トルコGP優勝のボッタスが、今年6人目の優勝者です。
優勝者が6人以上のシーズンは2012年以来久しぶりですが、それ以前も含めてどれくらい珍しいのかを調べてみました!
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先日のトルコGP、ホンダ勢の活躍で少し影が薄かったですが。
バルテリ・ボッタスが、見事に優勝で復活を遂げてくれたのは嬉しいニュースでした。
ボッタスはこれが今シーズン初優勝だったので。
これで、2021年は6人目の優勝ドライバーということになります。
なんてことを考えていたら、ふとこんな疑問が。
『6人以上の優勝者が誕生するシーズンって、かなり珍しいはず?』
ぱっと思いつくシーズンとしては、9年前の2012年。
なんと開幕から7戦連続で異なる優勝者が誕生したシーズンがあります。
でもそれ以外って、こんなに優勝者が誕生するシーズンってあまり無いような気が?
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!
年度別 優勝ドライバー人数
年度 | 優勝 人数 |
優勝ドライバー |
---|---|---|
2021 | 6 | フェルスタッペン・ハミルトン・ボッタス・ペレス・リカルド・オコン |
2020 | 5 | ハミルトン・ボッタス・フェルスタッペン・ペレス・ガスリー |
2019 | 5 | ハミルトン・ボッタス・フェルスタッペン・ルクレール・ベッテル |
2018 | 5 | ハミルトン・ベッテル・ライコネン・フェルスタッペン・リカルド |
2017 | 5 | ハミルトン・ベッテル・ボッタス・リカルド・フェルスタッペン |
2016 | 4 | ロズベルグ・ハミルトン・リカルド・フェルスタッペン |
2015 | 3 | ハミルトン・ロズベルグ・ベッテル |
2014 | 3 | ハミルトン・ロズベルグ・リカルド |
2013 | 5 | ベッテル・アロンソ・ハミルトン・ライコネン・ロズベルグ |
2012 | 8 | ベッテル・アロンソ・ライコネン・ハミルトン・バトン・ウェバー・ロズベルグ・マルドナド |
2011 | 5 | ベッテル・バトン・ウェバー・アロンソ・ハミルトン |
2010 | 5 | ベッテル・アロンソ・ウェバー・ハミルトン・バトン |
2009 | 6 | バトン・ベッテル・バリチェロ・ウェバー・ハミルトン・ライコネン |
2008 | 7 | ハミルトン・マッサ・ライコネン・クビサ・アロンソ・コバライネン・ベッテル |
2007 | 4 | ライコネン・ハミルトン・アロンソ・マッサ |
2006 | 5 | アロンソ・M.シューマッハ・マッサ・フィジケラ・バトン |
2005 | 5 | アロンソ・ライコネン・M.シューマッハ・モントーヤ・フィジケラ |
2004 | 5 | M.シューマッハ・バリチェロ・モントーヤ・トゥルーリ・ライコネン |
2003 | 8 | M.シューマッハ・ライコネン・モントーヤ・バリチェロ・R.シューマッハ・アロンソ・クルサード・フィジケラ |
2002 | 4 | M.シューマッハ・バリチェロ・R.シューマッハ・クルサード |
2001 | 5 | M.シューマッハ・クルサード・R.シューマッハ・ハッキネン・モントーヤ |
2000 | 4 | M.シューマッハ・ハッキネン・クルサード・バリチェロ |
1999 | 6 | ハッキネン・アーバイン・フレンツェン・クルサード・M.シューマッハ・ハーバート |
1998 | 4 | ハッキネン・M.シューマッハ・クルサード・ヒル |
1997 | 6 | ヴィルヌーヴ・M.シューマッハ・フレンツェン・クルサード・ベルガー・ハッキネン |
1996 | 4 | ヒル・ヴィルヌーヴ・M.シューマッハ・パニス |
1995 | 5 | M.シューマッハ・ヒル・クルサード・ハーバート・アレジ |
1994 | 4 | M.シューマッハ・ヒル・ベルガー・マンセル |
1993 | 4 | プロスト・セナ・ヒル・M.シューマッハ |
1992 | 5 | マンセル・パトレーゼ・M.シューマッハ・セナ・ベルガー |
1991 | 5 | セナ・マンセル・パトレーゼ・ベルガー・ピケ |
1990 | 6 | セナ・プロスト・ピケ・マンセル・ブーツェン・パトレーゼ |
1989 | 6 | プロスト・セナ・マンセル・ブーツェン・ナニーニ・ベルガー |
1988 | 3 | セナ・プロスト・ベルガー |
1987 | 5 | ピケ・マンセル・セナ・プロスト・ベルガー |
(調査条件)
- 1987年以降の、年間優勝ドライバー人数を調査
- 2021年F1第16戦トルコGP終了時点の調査
調査対象は、管理人がF1を見始めた1987年から今年2021年までの35シーズンとしました。
年度ごとに、結果をまとめた表がこちらです。
優勝者が6人以上のシーズン、文字に色をつけてみました。
『35シーズン中、9シーズンが該当』
となります。
確率としては25.7%なので、
『約4年に1回は、6名以上の優勝者が出ている』
ことになります。
10年に一回くらいなのかと思いましたが、意外に多かったです(笑)
ただし優勝者7人以上となると、
- 2012年(8人)
- 2008年(7人)
- 2003年(8人)
この3シーズンしかありませんので、7人以上なら確かに10年に一回くらいの珍しいシーズンと言えるでしょう。
ここ10年、レッドブルとメルセデスが強すぎただけかも?
もう少しデータを見てみました。
10年単位の年代別で、優勝者が6人以上誕生したシーズンを見てみると。
- 1990年代:3回(1990/1997/1999)
- 2000年代:3回(2003/2008/2009)
- 2010年代:1回(2012)
となります。
1990年代や2000年代よりも、2010年代の方が年間レース数がかなり増えています。
なので理論上は多くなるはずなのに、2010年代に入ってからは2012年の一回しかありませんよね。
むむむ。
6人の優勝者が出た2021年が、とても珍しいシーズンのように感じた理由が分かりました。
これは結局、2010年以降のこの10年近く。
『レッドブルとメルセデスが強すぎて、他のチームのドライバーが勝ち辛かったから』
ということなんでしょう(笑)
2021年残り6戦、さらに優勝者は増えるか?
ということで2021年の優勝者6人は、今のところはそんなに珍しいシーズンでは無いことが分かってきましたが。
でも、まだ今シーズンは6戦を残しています!
チーム力も鑑みて、今年まだ勝ってないドライバーで勝てる可能性が高そうなドライバーと言うと。
- ノリス(マクラーレン)
- ルクレール(フェラーリ)
- サインツ(フェラーリ)
この3名あたりですかね!
さらにレース展開が向けば、アロンソやガスリーも可能性はゼロでは無いと思います。
とにかく、せっかく珍しいかと思って調べてみたのに。
またも、『だから何なんだ?』というF1雑学となってしまい悔しいので(笑)
こうなったら今年残り6戦で、なんとかあと3名に優勝してもらって。
ここ35年のシーズンで、もっとも優勝者が多いシーズンになることを期待したいと思います(笑)
以上、優勝ドライバー人数の多いシーズンの調査でした!