ほとんどの席が自由席の金曜日、ぜひいろんな場所で観戦してみましょう!
全7回の連載企画、第5回は雨天でのオススメ観戦ルートです!
2024年F1第4戦日本GP、いよいよレースウィークに突入しました!
初の春開催となる今年は4月5日(金)、金曜日フリー走行から開幕します。
自席で3日間ずっと観戦する方も居れば、金曜はグランドスタンド以外は自由席となるので。
いろんな席で観戦する方も居ると思います、管理人は金曜はひたすら歩き回る観戦スタイルです。
フリー走行60分間で、しっかり観戦しながら現実的に歩ける範囲はどれくらいなのか?
これを「フリー走行の歩き方」として、全7回の連載記事で公開しています!
観戦席ガイドのポータルページには、昨年版も公開しています。
鈴鹿開幕までに、全7回に渡って2024年版に更新してお届けしたいと思います!
大きく変わったところや、管理人の過去の移動時間実績もあわせてご紹介しますので。
ぜひ今年のフリー走行観戦プランの参考にしてください!
第5回は「雨天編(ヘアピン~130R)」です、さっそく内容を見ていきましょう!
フリー走行の歩き方⑤「雨天編(ヘアピン~130R)」概要
4つのエリアを60分で歩いて観戦するプランです。
雨天だと途端に難しくなるコーナー、そんな雨天ならではの見どころのエリアを歩いて回ります。
スタート地点は、ヘアピンの「I席」からです。
そこからサーキットの進行方向とは逆向きに観戦していき、ゴールは「G席【130R】」まで。
歩き回るエリアは、雨天観戦専用プランだから少な目です。
今回連載でご紹介するプランのうち、歩く距離も短い部類となります。
このプラン最大の敵は距離や時間よりも、雨で心が折れてスタート地点にすら立たないことです(笑)
ちなみに、なぜサーキットの進行方向と逆走ルートかというと?
誰でも簡単にカッコいい写真が撮れるヘアピン指定席「I席」は、フリー走行では超人気席となるためです。
雨天であっても、フリー走行時はそれなりに混んでいます。
セッション途中からでは視界の良い席が空いていない可能性も高いので、「I席」をスタート地点としています。
ではさっそく、歩くルートと詳細情報を見て行きましょう。
なお所用時間については、分かりやすくするために金曜フリー走行1回目の予定時刻で表現しています。
「雨天編(ヘアピン~130R)」60分間の歩き方
【I席 着席観戦】11:30-12:00
観戦スタートは、ヘアピンのI席からです。
I席の詳細レビューはこちらです。
I席は2022~23年に仮設席が増設され、常設席と2つの仮設席で構成される観戦席です。
どこで観るかは好みにもよるので、ぜひI席詳細レビューを参考にしてみてください。
仮設スタンドI-1席側の方がヘアピンカーブにより近いので。
より至近距離でヘアピン走行を観れる、I-1仮設スタンド側がオススメです!
このI席で、まず最初の30分間をじっくり座って観戦しましょう!
これまでのこの歩き方シリーズ、ほとんどの席は5分とか10分程度で移動していくプランばかり。
なので同じ席で30分も座って観戦するのは、極めて異例のプランです(笑)
理由は、雨天の場合はなかなかマシンがコースインしてこない可能性が高いためです。
そのため、余裕をもって30分座って観戦することにします。
ちなみにどの程度マシンが走行するかは、雨の程度や翌日以降の天気予報にも左右されます。
2017年にこのプランに管理人がトライした時は、最初の50分くらいは誰も走ってこない状況でした(笑)
ずっと座って待っているだけで、おかげで手が悴んでしまうほどでした(涙)
小雨程度や、翌日以降も雨のセッションが予想される場合はガンガン走ってくると思います。
その際には、ぜひ「ライン取りの違い」を楽しみましょう!
近年ドライコンディションでは、ヘアピンイン側のクリッピングポイントには付かずに。
このように、かなり大回りに「アウト→アウト→アウト」で抜けていくドライバーが多いです。
でも雨天の場合は、立ち上がり速度を重視して。
こんな感じで、「アウト→アウト→イン」で抜けていくドライバーも居たりします。
ドライバーによる走行ラインの違いが、如実に現れるのがウェットコンディションです。
なのでずっとライン取りを意識して観ていると、とても興味深いです!
雨天ヘアピンを30分間楽しんだ後は、コースを逆走方向に次は「H席」方面へ移動していきましょう。
【H席 着席観戦】12:05-12:15
ヘアピン席のもっとも遠いI-2席からでも、H席までは5分もあれば到着します。
H席の詳細レビューはこちらです。
2023年から新設されたH席、ここではヘアピンに向けてフルブレーキングするF1マシンの迫力を楽しめます。
ヘアピン手前のコーナー「110R」については、晴れの場合はそんなに難しくないコーナーですが。
これが雨天になると、ブレーキングと相まって途端にスリリングなコーナーに様変わりします!
ちなみに昨年2023年の観戦時は、晴天のコンディションでしたが。
2009年にここがまだ自由席だった際に、雨天で観戦したことがあります。
コーナリングしながらブレーキングするという、難しいドライビング技術を楽しめるはずです!
難なくこなすF1ドライバーの凄さも、あらためて感じることができるはずです。
10分ほどここで楽しんだ後は、すぐ隣の自由席Gエリア(立体交差側)に移動します。
【G(立体交差側) 移動観戦】12:12-12:20
(該当エリアの動画から再生されます)
H席からGエリア・立体交差側までは、すぐお隣なので1~2分程度です。
G(立体交差側)の詳細レビューはこちらです。
西エリア券のうちの一つです。
G(立体交差側)からは、上側と下側を走行するマシンを1周で二度楽しめます。
2台同時に映っている写真が晴れしか無かったのですが、こんなイメージです!
雨天の場合は、走行するマシンが少なくなることも多いので。
1周で同じマシンを二度観れるのも、ココで雨観戦をオススメする理由の一つです(笑)
そしてドライコンディションの場合は、上側も下側もマシンがアッという間に駆け抜けていきます。
良い言い方をすると「F1の最高速や、加速の凄さが楽しめる」、悪い言い方をすると「一瞬で真っすぐ走っていくだけ」という感じです。
でもここもウェットコンディションとなると、一気に見どころが増えるんです!
まず上段側の130Rへの進入。
ドライだとほぼ直線で減速無しで駆け抜けていきますが、ウェットの場合そこそこしっかり減速します。
各ドライバーがどのあたりでアクセルを抜いたり、ブレーキを踏むか踏まないかなど。
ウェット路面ならではの楽しみ方が生まれるんです!
さらに、下段側のデグナー立ち上がりも見どころになります。
なので、デグナーコーナー側に近い位置に移動して観戦もすることにしましょう。
デグナー2つ目の立ち上がりは、ドライコンディションでも相当の難所です。
それがウェットだと、テールスライドさせたりコースをはみ出しながら。
さらにスリリングな挙動で立ち上がっていく姿が観られるはずです!
でも多くはクラッシュせずに、ちゃんと駆け抜けていくはずなので。
さすがF1ドライバーという超人技を、ぜひ10分弱ほど満喫してください。
そして最後は、130R側に向けて歩いていくことにしましょう。
【G席130R側 着席観戦】12:20-12:30
立体交差側から130R側は、オアシスを挟みほぼ地続きなので移動は1~2分程度です。
G席【130R側】の詳細レビューはこちらです。
130Rは2003年の改修以降ドライだとほぼ直線で、あっという間に目の前をF1マシンが駆け抜けていきますが。
ここも、ウェットだとスリリングなコーナーに変化するんです!
コンディションによっては、コースをややはみ出したり、思いっきりカウンターステアをあてたりしながら加速していくF1マシンの姿が観れるはずです。
クラッシュしないかとヒヤヒヤして、心臓に悪いこともたまにありますが。
でもそこはF1ドライバー、多くは見事に立て直しながらアクセルオンして加速していくという超人技を見せてくれるはずです。
なお2024年からG席【130R側】は、3つのエリアに分かれています。
どこの席でも、見える視界に大きな違いはありませんので。
直線ではなくコーナーと化した130R、雨の中を攻めるF1ドライバーの凄さをゆっくり座って堪能してみてください!
10分ほど観戦したら、セッションが終了している頃です。
130Rオアシスがこの席のすぐ真裏にあるので、美味しいものや温かいものを食べて。
雨天観戦の疲れをすぐに癒すことができるのもポイント高いです(笑)
なお4月1日(月)現在、2024年F1日本GPの金曜日は曇り予報です!
このまま雨が降らないことを祈ってますが、もし急遽雨のフリー走行となった場合。
ぜひこの雨天観戦編プランを採用してみてはいかがでしょうか!
なお、初めてフリー走行を自席以外で観戦したいという方は。
慣れてない中でしかも雨なので、いきなりこのプラン全部回ろうとするのは無謀です。
- 雨のヘアピンのライン取りの違いを堪能できる「I席」
- スリリングなコーナリングとブレーキングを堪能できる「H席」
このあたりで、じっくり観戦することをオススメしたいと思います!
以上、フリー走行の歩き方⑤:雨天観戦編(ヘアピン~130R)でした。
第6回「ヘアピン~スプーン編」も、ぜひまたチェックしてみてください!
みんなでF1管理人 鈴木 淳史