マックス・フェルスタッペン、これまでと同じ戦い方でハミルトンとのタイトル争いに勝てるか?

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タイトル争いを考えた、一歩引いた戦いを実践できるか?

ドライバーとしての本能と、タイトル争いのリスク管理、難しいところですね。

 

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2021年F1第14戦イタリアGP。

昨日の記事でも取り上げましたが、一つ間違えれば生命の危機だった酷いクラッシュが発生してしまいました。

 

このクラッシュの原因や責任の所在について、ツイッターなどのSNSを中心に、世界中で議論が活発です。

日本でも、いろんな意見が飛び交っています。

 

どちらのファンであるかによって、当然主観も入ってきますし。

正解は無いので、人それぞれいろんな意見があって良いと思います。

 

ということで、今日はこのイタリアGPでの両雄のクラッシュについて。

管理人の思うところを書いていきたいと思います。

 

あくまで個人的な感想ですので(笑)

 

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FIAの判断は、主たる責任はマックス

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もう一度、この酷いクラッシュを見てみましょう。

まず何より、ハミルトンが無事で本当に良かったです。

 

この事故に対する、FIAの公式見解としてはざっとこんな感じ。

  • ハミルトンのライン取りにも、一部問題は見受けられる。
  • でもフェルスタッペンは前に出ていないので、このコーナーで競う権利は無い。
  • なので避けられるはずの事故を発生させた主たる責任は、フェルスタッペンにあり。

 

よって、次戦ロシアGPでフェルスタッペンに3グリッド降格処分となってしまいました。

 

まず見解については、まったく異論は無いです。

『主たる』というのが、6:4なのか、7:3なのかは分からないところですが。

 

フェルスタッペン側に分が悪いクラッシュだったと、管理人も思います。

 

レース結果や次戦に影響を及ぼすペナルティは必要?

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見解に対しては理解はするものの。

でも、3グリッド降格処分について、『ほんとに必要?』という想いがあります。

 

 

仮に過失割合が、6:4の事故が発生したとして。

それこそ『レーシングインシデント』なのではないでしょうか?

 

深堀すれば、どんなクラッシュでもキレイに5:5の過失割合になるケースなんて稀だと思います。

 

なので今回のように、6:4程度のように思える過失割合の場合に。

レース結果や、次戦にまで影響を及ぼすようなペナルティが本当に必要なのか?

いずれ、誰もオーバーテイクを仕掛けるドライバーが居なくなるのでは?

そんなことを感じてしまいました。

 

 

とはいえ、サーキットが無法地帯になるリスクは避けなければならないことも理解できます。

でも、そのための仕組みがペナルティポイントであり、特定の点数が累積されると出場停止となるので十分抑止力になると思います。

 

なので、起こってしまったイギリスGPとイタリアGPの事故も。

両ドライバーにペナルティポイントだけ累積加算して。

 

レース結果に影響を与える10秒加算ペナルティや、次戦3グリッド降格ペナルティなんて無くて良かったのでは、と考えています。

 

マックス、引いても良かったのか?

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こちら、同じくイタリアGPのスタート直後のオンボード映像です。

 

好スタートを決めたハミルトン、いきなりマクラーレンのノリスを交わして。

1周目のロッジアでフェルスタッペンに仕掛けます。

 

しかし絶対引かないフェルスタッペン、ハミルトンはクラッシュを避けるために引きます。

せっかく抜いたノリスに、抜き返されることが分かっていても、それでも引いてます。

 

 

そしてほぼ同じような状況で、前後の位置関係が変わっての例のクラッシュ。

今度はハミルトンも引かず、後方から仕掛けたフェルスタッペンも引かず。

結果的に、クラッシュとなってしまいました。

 

 

これにはたぶん、いろんな意見がありますよね。

なので最初に言っておきますが、管理人の意見を押し付けるつもりはありませんので(笑)

 

フェルスタッペンのファンからすると、

  • 『あそこで引くようなら、チャンピオンになんて絶対なれない!』
  • 『ハミルトンに勝つためには、あそこで飛び込むしかなかった!』

という意見も、大いに理解できます。

 

 

管理人の意見としては。

もしフェルスタッペンの夢や目標が、『2021年イタリアGPに優勝すること』なのであれば。

まったく同じ意見です。

 

 

でもきっと目標は、タイトルを獲ることですよね。

後方からの少し無理のある追い抜きとなるので、

『フェルスタッペンだけ、フロントウィングを損傷してノーポイント』

なんて最悪の結果の可能性も高かったわけで。

 

しかも、あの時点の順位はハミルトン3位、フェルスタッペン4位。

1-2を形成したマクラーレン勢が手強く、ハミルトンが早々に抜けないことも、スプリント予選の結果からわかっていたし。

 

うまくいけば3ポイントしか差が縮まらない状況だったので、引くという選択肢もあったのではないかと思います。

 

 

でもまぁ、こんなの結果論ですね(笑)

後から外野はいくらでも言えるし、何よりもう結果は変わらないので、過去を振り返っても意味はありません。

 

大事なのは、このあとの残り8戦をフェルスタッペンがどう戦うかです。

 

残り8戦、タイトル争いの行方は?

ここまで、フェルスタッペン:7勝、ハミルトン:4勝。

リードラップ数も、フェルスタッペンが圧倒的大差の状況であるものの。

 

しかしながら、ポイント差はたった5ポイントしかついていません。

 

理由は、例えば以下の3グランプリのように。

ハミルトンが冷静に接触を避け、タイトル争いを考えた見事な走りによって。

長いシーズンで、じわじわとこの貯金が功を奏してきているのかなと思っています。

 

第2戦エミリア・ロマーニャGP
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ハミルトンが引いて接触回避、幸運もあり2位でポイント加算。

 

 

第3戦ポルトガルGP
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一旦引いて、順位を譲ったハミルトンが逆転勝利。

 

 

第4戦スペインGP
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ハミルトンが引いて接触回避、戦略でハミルトンが逆転勝利。

 

 

対して、フェルスタッペン。

今年これまでルイスとの戦いでは、一度も引いたことはありません。

でもそれがこれまでのフェルスタッペンのスタイルであり、好調な時には破竹の連勝街道を遂げた原動力でもありました。

 

でもこのまま同じ走りや戦い方を続けて、フェルスタッペンはハミルトンにタイトル争いで勝てるんでしょうか?

 

ちなみに以前の記事で調べたのですが、フェルスタッペンは4輪レースデビュー後、タイトル争いの経験がありません。

 

カート時代はイケイケで勝ちまくれたんでしょうけど。

初めてのタイトル争いがF1、しかもこんな化け物みたいな絶対王者ハミルトンが相手です(笑)

 

このあとは、未知のプレッシャーに押しつぶされそうになる機会も増えることでしょう。

そして今回の事故による3グリッド降格や、パワーユニット交換によるグリッド降格などのハンデも抱えています。

 

そんな状況で、今までと同じ考え方や走りを続けたとしたら?

もしかしたら、圧倒的な速さで連勝街道を突き進む可能性もあるとは思います。

 

でも今回のイタリアGPのような、『ノーポイントレース上等!』みたいな走りを続けると。

厳しいタイトル争いが待っている可能性の方が高く感じています。

 

これまでにも何度か記事て書いてきましたが。

時には引いたり、ダメージを最小限にするようなタイトル争いを考えた戦い。

F1でのキャリアは長いけど、まだ23歳で血気盛んなマックスには酷かもしれませんが。

でもハミルトンに勝つためには、そんな成長を期待したいです。

 

 

とにかく、もう酷いクラッシュだけは見たくありませんし。

そのためにも、フェルスタッペンが一歩引いた戦いも出来るドライバーになって欲しい。

 

そしてこのあとの8戦ではノークラッシュで、歴史に残るような素晴らしいタイトル争いを両雄には見せてほしい。

 

そしてそして、シーズンの最後には。

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このように、両雄がお互いを称え合う姿を見れることを期待したいと思います!

 

 

ということで、イタリアGP、両雄のクラッシュについて管理人の思うところでした!

 


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