ご存命だったら、2021年のタイトル争いをどのようにご覧になり、どのように我々ファンに伝えてくれたでしょうか。
日本のF1文化への偉大な功績、あらためて振り返りたいと思います。
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お正月三が日も終わってしまい、きっと今日から仕事始めの方も多いですよね。
いよいよ2022年が本格始動という感じでしょうか。
年明けこの時期と言えば、2年前の悲しいニュース。
『今宮純さんの訃報』
を思い出してしまいます。
管理人のようなオールドファンにとっては。
「F1の楽しさを教えてくれた先生」
そんな存在だったのではないかと思います。
でも、近年F1ファンになった若い方や、DAZNでF1を視聴されているファンの方は。
きっと、もう今宮さんのことをご存知無い方も多いかもしれませんよね。
日本のF1文化醸成における、今宮純さんの偉大な功績に敬意を表して。
昨年も同じように記事で取り上げたのですが、この日にあらためて振り返ってみたいと思います。
丁寧な語りで、日本のF1文化醸成に貢献
今宮純さんは、1970年代の学生時代からF1取材を開始。
その後も国内外レースの取材・テレビ中継などで活躍し、1987年から始まったフジテレビF1中継での解説を担当されます。
多くの視聴者が、F1について深い知識が無い中で。
F1の楽しさや厳しさを、丁寧に丁寧に伝えてくれました。
例えば管理人も、今でこそコアなF1ファンですが(笑)
1980~90年代の当時なんてインターネットも無いし、テレビ中継を見ていて分からないことだらけで。
そんな時に、視聴者に分かりやすいようにルールやF1文化などを解説してくれたのが今宮純さん。
そして主にマシンの技術的な内容を、とても分かりやすく解説してくれたのが森脇基恭さん。
ピットからのリアルな情報を、的確に伝えてくれたのが川井一仁さん。
このテレビ中継における絶妙なバランスの解説や、F1雑誌などでの執筆活動を通じて。
F1の素晴らしい世界観にどっぷりハマっていったファンが多かったと思います。
もちろんF1レース自体の面白さもあった上ではありますが。
今宮さんをはじめとするこんな素晴らしい「F1教師」が居たからこそ。
30年経った今でもF1を見続けるファンを生み出す原動力となったのだと思っています。
『それでもF1は続いていく』という言葉
今宮さんと言えば。
『それでもF1は続いていくわけです』
1994年のサンマリノGP、アイルトン・セナの事故死においてのこの言葉を思い出される方が多いと思います。
この事故のショックで。
- F1を見なくなった
- F1が怖くて見れなくなった
というファンも当時多くいました。
管理人も、なかなかこの事実を受け入れることが出来きなかったのですが。
でも、今宮さんの『それでもF1は続いていく』というこの言葉。
それに高桐唯詩さんの詩があったからこそ、こんなに楽しいF1を今もずっと見続けることが出来ています。
そういう意味では、今宮純さんや高桐唯詩さんやフジテレビさんには感謝しかありません。
今宮さんが涙ながらに発せられた『それでもF1は続いていくわけです』というこの言葉。
いつの時代にもあてはまる名言だと思っています。
今年で言うなら、ホンダやライコネンはもう居ませんが、それでもF1は続いていくわけです。
ずっとこの今宮さんの言葉を胸に、今後のF1も楽しんでいきたいと思います。
2021年、今宮解説が聴きたかった
R.I.P#f1fujinext #f1 #今宮純 pic.twitter.com/EiK2TuboQz
— 【公式】フジテレビ☆モータースポーツ (@cx_motorsports) January 4, 2022
こちら、フジテレビNEXTの公式ツイッターです。
本日、今宮さん追悼のツイートをしてくれています、なんだか嬉しいですよね。
2021年のマックスとルイスの激しいタイトル争いや、角田裕毅選手の活躍、ホンダ最後の雄姿。
今宮さんならどのように解説してくれたんだろう、って想ってしまいます。
きっとあの最終戦ファイナルラップ。
「こういうことも起こり得る、これがレースです」
と、ビシッとコメントしてくれたりとか。
角田選手の最終戦の活躍に対しては。
「いろいろあったデビューシーズン、ここに来てベストベストな結果、来季は期待が高まります」
とか。
もしかしたら、ホンダの30年ぶりのタイトル獲得には涙したりとか?
丁寧な口調ながらも、時には厳しく、時には感情的に、そして同じ単語を2度繰り返す今宮節で(笑)
きっと我々ファンに、多くを語ってくれたのではないかと思います。
そんな解説を、もう二度と聴けないのは残念極まりないですが。
それでも、F1は続いていきます。
我々ファンに出来ることは、これからもずっとF1を楽しんでいくこと。
それが、天国の今宮さんが一番喜んでくれることではないかと思っています。
なので、これまで今宮さんが残してくれた多くの言葉や功績を想いながら、
新時代となる2022年F1シーズンも、思いっきり楽しんでいきたいと思います。
そして、今宮さんの偉大な功績には遠く及ばないかもしれませんが。
当サイトでも少しでも多くの皆さんに、F1の楽しさを伝えていきたいと思います!
以上、今宮純さんについて想うところでした!