観るファン側も冷静に、角田裕毅の成長を楽しんでいきましょう!

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Getty Images / Red Bull Content Pool
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イモラの結果に批判意見も出ていますが、たった2戦目、初ウェットレースでのミスなんて珍しくないです。

多少のミスは結果を出せば帳消し、加点主義なのがF1ですから!

 

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2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGP、日本期待の角田裕毅選手について。

予選ではクラッシュで最後尾スタート、決勝レースは良いところまで挽回したところで痛恨のスピン。

角田選手にとっては、今後悔しくて忘れられないグランプリになったのではないでしょうか。

 

気持ちを切り替えて、次戦以降で頑張れば良いだけです。

と思っていたのですが、何やらネット界隈が騒がしいです。

ちょっと様子を見てみることにしましょう。

 

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散々な週末、でも良い経験になったはず!

Getty Images / Red Bull Content Pool

まず予選でのクラッシュについて。

渋滞でのイライラや、チームメイトに先行された焦りからなのか、不用意に攻めすぎた結果スピン・クラッシュ。

まぁ単なる若気の至りってやつです(笑)

 

そしてレース。

赤旗が出るまでは最後尾から入賞圏内までリカバリー、ここまではノーミスで素晴らしい走り。

タイヤ交換も抜群のタイミングだったので、そのままレースが続行されていればさらに上位も目指せたはずです。

でも赤旗後の再スタート、ハミルトンを抜いた直後にスピンして後退。

その後は良いペースで追い上げを図るも、トラックリミットオーバーを繰り返した結果、5秒ペナルティまでくらってしまい、結果12位となります。

 

このように、散々な週末となってしまいました。

でも角田選手はこの1レースで、いろんな良い経験が出来たと思いますし、この失敗から学ぶところは多かったはずです。

初のウェットレースだったわけだし、まだたった2戦目だし。

ファンとしては次戦以降に期待するだけです!

 

・・・とシンプルに終わるはずなのですが。

なぜだかネット界隈が荒れてるみたいなんですよ(笑)

 

『失望したファン』と『応援したいファン』の言い争い?

角田裕毅12位「いいレースをしていたのにスピンした自分にがっかり。今日の学習を次に生かしたい」/F1第2戦決勝 | F1 | autosport web
2021年F1エミリア・ロマーニャGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は12位完走を果たした。  予選はQ1でクラッシュしてノータイムとなり、最後尾グリッドからのスタートに。ギヤボックス交換で5グリッド降格、今季3基目...

レース後のツイッターとか、例えばこちらのautosport webさんの記事のコメント欄とか荒れています。

こんな意味合いのネガティブな投稿をかなり目にしました。

  • 『角田、期待してたのにこれは失望だわ』
  • 『やっぱり日本人ドライバーってダメだ、ガスリーにも負けてるし』
  • 『あれだけ暴言吐いてたのに何だこれ、もう交代したほうがいいよ』

 

また、それを見た角田くんファン側も、

  • 『いま角田を否定してるヤツは、本当のF1ファンじゃない!』
  • 『すぐに手のひら返しするのって、いかがなものか!』
  • 『素人のくせに、偉そうに言うんじゃない!』

などなど、アツい投稿を返していたりとか。

 

 

うーん、、、どっちもどっちじゃないですかね(笑)

考え方や、好き嫌いの価値観は人それぞれなので。

今回のレースで角田くんに見切りをつけてアンチになる人がいたとしても、それは仕方ないですし。

ファン側も『自分の価値観の方が正しいんだ!』と、アンチ側に押し付けるのも違うと思います。

ただ『もったいないなぁ』と思ってスルーしていればいいだけのような。

 

ネットの意見は少数派が目立つので、きっと多くの方は同じ気持ちだとは思いますが。

管理人としてはとにかく、

『どっちも、もうちょっと冷静に見守ってみてはどうでしょうか!』

と言いたいです。

 

新人で、初のウェットレースだったんです!

© F1 in the 2000s Twitter

例えばですが、今回のイモラで見事な挽回レースを見せてくれたハミルトン。

F1での初めてのウェットレースは、デビューイヤーの2007年ヨーロッパGP。

 

誰もがスピンしてもおかしくない状況の中で、このように多くのドライバーと同じ場所でコースアウトしちゃいます。

でも経験豊富なチームメイトのアロンソはきっちり優勝という見事な結果を出します。

この結果だけを見て、『ハミルトン、だめだこりゃ、凡人だ』なんてならなかったです。

 

そしてこの経験から学んだハミルトン、同じ2007年日本GP富士で大雨になった際には見事に優勝!

と思っていたら翌戦、また雨に見舞われた中国GPでは、まさかのピットレーンでのクラッシュというミスを犯したりもします。

それくらいF1マシンでの雨やちょい濡れの路面を走ることは、新人にとっては難しいコンディションなのでしょう。

 

今回のイモラでのレース、マクラーレン勢以外の誰もが1度はスピンやコースアウトを喫した難しい雨のコンディションだったわけです。

そんな中で角田選手のスピンだけに着目して、がっかりしたり失望したファンには『まだ見切るには、時期尚早でもったいないのでは?』と言ってあげたいです。

 

失敗や悔しさからの成長は、誰もが通る道!

© Formula1 Twitter

例えば、フェルスタッペンやルクレールなど次のチャンピオン候補たちの新人~2年目あたりを思い出してみましょう。

フェルスタッペンですら、あちこちでスピンしたりぶつかったりしたりしていましたよね。

ルクレールですら、最初の数戦はチームメイトのエリクソンに予選で負けたことも多かったですし。

 

でもそんな中で、二人ともここぞという時には光る走りを魅せたからこそ、すぐにフェラーリやレッドブルに昇格していったわけです。

 

新人がデビューして、すべてのレースで結果を出し続けるドライバーなんていません。

みんな失敗やチームメイトから学び成長して、そんな中で輝くレースを何度か魅せることで、のし上がっていくものだと思います。

 

今年はまだ2戦が終わっただけで何も見えてない状態です。

なので今回の角田くんのミスにがっかりしたり失望して見切ったファンには、やっぱり『まだ時期尚早でもったいないのでは?』と言ってあげたいです。

 

結果を出せばミスは帳消し、加点主義なのがF1!

© F1 in the 1990s Twitter

これは新人ドライバーに限らずですが、F1って結果を出せば、過去のミスや故意のクラッシュなども帳消しになる世界なんだと思っています。

 

若いファンの方はご存知ないかもですが、例えばミハエル・シューマッハ。

このように、チャンピオン決定戦で故意の体当たりクラッシュを2回もやっちゃったり、他のドライバーに予選タイムを出させないようにモナコのコース上でわざとストップしたり。

角田くんの暴言なんてかわいいくらい、それはそれは極悪非道なドライバーでした(褒め言葉です)。

 

でもそんなミスや悪行を遥かに上回る、輝かしいレースや結果を我々に魅せてくれたことで、多くの人はそんな事実は忘れます(笑)

 

日本の文化なのかもしれませんが、減点主義でドライバーを評価してしまいがちです。

でもF1でのドライバー評価は絶対に加点主義です。

 

  • 同じミスを繰り返さない
  • 輝く走りを随所で魅せる

これができていれば、必ず角田選手はトップチームへの道が開かれます。

なので観るファン側も、角田選手のミスに過敏に反応し過ぎず、冷静に見守ってはどうでしょうか?

 

次のレース以降で、光る走りを魅せてくれればいいんです!

共感してくれる方は、ぜひそれを次戦ポルトガルGPに期待して、角田選手のリベンジを楽しみに待つことにしましょう!

 

以上、『冷静に角田裕毅の成長を楽しんでいきましょう』でした!

 


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