4連勝を達成したのに、ドライバーズタイトルを逃したドライバーなんて存在するのか?

調べてみた
© Red Bull Racing Honda Twitter
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もしフェルスタッペンがイギリスGPを勝てば、ついに4連勝です!

こんなに勝ち続けたのに、タイトルを逃したドライバーがいるか調べてみました!

 

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いよいよイギリスGPの開幕が近づいてきています。

初のスプリント予選も行われますし、1週間期間が開いたので待ち遠しいですよね!

 

現在マックス・フェルスタッペンは3連勝中で、もしイギリスGPで勝てば4連勝です。

メルセデスが得意とするコースでどんな戦いになるのか、シーズンの行方を占う一戦です。

 

そんな見所を考えていたら、またある疑問が頭に湧いてきました。

『シーズン中に4連勝したドライバーが、タイトルを獲れなかったことなんてあったっけ?』

 

先日、5連勝したチームは、コンストラクターズタイトルを獲得する確率が高いことを記事にしました。

これのドライバーズタイトル編、みたいな感じですかね。

 

『4連勝をしたのに、チャンピオンになれなかったこと』

そんなケースがこれまであったのか?

気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!

 

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シーズン中の連勝数ランキング

連勝数 ドライバー 年度 Rd. タイトル
9連勝 S.ベッテル 2013 第11-19戦
7連勝 M.シューマッハ 2004 第7-13戦
6連勝 A.アスカリ 1952 第3-8戦
5連勝 L.ハミルトン 2020 第11-15戦
L.ハミルトン 2014 第13-17戦
M.シューマッハ 2004 第1-5戦
N.マンセル 1992 第1-5戦
J.クラーク 1965 第3-7戦
J.ブラバム 1960 第4-8戦
4連勝 L.ハミルトン 2019 第5-8戦
L.ハミルトン 2018 第14-17戦
N.ロズベルグ 2016 第1-4戦
L.ハミルトン 2016 第9-12戦 ×
L.ハミルトン 2016 第18-21戦 ×
L.ハミルトン 2014 第2-5戦
S.ベッテル 2012 第14-17戦
J.バトン 2009 第4-7戦
F.アロンソ 2006 第6-9戦
M.シューマッハ 2002 第3-6戦
M.シューマッハ 2000 第14-17戦
M.シューマッハ 1994 第1-4戦
A.プロスト 1993 第7-10戦
A.セナ 1991 第1-4戦
A.セナ 1988 第8-11戦
J.リント 1970 第5-8戦
J.ブラバム 1966 第3-6戦
J.クラーク 1963 第2-5戦

(調査条件)

  • 1シーズン内の最大連勝数を調査
  • 年を跨いだ連勝は含みません
  • 2021年第9戦オーストリアGP終了時点

 

シーズン中に4連勝以上を達成したドライバーを列挙してみました。

これまでのF1の歴史で、のべ27回でした。

 

そのシーズンのタイトル獲得状況を〇×で表にしてみましたが。

結果は、なんとびっくり!

あのハミルトンが、4連勝したのに2回もタイトルを獲れていないことがわかりました!

 

でも、ん・・・!?

調べた表をよーく見てみると、ハミルトンの2回は、両方とも2016年シーズンです。

そして、同じ2016年にはチームメイトのロズベルグも4連勝を1度記録しています。

 

ということは、同一シーズンで2名が4連勝を記録したわけで。

それは、どちらかが絶対にチャンピオンを獲り逃しますよね(笑)

 

この唯一の例外の2016年、一体どんなシーズンだったのか?

ちょっと振り返ってみることにしましょう。

 

ケーススタディ:2016年

© theguardian.com

2016年は全21戦中、メルセデスが19勝と圧勝のシーズンでした。

 

ドライバーズタイトル争いは、ロズベルグが開幕からいきなり4連勝と先行します。

そして次の第5戦スペインGPでは、チームメイト同士のクラッシュなんて事件もありました。

 

その後、第9戦オーストリアGPから4連勝を挙げたハミルトンが追い上げるも。

第16戦マレーシアGPのリタイアで、再びロズベルグとの差が広がってしまいます。

 

そして第18戦アメリカGPから最終戦の第21戦アブダビGPまで、再びハミルトンが4連勝。

当時、最終戦アブダビGPを現地観戦していた時の様子がこちらです。

ロズベルグを4位に落とせばハミルトンがチャンピオンなので、先頭のハミルトンがまさかのスロー走行をするシーンです。

しかし見事に2位を守り切ったロズベルグがチャンピオンとなったシーズンでした。

 

こうやって振り返ってみると、大昔のセナ・プロスト時代にも匹敵する凄いシーズンでしたよね。

 

4連勝の話に戻すと、このシーズンがタイトルを獲れなかった唯一の例外ということです。

『タイトルを争う二人が4連勝した時に限り、どちらかがタイトルを逃す』

ということですね。

 

うーん、ていうか、そりゃまぁ当たり前か(笑)

 

マックス、まず狙うは4連勝!

© Max Verstappen Twitter

ということで、4連勝達成とドライバーズタイトル獲得の関連性を調べてきましたが。

 

今回調べたデータから見えてきたことといえば。

  • イギリスGPでフェルスタッペンが4連勝を達成する
  • シーズン残りで、ハミルトンの4連勝を阻止する

この2つが実現できれば、フェルスタッペンのタイトル獲得がかなり濃厚と思って良いですね!

 

ちなみにこれまでの4連勝、一人で複数回達成していることもあるので、ドライバーの人数としては13名が達成しています。

この13名、実はすべてチャンピオンなんですよ!

なので、フェルスタッペンはいずれにしても4連勝は達成したいところですね!

 

先日の記事で調べた、グランドスラム達成とタイトル獲得にも関連性があったし。

今年はフェルスタッペンがチャンピオンになるであろうこと示唆するデータが多いです。

 

でもまぁいつものことながら、あくまで統計データなので(笑)

数字やデータばかり信じすぎず、でも着眼点を広げて楽しめればいいのではと思っています!

 

イギリスGP、マックスが4連勝すればタイトル獲得がさらにグッと近くなる!

ぜひそんな着眼点からも、イギリスGPを楽しむこととしましょう!

 

以上、4連勝達成とタイトル獲得の関連性についてでした!

 


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