ミック・シューマッハ、目立たなかった開幕戦。これからF1で存在感を示していくためには?

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ある意味、3人のルーキーで一番目立たなかったミック。

今年は序盤戦が勝負、そしてチームメイトとウィリアムズの1台に勝ち続けるしかない!

 

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今年の注目ポイントを振り返りながら、何度かF1開幕戦バーレーンGPを見直しています。

その注目していたポイントの一つがこちら。

『ハース新人コンビ、ミック・シューマッハ vs ニキータ・マゼピンの対決』

 

でもマゼピンがFP3以降すべてのセッションでスピンして自滅したため、対決自体は次戦までお預けといったところでしょうか。

 

今年デビューした3人のルーキー。

開幕戦、悪い意味でとても目立ったマゼピン、そして好パフォーマンスでとても目立った角田裕毅

この二人に比べると、ミック・シューマッハは全く目立っていなかったですよね。

まぁ悪い意味で目立つよりは全然良いのですが(笑)

 

今日はそんなミックの開幕戦振り返りと、今年目指すチャレンジ目標を考えてみたいと思います。

 

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『無難』にこなしたフリー走行と予選

© Mick Schumacher Twitter

まずはフリー走行と予選の振り返りから。

フリー走行の3回のセッションは順に、19位、18位、18位となってしまいます。

あまり順位は関係ないとはいえ、チームメイトのマゼピンを3回とも順位で上回っています。

 

そして迎えた予選は19位、ここでもマゼピンのタイムは上回りましたが、ハース以外のチームとは大差をつけられる結果となりました。

 

残念ながらハースのマシンの挙動は見るからに不安定で、マゼピンともどもレースでも苦労しそうな印象でした。

 

レースではスピンも、最下位で『無難』に完走

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そして迎えた決勝レース。

悪い予感通りマゼピンがオープニングラップでスピン。

そしてセーフティーカー後の再スタート時に、ミックもスピンを喫してしまいます。

ただ幸いレースは続行できたので、そのまま最後まで走り切ります。

 

結果は、チェッカーフラッグを受けたマシンの中では最下位の16位。

でも、デビュー戦で完走して経験を積めたのは良いことです。

レース後の本人のコメントは、『90%満足で、スピンしたから10%は不満』とのことでした。

 

最下位チームで『無難』すぎると目立たない!

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ルーキーのデビュー戦、そしておそらく最下位と思われるマシン戦闘力からすると。

開幕戦の16位完走という結果は望みうる最高の結果だったのではないでしょうか!

 

でも、でもですよ!

皇帝ミハエル・シューマッハの息子のF1デビューとして考えてみると、ちょっと目立たなすぎる結果だったのも事実です。

 

開幕当初はミハエルの息子ということで注目も集めるでしょうが、数戦も経てば珍しくもなくなり、空気のような存在になってしまうことを危惧しています。

 

『無難』なレースも大事ですが、最下位チームで『おっ!?』と思わせるためには。

『大胆』なイメージを周囲に植え付けていく必要もあるのではと考えます。

 

序盤戦が勝負、ハース得意の大胆な戦略にも期待!

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こちら、ハース代表のギュンター・シュタイナー。

次戦イモラでのアップデートが今年最初で最後の改良で、以降一切今年のマシン開発に資金やリソースを割り当てないことを公言しています。

アップデート内容は開幕戦に間に合わなかった最低限の改良のみを投入するようです。

よってこのアップデートによって仮にウィリアムズに追いついたとしても、その後は再び離されていく一方になるはずです。

 

つまり、ミック・シューマッハが目立った結果を出すには序盤戦が勝負になってきます。

開幕戦のような『無難』な結果も重要ですが、最下位チームなので失うものは何も無いのも事実です。

 

昨年のハンガリーGPを見てもわかるように、ハースは大胆なギャンブル戦略が得意です。

なのでチームに積極的に働きかけて、序盤戦は大胆なタイヤ戦略を取ってほしい。

そして雨や上位陣がリタイアする波乱のチャンスが来たら必ず結果を出して欲しい。

ギャンブルが当たってもハズレても、与えられた状況の中でチームと一体となって大胆な走りを見せていれば必ず評価されます。

 

ミックの今年のチャレンジ目標は?

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2022年以降のミックの未来が明るくなるような、これを実現できれば120点満点というかなり高いチャレンジ目標を考えてみました。

ミックの2021年チャレンジ目標
  • 序盤戦、大胆戦略でポイントゲット(もしくは近い結果)
  • 常に予選でマゼピンを上回る結果
  • ウィリアムズのラティフィをしばしば予選で上回る

 

逆に例えば、

  • 予選ではマゼピンに負け越し
  • 『連続完走記録』など無難な記録だけ残し続ける

こんな成績だったりすると、見ているファンやメディアは『うーん・・・なんか地味』、てな気持ちになるし、その後のトップチームへの移籍も夢のまた夢、ということになるでしょう。

 

F1は、F2やF3とは違います、いかにミックと言えど何年も成長を待ってくれない厳しい世界です。

最下位チームでのデビューでも、例えばアロンソやリカルドは随所で光る走りを魅せてくれました。

運悪く、光ることができなかったドライバーの多くは、F1から去っていきます。

 

父ミハエルをF1デビューからずっと見てきた管理人にとっては、ミックがF1で戦う姿をずっと見ていたい。

そのためにも、今年は序盤戦が勝負です。

このチャレンジ目標の一つでも多く実現し、1年目から結果を出してくれることを期待することにしましょう!

 

以上、ミック・シューマッハの開幕戦と今後についてでした!

 


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