ここ数戦のF1で、あわや大惨事に繋がる危険な出来事が続いています。
幸いどれも大きな事故にはなっていませんが、一つ間違えば悲惨な事故に繋がるような危ない出来事ばかりです。
面白いレースが続き、ついつい忘れがちになってしまいます。
『F1は生命の危機と隣り合わせのスポーツ』
心のどこかで解っていても、ついついこのことを忘れてしまいます。
ここ数戦で発生したことは、すべて避けれる事象ばかりなので、FIAがすぐに対策を打ってくれると信じています。
我々ファンとしては、常にこのような危険と隣り合わせであることを再認識するために、今日はここ数戦の危険な出来事を振り返ることにします。
第14戦トルコGP:クレーン作業中に予選再開
先日のトルコGPでの出来事です。
ストップしたラティフィのマシンをこのようにクレーンで撤去中に、まさかの予選再開となりました。
テレビ中継でも疑問の声が上がっていましたし、2014年の鈴鹿で悲しい事故を経験した方も多いので、信じられない思いでこのシーンをご覧になった方も多いと思います。
この件については、ベッテルを始めドライバーからも『2度と起きてはいけないミス』と声を出してくれています、次戦でも話し合いがもたれるようです。
原因はコミュニケーションエラーだったようですが、こんなミスは絶対あってはいけません。
第13戦イモラ:コースでマーシャルが作業中に高速走行
Er zullen ongetwijfeld een paar onderbroeken zijn gewassen na dit moment. Anyway, de FIA gaat het nu onderzoeken. Stroll reed op Imola (bijna) volgas langs de Marshals nadat hij de safety car mocht inhalen om zich te ‘unlappen’. Wordt vervolgd. pic.twitter.com/UIQwWskyxa
— Maurits Kappetijn (@MausKappetijnF1) November 3, 2020
セーフティーカーが出動した場合、周回遅れだったマシンはセーフティーカーを追い越し同一周回に戻ることができます。
前戦イモラでは、なんとまだコース上でマーシャルが作業をしているときに、この合図が出てしまいました。
結果こちらの動画のストロールをはじめ、ライコネン、ベッテル、グロージャンなどが、レーシングスピードに近いかなりの高速でマーシャルのすぐ横を駆け抜けることととなりました。
もしラッセルのようにスピンしていたら、、、確実にマーシャルやドライバーの命に関わっていたはずです。
これも、絶対にあってはいけないミスですし、避けられたはずの事件です。
第10戦ロシアGP:無理なコース復帰ルート、あわやTボーンクラッシュ
ロシアGPでは、2コーナーをコースアウトした際の戻り方に無理がありました。
この位置でクラッシュすると、Tボーンクラッシュの危険性があることは解っていたはずなのに、です。
幸いうまく後続車が避けてくれて悲惨な事故にはなりませんでしたが、一歩間違えば大惨事になっていてもおかしくない事故でした。
これも避けれる事故だったはずです。
FIA関係者には、ルール厳格化と安全性のバランス両立を見直してもらう必要があります。
第9戦トスカーナGP:リスタート時の大事故
トスカーナGPではいくつか事故がありましが、こちらはセーフティーカー明けリスタート時に多重クラッシュが発生しました。
多くのドライバーが推測で動いた結果、大事故が発生したわけですが、これも避けられる事故だったはずです。
トラックリミットを厳格化するくらいなら、再スタート時の加減速ももう少し厳格化するなど。
手段はいくつかあると思うので、FIA関係者には早急に改善を求めたいところです。
悲しい事故はなぜか連鎖する
これまでの歴史では、悲しい事故はなぜか連鎖して発生しています。
このまま何事もなく今シーズンを終えて欲しいですが、その悲しい時はいつ突然やってきてもおかしくない状況です。
モータースポーツでは事故が発生することは避けられない事実ですが、でもリスクを小さくすることだけはできます。
ここ数レースで頻発するあわやの出来事。
幸い悲惨な事故になっていないうちに、FIAにはしっかりと安全対策やルール厳格化で再発防止を期待したいですね。
そして我々ファンに、ずっとずっと安全で楽しいF1を見せて欲しいと思います。
以上、ここ数戦発生している事故についての振り返りでした!