レース結果はリタイアでしたが、予選での光る走りはさすがアロンソ。
2005~06年にミハエルと死闘を繰り広げた、次戦イモラにも期待です!
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F1開幕戦バーレーンGPが終了し、悲しかったこととしてはベッテルの復活がならなかったこと。
昨日の記事でも取り上げました。
でもチャンピオンの復活と言えばもう一人、フェルナンド・アロンソの復活も大きな注目ポイントでした。
結果は、随所に『さすがアロンソ!』と思わせる走りを魅せてくれ、強かった時代のアロンソを知っているオールドファンは嬉しくなった方も多いのではないでしょうか。
今日はそんなアロンソの開幕戦を、少し深堀して振り返ってみたいと思います。
予選の一発で魅せる、これぞチャンピオン!
開幕戦、まずはフリー走行の振り返りから。
フリー走行の3回のセッションは順に、16位、15位、15位と順位的にはまったく良くない結果となってしまいます。
重心が高くなったマシンのセットアップや挙動に苦しんでいたように見え、タイムアタック練習も一切できなかったので、これはきっと厳しい予選になるのだろうと心配していました。
ところが、なんと予選では!
チームメイトのオコンがイエローフラッグの不運もあったとはいえQ1落ちする中で、アロンソは見事にQ3に進出してみせます!
ソフトタイヤでのアタックだったので有利だったとはいえ、開幕前のバーレーンテストも含めアタック練習はほとんどしていなかったはずです。
ここ一発で必ず決めてくれる、これぞまさにチャンピオンの走りという予選でした!
今度こそ、チームとの関係も良好!?
過去に『口は災いの元』で、所属チームとの関係が決して良好では無かったアロンソ。
でも、今年はチームとの雰囲気も良いようです、この動画を見てみましょう。
最終的に予選9位となった直後の、チームとの無線のやり取りです。
『前の連中を明日レースのスタートで抜いてみせるよ』と、とても頼りになるコメントを残します。
そしてレーススタートでは見事にサインツを交わして、2年半ぶりとなるレーススタートを決めてくれました。
アロンソにとっては古巣チームで居心地が良さそうですし、チーム側もこのようにきっちり結果を持ち帰ってくるドライバーとの仕事はピリッと引き締まるはずです。
『チャンピオンドライバーが、チームごと強くしていく』とは、まさしくこういうことです。
今回こそ、うまくやってくれると信じましょう(笑)
タイヤに苦しむも、レース勘は取り戻したはず!
レースではスタートこそ決めたものの、タイヤとマシンバランスに苦しんでいました。
その結果、トラブルのあったドライバーを除いては最も早い11周目にピットインし苦労のレースとなってしまいます。
最後は、なんとサンドウィッチのビニール袋がブレーキダクトを塞ぎリタイアとなってしまいます。
でも、随所に見せ場を作ってくれたのはさすがです。
こちらのサインツやベッテルとの三つ巴のバトルや、角田選手とのバトルなど。
これでF1でのレース勘もだいぶ戻ってきたのではないでしょうか!
ミハエルとの伝説バトルの地、次戦イモラに期待!
次戦の舞台は、イモラサーキットです。
アロンソとイモラと言えば、この2005年と2006年のミハエルとの伝説のバトルです!
若いファンでご存知の無い方もいるかもしれません。
2005年はアロンソがトップ、ミハエル・シューマッハが2番手で、ゴールまでずっとテール・トゥ・ノーズのバトルが繰り広げられました。
そして翌年は攻守交替し、ミハエルがトップ、アロンソが2番手で同じような接戦バトルを2年連続で繰り広げます。
チャンピオン同士の名バトルとして、この2年のイモラでのバトルは伝説になってます。
そのイモラに、15年ぶりにアロンソが帰ってきます!
でも残念ながら、アルピーヌのマシンはあまり調子が良くないです。
開幕戦の結果からすると、もしかしたら10チーム中、7~8番手あたりの戦闘力なのかもしれません。
しかし、それでも結果を出したり見せ場を作ってくれるのがチャンピオンです!
開幕戦の予選で魅せてくれたように、また『さすがアロンソ!』という走りを見せてくれるはずです。
復活ならなかったベッテルと、流石の走りを魅せたアロンソ。
イモラでは二人のチャンピオンの走りに注目・期待して、楽しむこととしましょう!
以上、アロンソ開幕戦での復活についてでした!