あれから30年、それでもF1は続いています。
今でもF1は危険と隣り合わせ、100%の安全神話なんて存在しないことを決して忘れません。
今日は5月1日、アイルトン・セナがイモラの事故で亡くなった日。
そして昨日は4月30日、ローランド・ラッツェンバーガーが同じイモラの事故で亡くなった日です。
あの悪夢のような週末から、もう30年です。
当時今宮純さんが仰ったように、それでもF1は続いています。
5月1日が来ると毎年しんみりしていて、でも2018年にイモラを訪問してからは少し吹っ切れたはずなのに。
今年は没後30年ということもあり、今日は朝からしんみりしっぱなしです。
でも毎年4月30日と5月1日は、F1の安全性について考える日にしようと思ってるんです。
今も変わらず、F1は危険なスポーツであるということを決して忘れないようにしています。
2年くらい前にも、安全性に対して思っていることを書いたことがあるのですが。
少しリライトしたりして、今日もいろいろ書いてみたいと思います。
悲しい瞬間は突然やってくる
1994年:アイルトン・セナ
1994年:ローランド・ラッツェンバーガー
2014年:ジュール・ビアンキ
管理人がF1を見始めた、1987年以降において。
F1公式セッション中の事故が原因で、この世を去ったF1ドライバーがこの3名です。
1994年はパシフィックGP・岡山、2014年は日本GP・鈴鹿で、管理人が撮った写真です。
セナとラッツェンバーガーはこの2週間後、ビアンキはこの2日後。
あんな悲しい事故に遭う運命だなんて、この写真を撮っている時にはもちろん想像もしませんでした。
いずれのケースも、「安全性の高まった今のF1では、もう死亡事故は起きない」と言われていた時代です。
でも、その悲しい事故・クラッシュの瞬間は突然やってきました。
2024年現在、「ヘイローがあるから、もう死亡事故は起きない」と思っていらっしゃる方が多いかもしれません。
もちろん、当時に比べて飛躍的に安全性が向上してるのは間違いないでしょう。
でも、今後も突然その日がやってくる可能性はあります、それが僕らが大好きなF1・モータースポーツです。
そのことを、この日に。
F1ファンとして絶対に忘れないようにしようと毎年思っています。
安全神話なんて存在しない
グロージャンの炎上したマシンの展示です。
よくこれで生還できたなと、とても神妙な気持ちになります。
あらためて、F1の安全性向上と、この事故の際の奇跡的な幸運に感謝です。#f1jp #f1exhbition pic.twitter.com/Wa9Wi2xRt5
— みんなでF1 (@minna_de_F1) July 26, 2023
こちら昨年スペインのマドリードで開催された、F1公式展「F1 Exhbition」。
そこで展示されていた、2020年バーレーンGPのグロージャンの事故マシンです。
実車を見てあらためて思いましたが、FIAが安全対策を怠っていればグロージャンの身体は粉々になり。
きっとマシンごと、燃え尽くされていたに違いありません。
こんな酷い事故ながら、グロージャンが火傷程度で助かったのは本当に奇跡だし。
ジュール・ビアンキの事故を教訓に進められた、ヘイローの導入があったおかげで命が救われました。
でも例えばこのグロージャンの事故、もう少しクラッシュ時の角度が変わっていたら?
炎からの脱出経路が、パーツやガードレールで塞がれていたりしたら?
いろんなラッキーが重なって、グロージャンの命が救われたというのも事実です。
逆に言うと、ほんの少しの不運で死亡事故になっていたはずです。
その結果、『現代のF1でも、安全神話なんてなかった』と気付かされていた事故になってたに違いありません。
『ヘイローがあっても、死亡事故は起きる可能性がある!』
これだけは、ちゃんと認識するようにしておきたいと思っています。
過去の悲しい事故の教訓から、FIAには100%に近づける努力は惜しまないで頂きたいですが。
でも100%の安全神話なんて絶対存在しないということ。
僕たちの大好きなF1というスポーツは。
- その悲しい事故は突然やってくる
- F1に100%の安全神話なんて絶対無い
- ドライバーには生命の危機が常につきまとっている
この4月30日・5月1日という日に、あらためて胸に刻んでおきたいと思います。
20名のF1ドライバー、全員リスペクトします!
1994年のイモラ週末や、2014年日本GPの悲しい事故だけでなく。
F1以外のカテゴリーでも、数々の悲しい事故が発生しています。
そんな悲しい事故をリアルタイムで経験すると、ちょっとしたクラッシュでも本当にゾッとして恐怖に震えてしまいます。
最近ファンになった若いF1ファンの皆さんは、そんな悲しいシーンを見たことがない方も多いと思います。
今後もずっと永遠に、そんなシーンを見ることが無いよう心から願いたいです。
が、書いてきた通りそんな悲しい日が突然やってきてもおかしくないのがこのスポーツです。
なので、このF1やモータースポーツを愛するファンとして出来ること。
- レースが安全無事に終了することを祈ること
- 生命の危機と隣り合わせで戦うドライバー全員をリスペクト
これだけだと、管理人は考えています。
残念ながら例えばSNSでは、時にミスを重ねるドライバーに対し酷い言葉が飛び交ったりします。
でも管理人は、たとえミスをたびたび犯したりするドライバーであっても。
決して揶揄したり嘲笑したりすることは絶対せずに、生命を賭けて戦うドライバーを全員リスペクトするようにしています。
考え方や価値観は人それぞれ、これはあくまで管理人の価値観です。
なので、皆さんに強制するつもりはまったくありません。
でもこの記事を読んで、もし同じように共感してくださった方は。
- 全員ノークラッシュで、安全無事にゴールを祈る!
- 全ドライバーをリスペクト、100%で応援!
- 推しドライバーは、120%で応援!
ぜひ今後は、こんな管理人のような観戦スタイルで楽しんでみてはいかがかと思っています!
とにかく、常に生命をかけて最高の戦いを見せてくれるF1ドライバーたち。
そんな彼ら全員をリスペクトし、F1は今後も常に危険と隣り合わせということを胸に刻みながら。
現在のF1・今後のF1を、これまで以上に皆さんと一緒に楽しんでいければと思っています!
以上、F1の安全性について思うことについてでした!
みんなでF1管理人 鈴木 淳史