元チャンピオンのベテラン勢が大活躍、大いに盛り上げてくれました!
課題や改善点ももちろんあると思いますが、まずは概ね成功だったと言えるのではないでしょうか!
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2021年F1第10戦イギリスGP、土曜日まで終わりこのあといよいよ決勝です!
でも今回は、特別な土曜日になりましたね。
F1の歴史で初めて、スプリント予選が実施されました。
結果は、予選トップのハミルトンをフェルスタッペンが見事に逆転。
F1史上初の、スプリント予選によるポールポジションとなりました。
皆さん、率直な感想はどうだったでしょうか?
SNSを見ていると、賛否両論といったところですかね。
でもいきなり『ダメだこりゃ』となった『時限ノックアウト式予選』や『最終戦ポイント2倍』のような黒歴史と比べてみると。
前向きな改善点や指摘の意見が見受けられるように思います。
やってみて初めて気付くような課題も多かったスプリント予選。
見えてきた傾向や課題もあったので、順に振り返ってみることにしましょう。
PP争いはスタートで勝負あり!
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まずはハミルトンとフェルスタッペンの、ポールポジション争いから。
結論、スタートと1周目ですべてが決まってしまいましたよね。
このように火が出るほどタイヤを温めたフェルスタッペンが見事なスタート。
一方のハミルトンはスタートを失敗したので、フェルスタッペンがトップに立ちます。
1周目は見どころのある攻防が見られましたが、その後は膠着状態でそのまま17周のチェッカー。
『ポールポジション争い』という観点では、少し物足りなさを感じた方も多いでしょう。
見えてきた傾向や課題
『スプリント予選は、もっと抜きやすいサーキットで実施した方がいいのでは?』
こんなところですかね。
シルバーストンは抜きにくい部類のサーキットなので。
これがモンツァやアゼルバイジャンなど抜きやすいサーキットであれば、また違った結果になったかもしれませんね。
元チャンピオンが大活躍!
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少し地味だったポールポジション争い。
一方中団で、スプリント予選を盛り上げたのがフェルナンド・アロンソです。
ご覧の通り、11番手からスタートして、1周目には5番手までジャンプアップする驚異のスタート!
これは以前調べた、アロンソのロケットスタート集にまた新たな1ページを追加しないといけないですね(笑)
自力に勝るマクラーレン勢に抜かれて、最終的には7番手となりますが。
予選と比較して4ポジションアップは、ライコネンと並んでこの日最多ポジションアップです。
そのライコネンも、放送ではあまり映りませんでしたが、すごいレースをしていました。
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このように1周目にストロールと接触しながらも、17番手から4ポジションアップの13番手までスタートで順位を上げます。
その後サインツには抜かれますが、ペレスのリタイアなどもあり、予選に比較して4ポジションアップでスプリント予選を終えます。
見えてきた傾向や課題
『通常レースと比べて、スタートでの順位アップの恩恵を受けやすいのかも?』
この両ベテランの頑張りから見えてきたのは、こんなところですかね。
通所のレース距離だと、たとえスタートで順位を上げても地力に勝るマシンに抜かれてしまいます。
でも短い距離のスプリント予選では、スタートで順位を上げるとそのまま押し切れることも多いのかもしれませんね。
スタートの重要性が、通常レースよりも高い傾向になるかもしれません。
ソフトタイヤスタートが正解!
ドライバー | スプリント予選結果 | 順位変動 | タイヤ |
---|---|---|---|
M.フェルスタッペン | PP | -1 | M |
L.ハミルトン | 2位 | +1 | M |
V.ボッタス | 3位 | ±0 | S |
C.ルクレール | 4位 | ±0 | M |
L.ノリス | 5位 | -1 | M |
D.リカルド | 6位 | -1 | M |
F.アロンソ | 7位 | -4 | S |
S.ベッテル | 8位 | -2 | M |
G.ラッセル | 9位 | +1 | M |
E.オコン | 10位 | -3 | S |
C.サインツ | 11位 | +2 | M |
P.ガスリー | 12位 | ±0 | M |
K.ライコネン | 13位 | -4 | S |
L.ストロール | 14位 | -1 | M |
A.ジョビナッツィ | 15位 | +1 | M |
角田裕毅 | 16位 | ±0 | M |
N.ラティフィ | 17位 | -1 | M |
M.シューマッハ | 18位 | -1 | M |
N.マゼピン | 19位 | -1 | M |
S.ペレス | 20位 | +15 | M |
アロンソやライコネンの活躍の理由、と言って良いかもしれません。
ソフトタイヤでのスタートを選択したドライバーがボッタス、アロンソ、オコン、ライコネンの4人です。
ご覧の通り結果的には、ボッタスを除く3名が大きくポジションアップを達成しています。
なおボッタスは、ハミルトンの順位を優先するチームプレーで順位を上げれなかったためです。
なのでノーカウントで良いでしょう。
今回は、ソフトタイヤスタートが正解だったと言えるのではないでしょうか。
見えてきた傾向や課題
『燃料も軽くタイヤ消耗も少ないので、ソフトタイヤでのメリットが大きいのかも?』
もちろんサーキットの特性にもよるとは思います。
でもマシンが軽い状態なのでタイヤの消耗も少ないし、スタート後の順位アップも見込めるし。
メリットが大きいので、今後はソフトタイヤスタートに挑戦するマシンも多くなるかもしれませんね。
やっぱり、ポールポジション=最速称号?
こちら、スプリント予選で2位に敗れたハミルトン。
前日の予選では、魂の一発アタックを決めて歓喜のハミルトンはどこへやら・・・。
スプリント予選後のパレード中のインタビューでは、終始『しょぼーん』って感じでしたよね(涙)
この様子を見ていて思ったこと。
見えてきた傾向や課題
『やっぱりポールポジションは、最速称号であってほしいかも?』
やっぱり金曜日に気合の一発アタックを決めたハミルトンが、ポールポジションではないということに違和感を感じました。
ベッテルをはじめ何人かのドライバーも、事前に指摘していましたよね。
ポイント制度自体やスタート順位は変えなくてもいいので。
『称号』としてのポールポジションは、やっぱり1周最速タイムを出したドライバーであってほしい。
ロス・ブラウンも、ポールポジションの名称については検討・改善の余地ありと言ってくれているようです。
これは今後に期待することにしましょう!
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ということで初のスプリント予選を終えて、見えてきた傾向や課題をおさらいしてきました。
例えば他にも、
- 土曜午前のフリー走行2回目の意義
- スプリント予選と決勝レース、状況変化の工夫
など、これから決勝レースを見て思うところも出てくるかもしれません。
F1運営も、改善すべきところは改善すると言ってくれています。
賛否両論いろいろあると思いますが、まずは初のスプリント予選を終えた結果はポジティブに捉えたいと思います!
さぁ、スプリント予選から気持ちを切り替えましょう!
これからまもなく決勝レースです!
今度は17周ではなく、52周の長丁場のレースをじっくり目一杯、楽しむこととしましょう!
以上、初のスプリント予選で見えてきた傾向と課題についてでした!