサの代打出場のフィジケラも見せ場なく16位。

 

同じくこのコンビだったシンガポールGPでも、両者見せ場なくノーポイント。

 

ちなみにこの年は、開幕から3戦連続でフェラーリがノーポイントという屈辱から始まった年でした。

マレーシアでは、ドライなのにレインタイヤを履くという謎の戦略もありました、これはノーカウントで良いでしょう。

2008年のシンガポールは、マッサの給油ホース引っ張り事件、ライコネンクラッシュによる完走扱いなので、こちらもノーカウント。

 

よって、この2009年アブダビGPとシンガポールGPの2戦が、フェラーリがまともに完走してノーポイントだった直近のレースと言っていいでしょう!

 

 

せっかくなので、黄金時代はどうだったのかと、2000年までも遡って調べてみました。

 

シューマッハ・マッサ時代(2006年)

年度 回数 GP シューマッハ マッサ
2006年 1回 オーストラリアGP リタイア リタイア

 

シューマッハ・バリチェロ時代(2000~05年)

年度 回数 GP シューマッハ バリチェロ
2005年 5回 中国GP リタイア 12位
イタリアGP 10位 12位
トルコGP リタイア 10位
スペインGP リタイア 9位
バーレーンGP リタイア 9位
2004年 なし
2003年 1回 ブラジルGP リタイア リタイア
2002年 なし
2001年 なし
2000年 なし

 

 

さすがシューマッハ黄金時代、不調だった2005年以外はほとんどノーポイントレースがありません

そのかわり、この不調だった2005年のイタリアGPで、不名誉記録を達成しちゃっています。

マクラーレンのモントーヤが勝ったレースで、当時のルノーやマクラーレンやB.A.Rにまったく歯が立たず、見せ場なくポイント圏外に沈んだレースでした。

 

珍記録を楽しみましょう(笑)

見てきたように、過去20年間でフェラーリのノーポイントレースは今回で20回目ということが解かりました。

 

そのうち、アクシデントや明らかに不利な影響を除き、フェラーリ2台がまともにレースをしてポイント圏外だったレースは今回で4回目だったということですね。

  • 2020年ベルギーGP
  • 2009年アブダビGP
  • 2009年シンガポールGP
  • 2005年イタリアGP

 

つまり、昨日の2020年ベルギーGPは、ここ20年で4回くらいしか見れないとても貴重なグランプリだったわけですね(笑)

 

 

ベルギーGPよりも次からの2戦、モンツァ・ムジェロの方がさらに辛いような気もします。

ここ20年に4回しか起きないようなことが、この連戦でまた発生してしまうかも。

 

とにかく、フェラーリが強くないのはF1全体にとっての損失です。

こんな弱いフェラーリを見たくないので、なんとか地元連戦でポイントゲットはできる位置に戻ってこれるように祈りましょう。

 

でももし今回と同じような位置であれば、20年に4度のお祭りとして楽しむことにしましょう(笑)

 

以上、フェラーリのノーポイントレースの調査でした!

 


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