レッドブル・ホンダ、オーストリアGPでついに5連勝!
こんなに勝ち続けたのにタイトルを逃したこと、過去にあったのか調べてみました!
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2021年F1第9戦オーストリアGP、レッドブル・ホンダが見事に5連勝を達成。
ホンダエンジンとしては、1988年以来33年ぶりの5連勝なんていう記事が溢れていましたよね!
そんなことを考えていたら、またふと疑問が頭に湧いてきました。
『シーズン中に5連勝を果たしたチームが、コンストラクターズタイトルを獲れなかったことなんてあったっけ?』
そう言えばつい先日の記事で、メルセデスが5連敗したらチャンピオンになる確率がグッと下がることを調べました。
この逆パターンですね。
『あるチームが5連勝もしたのに、タイトルを獲れなかったこと』
そんなこと、これまで無かったのでは?
とても気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!
シーズン2位以下チームの『最大連勝数』
年度 | 2位以下チーム | 最大連勝数 |
---|---|---|
2020 | 該当なし | – |
2019 | フェラーリ | 3連勝 |
2018 | フェラーリ | 2連勝 |
2017 | 該当なし | – |
2016 | 該当なし | – |
2015 | 該当なし | – |
2014 | レッドブル | 2連勝 |
2013 | 該当なし | – |
2012 | マクラーレン | 3連勝 |
2011 | マクラーレン | 2連勝 |
2010 | マクラーレン フェラーリ |
2連勝 |
2009 | レッドブル | 3連勝 |
2008 | マクラーレン | 3連勝 |
2007 | マクラーレン | 3連勝 |
2006 | フェラーリ | 3連勝 |
2005 | マクラーレン | 6連勝 |
2004 | 該当なし | – |
2003 | ウィリアムズ マクラーレン |
2連勝 |
2002 | 該当なし | – |
2001 | 該当なし | – |
2000 | マクラーレン | 2連勝 |
1999 | マクラーレン | 2連勝 |
1998 | フェラーリ | 3連勝 |
1997 | フェラーリ | 2連勝 |
1996 | フェラーリ | 2連勝 |
1995 | ウィリアムズ | 2連勝 |
1994 | ベネトン | 4連勝 |
1993 | マクラーレン | 2連勝 |
1992 | マクラーレン | 2連勝 |
1991 | ウィリアムズ | 4連勝 |
1990 | フェラーリ | 3連勝 |
1989 | 該当なし | – |
1988 | 該当なし | – |
1987 | フェラーリ | 2連勝 |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを対象に調査
- 2008年マクラーレンは失格ですがカウントしています
コンストラクターズ選手権でタイトルを獲れなかったということは、つまり2位以下のチーム。
それらのチームが、そのシーズンでどれだけ最大連勝したかを表にまとめてみました。
調査対象は、1987年から2020年までの34シーズンです。
結果は・・・なんとビックリ!
6連勝を達成したのにチャンピオンになれなかったシーズンが一度ありました!
2005年のマクラーレンでした。
次点は、1991年ウィリアムズと、1994年ベネトンの4連勝です。
その他は3連勝以下や、チャンピオンチーム以外では連勝のないシーズンばかりです。
4連勝以上を達成したのにタイトルを獲れなかったのが、34シーズンで3回しかない。
逆に言うと、4連勝以上したチームはタイトルを獲得する確率がグッと高くなるとデータが示していますね!
ケーススタディ:2005年
2005年マクラーレンが6連勝しながらも、タイトルを獲れなかったシーズン。
一体どんなシーズンだったのでしょうか?
2005年のマクラーレンは、キミ・ライコネンとファンパブロ・モントーヤのコンビ。
こちらの動画、ライコネン、伝説の2005年日本GP鈴鹿。
ファイナルラップでのオーバーテイクのあったシーズンですね!
実はこの日本GPでの勝利が、今回調べた6連勝目だったんですよね。
全19戦のシーズンで、第13戦ハンガリーGPから第18戦日本GPまでマクラーレンは6連勝を果たします。
コンストラクターズ選手権のポイント推移はこんな感じ。
シーズン前半はルノーが逃げますが、シーズン後半に怒涛の6連勝で一時はマクラーレンが首位に立ちます。
しかしコンスタントにポイントを稼いだルノーのアロンソの大活躍もあり。
残念ながらマクラーレンは、6連勝をあげならも、最終戦でタイトルを逃してしまったシーズンとなりました。
2005年と2021年の共通点は?
2005年と今年2021年のシーズン、何か共通点はあるでしょうか?
2005年は、およそこんなシーズンです。
- 前年王者のフェラーリ、シューマッハーが早々にタイトル争いから脱落。
- アロンソ vs ライコネンの無冠同士のドライバータイトル争い。
- コンストラクターズも、前年王者ではないルノー vs マクラーレンの争い。
一方で、2021年はと言うと。
前年までの絶対王者メルセデス&ハミルトン、挑む挑戦者がレッドブル&フェルスタッペンという構図。
第9戦終了時点のポイント推移もこの通り、シーズン前半であっさりレッドブルがメルセデスを逆転。
うーん、まったく共通点は無さそうですね(笑)
ということは、やっぱり2005年が唯一例外ということかもしれませんね!
ということは今回の調査と、以前の記事で調査した5連敗したらチャンピオンになる確率がグッと下がることから。
『5連勝をした時点で、レッドブルのコンストラクターズタイトルが濃厚になった』
ということをデータが示しているのかもしれませんね!
とはいっても、あくまで少ない母数での統計データです(笑)
今シーズンは歴代最多のレース数で、まだ14戦も残っています。
レッドブル・ホンダがタイトルを獲る確率が高まったのは嬉しいです。
でもハイレベルな頂上対決と、先の読めないタイトル争いももっとたくさん見たい(笑)
なのでメルセデスにも、ハミルトンの地元であるイギリスGPからぜひ再起を図ってもらって。
シーズン終盤までずっと、素晴らしい戦いが続くことを期待したいと思います!
以上、5連勝したチームがコンストラクターズタイトルを逃したシーズンの調査でした!