マックスがシンガポールGPで決めれば、5レースも残してのタイトル決定となります。
その次の日本GPでの戴冠だった場合も含めて、F1の歴史でどれくらい早い記録なのか調べてみました!
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昨日、マックスがタイトル獲得に王手をかけたことを記事にしました。
シンガポールGPで決まる可能性もありますが、その次の日本GPまで持ち越しとなる可能性も高そうです。
そんな記事を書きながら、またふと頭に疑問が湧いてきました。
『もしシンガポールGPで決めたら、かなり早い時期のタイトル決定では?』
今年は全22戦で、シンガポールGPは第17戦です。
つまり、残りレースを5戦も残してのタイトル決定となるわけで。
これは、F1の歴史では一体どれくらい早いタイミングなのでしょうか?
その次の日本GPでの戴冠だった場合も含めて、気になったのでさっそく調べてみました!
タイトル決定時『残レース数』ランキング
残レース | 年度 | チャンピオン | チーム |
---|---|---|---|
6レース | 2002 | M.シューマッハ | フェラーリ |
5レース | 1992 | N.マンセル | ウィリアムズ |
2022 | M.フェルスタッペン (仮:シンガポールGPで戴冠の場合) |
レッドブル | |
4レース | 2001 | M.シューマッハ | フェラーリ |
2004 | M.シューマッハ | フェラーリ | |
2011 | S.ベッテル | レッドブル | |
2022 | M.フェルスタッペン (仮:日本GPで戴冠の場合) |
レッドブル | |
3レース | 1963 | J.クラーク | ロータス |
1965 | J.クラーク | ロータス | |
1969 | J.スチュワート | マトラ | |
1971 | J.スチュワート | ティレル | |
2013 | S.ベッテル | レッドブル | |
2015 | L.ハミルトン | メルセデス | |
2020 | L.ハミルトン | メルセデス |
(調査条件)
- 1950年以降のシーズンを調査
- タイトル決定時に、残り3レース以上あったシーズンを抽出
- 2022年のM.フェルスタッペンのタイトルは暫定
「第XX戦でタイトル決定」という調べ方だと、年間レース数の多い年が不利になるので。
「タイトル決定時に、残り何レース残っていたか」、調べてみることにしました。
なお2022年のマックスはまだ暫定ですが、どこに位置するか分かるように表に加えています。
まず1950年から昨年2021年までの過去72年にわたるF1の歴史の中で。
『残り3レース以上』でタイトル決定した年は12シーズン(6年に1回)しかありませんでした!
管理人は1987年以降のF1しか知らないので、1960~70年代は良く分かりませんが。
それ以外は、歴史に残る偉大なドライバーと名車のオンパレードです!
そんな中で最も残レースが多かったのは、2002年ミハエル・シューマッハの「残り6レース」でした。
年間全17戦すべてで表彰台に登壇するという、今思えばおかしなくらい圧倒的なシーズンでした(笑)
そしてマックスが、もしシンガポールGPでタイトル獲得となれば。
1992年のナイジェル・マンセルと並ぶ歴代2位タイの、「残り5レース」でのタイトル獲得となります。
『残り5レース以上でのタイトル決定』は、このたった2シーズン(36年に1回)しかありません。
そんな偉大な記録に並ぶということが、調べてみてわかりました。
そして日本GPまで持ち越したとしても、「残り4レース」での戴冠です。
2000年代前半のフェラーリ黄金期や、2011年のベッテル・レッドブル黄金期に並ぶ記録ですから。
このままいけば、2022年はマックス・フェルスタッペンがとんでもない圧勝をしたシーズンとして。
後世に残る、歴史的なシーズンとなりそうなことが分かってきましたね!
タイトル決定時『レース消化率』ランキング
消化率 | 年度 | チャンピオン | チーム |
---|---|---|---|
64.7% | 2002 | M.シューマッハ | フェラーリ |
68.8% | 1992 | N.マンセル | ウィリアムズ |
70.0% | 1963 | J.クラーク | ロータス |
1965 | J.クラーク | ロータス | |
72.7% | 1969 | J.スチュワート | マトラ |
1971 | J.スチュワート | ティレル | |
75.0% | 1952 | A.アスカリ | フェラーリ |
1957 | J.M.ファンジオ | マセラッティ | |
76.5% | 2001 | M.シューマッハ | フェラーリ |
77.3% | 2022 | M.フェルスタッペン (仮:シンガポールGPで戴冠) |
レッドブル |
77.8% | 2004 | M.シューマッハ | フェラーリ |
1953 | A.アスカリ | フェラーリ | |
1954 | J.M.ファンジオ | メルセデス | |
1966 | J.ブラバム | ブラバム | |
78.9% | 2011 | S.ベッテル | レッドブル |
81.8% | 2022 | M.フェルスタッペン (仮:日本GPで戴冠) |
レッドブル |
(調査条件)
- 1950年以降のシーズンを調査
- タイトル決定時の消化率を算出(例:2002年は全17戦中の11戦目でタイトル決定=64.7%)
- 2022年のM.フェルスタッペンのタイトルは暫定
とはいえ、年代によって年間レース数の違いも考慮する必要があります。
なので「残りレース数」だけではなく、『年間全レースの消化率』でのランキングも算出してみました。
トップ2はやっぱり、2002年ミハエルと、1992年マンセルです。
やっぱり、この2シーズンはとんでもない圧勝劇だったことがわかりますね。
続いて、1950~70年代のシーズンがランクアップしてきています。
この当時は年間8~11レース程度だったので、残レース数が2~3レースでも相当早いタイトル決定だったシーズンということが分かってきますね。
そんな中で、マックスがもしシンガポールGPでタイトルを決めれば。
堂々の歴代10位にランクインすることが分かりました!
日本GPまで持ち越しとなると、歴代15位まで落ちてしまいます。
でも近年のメルセデス黄金期や、2010年代初めのレッドブル黄金期を上回っていることもデータが示してます。
なので日本GPまで持ち越したとしても、やっぱり凄い記録であることに変わりはないですね!
日本GPでは、歴史の目撃者となりましょう!
2002年鈴鹿:ミハエル・シューマッハ
1992年鈴鹿:ナイジェル・マンセル
記録達成という意味では、1992年に並ぶ早期のタイトル決定をシンガポールGPで観たいような気もしますし。
でも日本GPの現地観戦でタイトル決定の瞬間を見たい気持ちと、なかなか難しいところですね(笑)
ちなみに今回調べたデータで、もっとも早いタイトル決定だった2002年と1992年。
管理人は日本GPを現地観戦しています、もちろんタイトル決定後のレースです。
「速いマシンはとても美しい」という表現が適しているでしょうか。
今でもこの両マシンがS字を駆け抜けていく衝撃の速さと美しさを鮮明に思い出せます(笑)
タイトルが決まった後のレースでしたが、歴史に残る名車をしっかり目に焼き付けてきました。
なので、もし仮にシンガポールGPでタイトルが決まったとしても。
日本GP現地観戦は、歴史の目撃者になれることに変わりは無いはずなので(笑)
2022年、マックス・フェルスタッペンのF1史に残る圧勝劇。
今後のシンガポールGPと日本GPでも、思いっきり楽しんでいくこととしましょう!
以上、F1の最速タイトル決定時期の調査についてでした!