モナコは予選結果が重要なので、他のグランプリよりも予選で印象的な事件が多いです。
これまでの予選で起こった事件簿を振り返ってみましょう!
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2021年F1第5戦モナコGP、いよいよこのあと予選です!
なにせ市街地で狭く、絶対にレースでは抜けないモナコGPです。
他のグランプリよりも予選が大事というか、ほぼ予選で決まってしまうのがモナコGPです。
そのためか、これまで予選で印象深い出来事が多々起こっています。
でも最近は若いファンも増えてきたのか意外に知られていなかったり、古くらかのファンも忘れてることも多いかもしれませんね。
ということで今日は。
これまで起こった、モナコGP予選の事件簿を4つほど振り返ってみたいと思います。
勝利への執念?これぞミハエル・シューマッハ!?
モナコでの予選の大事件と言えば、まずはこの有名な『ラスカス・ゲート』事件ですね。
時は2006年モナコGP、もう15年も前のことです。
ドライバーは皇帝ミハエル・シューマッハ。
それまでトップタイムを叩き出していたミハエルですが、自身最後のアタックはうまくいかず。
そして後続ではフェルナンド・アロンソが、逆転ポールを目指して最終アタック中という状況。
そこでなんとミハエルは、このように最終コーナー手前のラスカスで不自然に停車。
これによりイエローフラッグが出てアロンソのアタックは中止となり、結果ミハエルがそのままポールとなる・・・はずでした。
しかしその後、この停車が故意だと認められミハエルは最後尾スタートになったという事件。
当時もいろんな意見がありました。
でも管理人の個人的な感想は、
- 『やっぱりミハエルは極悪ドライバーだ!(誉め言葉です)』
- 『やっぱ7度もチャンピオンになるには、これくらいエグいことが出来る性格じゃないとダメなのか』
って、なんだかミハエルの勝利への執念深さと、恐ろしい性格がとてもインパクトに残っている事件です。
(誉め言葉ですよ)ミハエルが聖人君子ドライバーでは無かった、それを象徴する事件だったと思います。
2014年、ラスカス・ゲート再び!?
続いての事件は2014年モナコGP、ドライバーはニコ・ロズベルグ。
前述のラスカス・ゲートのような事件がまた起こってしまいます。
それまでニコ・ロズベルグがトップ、2位にルイス・ハミルトンという順位でした。
そして、メルセデスのチームメイト同士の予選最終アタック対決中に事件が勃発。
前を走っていたロズベルグが、ミラボーコーナーでこのようにマシンを停車させてしまいます。
そして後続を走っていたハミルトンは、イエローフラッグの影響で最終アタックを中断せざるを得ない状況となります。
結果、ロズベルグがポールポジションとなります。
状況としてはラスカス・ゲートと似ていますが、審議の結果、今回はロズベルグに故意の証拠が認められず。
そのままロズベルグがポールポジション獲得となります。
印象に残っているのがその後です。
こちら予選後の記者会見の気まずさ(笑)
ハミルトンは、ロズベルグの故意の行動だと思ったのでしょう、めちゃくちゃ不機嫌。
当のロズベルグは知らぬ顔だし、いつも陽気なリカルドもなんだか気まずくてかわいそう(笑)
これを見た時も、ハミルトンに対して。
- 『やっぱりルイスも極悪ドライバーだ!(誉め言葉)』
- 『チャンピオンは、これくらいエゴが強くないとダメなのか』
こんな想いで見ていました。
その後、ルイスもミハエルと同じように7回チャンピオンになりましたし。
やっぱりF1で偉業を達成するには良い人ではダメなんでしょうね(笑)
新人ペレス、恐ろしいクラッシュ・・・
続いて、2011年モナコGP、ドライバーは当時新人のセルジオ・ペレス。
自身初のQ3進出を果たすも、最後のアタックでこのように恐ろしいクラッシュに遭ってしまいます。
この事故でペレスは脳震盪を起こします。
結果、このモナコGPと次戦カナダGPも欠場となる、恐ろしいクラッシュでした。
とにかく、予選が重要となるモナコGPです。
特に結果を出す必要のある新人にとっては、時に限界を超えたタイムアタックとなってしまうのかもしれません。
今年の新人では、角田裕毅選手とミック・シューマッハ。
さっそく初日のフリー走行でモナコの魔物の餌食となりクラッシュしてしまいました。
でも限界点を理解できたということでは、ある意味良かったのかもしれません。
新人の3人の中では、ここまで順調なモナコGPとなっているニキータ・マゼピン。
いざ予選で攻めすぎて限界を超えてクラッシュ、なんて事故がおきないように祈るばかりです。
ライコネン、F1記録の『9年ぶりPP獲得』
最後は、2017年モナコGP、ドライバーはキミ・ライコネン。
この年、ベッテルがポール、ライコネンが2位という順のフェラーリ予選1-2はロシアGPでもありました。
でも、このモナコGPでは順位が逆で、ライコネンがポールで、ベッテルが2位のフェラーリ1-2となりました。
この予選で、ライコネンはこんな珍しい記録を樹立します。
『9年ぶりのPP獲得』
何が記録なのかというと?
F1の歴史の中で、『前回のPP獲得から、次のPP獲得までの期間がもっとも長かった』記録だそうです。
変な記録ですね(笑)
レースでは順位が逆となり、ベッテル・ライコネンの順で1-2フィニッシュとなりました。
いよいよフェラーリの復活かと、この時は期待していたんですけどね(笑)
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ということで、モナコGPの予選で起こった事件簿を見てきました。
やっぱり、他のグランプリに比べて予選でいろんなことが起こっている印象ですよね。
それだけ、モナコの予選は重要ということですね!
今年のモナコGPは、どんな予選になるでしょうか?
昨日の記事でも書いた通り、木曜のフリー走行で1年半ぶり公式セッション1-2となったフェラーリ。
フェラーリファンは、ぜひ今回紹介した2017年の再現を期待したいですね!
今年、管理人はホンダ勢推しなのですが・・・。
今回はフェラーリに浮気することにします(笑)
F1ファンとしても、フェラーリが強くなるともっとF1が面白くなりますから!
まもなく予選です!
フェラーリの復活を期待して、目一杯楽しむこととしましょう!
以上、モナコGP予選の事件簿についてでした!