鈴鹿サーキット全20観戦席ごとに、F1走行ビューやオススメ席、視界を遮る金網・電柱などの詳細情報をレビューします。
第16回は、コースから近いグランドスタンド下段で大迫力を楽しめるV1席です!
当サイトでは2022年から毎年、鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイドを公開しています。
レビュー内容は全席共通、2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

ポータルサイトとして、ぜひブックマークなどしてご利用ください!
おかげさまで、毎年多くのF1ファンの皆様にご覧頂いています。
- 鈴鹿サーキット公認の観戦ガイド本を出版
- 鈴鹿サーキット公式コミュニティ「SUZUKA FUN BASE」に参画
このガイドきっかけで、鈴鹿サーキットさんのお手伝いもさせていただけるまでになりました!
2026年版も、より多くのF1ファンの皆様のお役に立ちたいと思っています!
では第16回は、グランドスタンド下段でスタートやオーバーテイクの大迫力も楽しめるV1席のレビューです!
V1席:F1マシン走行ビュー
まずこちら、V1席の2026年版F1走行シーン動画集です。
- V1席からの観戦ビュー
- オススメ席/アウトレット席/スーパーアウトレット席からの観戦ビュー
- 収録年度:2022年/2024年(ピレリタイヤテスト)
実際の観戦視界に近くなるよう、なるべく高倍率ズームを使わず等倍で撮った動画を掲載しています。
コースの眺めの参考としてだけでなく、全てF1開催中の実際の走行動画なので。
- F1の速さでの目視可能時間
- 大勢の観客の頭や体の視界影響
などもご参考にしていただけると思います。
なお2024年日本GP開催後には、2日間のピレリタイヤテストが実施されました。
管理人は2日とも観戦したので、V1席についてかなりじっくり調査した結果も公開しています!
具体的には、「アウトレット席」と「スーパーアウトレット席」の動画を充実させました。
きっと視界イメージの参考になるかと思います。
まずは軽く実際の走行シーンをご覧になっていただき、ぜひV1席のイメージを掴んでみてください!
V1席:2025年からの変更点
3ブロックから2ブロックへ区分変更

© みんなでFトモ
2026年の変更点と概要を、併せてご紹介します。
「V1」席は、「V2」席とあわせてグランドスタンドと呼ばれています。
V1はスタンド下段に位置し、V2は中段から上段で見晴らしが良いので料金も高く設定されています。
そのV1席ですが、2025年までは横方向に3ブロックに分かれていましたが。
2026年からは2ブロックに区分変更となりました!
より上位グリッドや上位チームの前に位置する、1コーナー側が新V1-1席となったイメージです。
チケット料金 値上げ額・値上げ率
観戦席 | 2026年 | 2025年 | 値上がり率 |
---|---|---|---|
V1-1 | 98,000 | 90,000 | 108.9% |
V1-2 | 94,000 | 104.4% |
区分変更に伴い、チケット料金にも変化がありました。
2025年までのV1席は全席均一料金でしたが、2026年からは2種類に分かれました。
より1コーナー側に近い、V1-1席の方が高い料金に設定されています。
2026年のチケット料金値上げについては、全体傾向としては以下のイメージです。
- 超人気指定席:110%以上の大幅値上げ
- その他指定席:おおむね105~110%未満の値上げ
- お値段据え置き:E1/G1/G3/G4/H/R/Sファミリーシート
V1は超人気席の分類だと思いますが、値上げ率はなんとか110%未満で収まっています。
とはいえ元が高額なので、金額では4,000~8,000円と結構な値上がり額となります。
値上げは厳しいですが、それでもグランドスタンドの快適性は十二分に価値があるので。
2026年も人気が高く争奪戦も激しくなると思います、お財布に余裕がある方はぜひ観戦候補の一つに加えてみてください!
V1席:特長
V1席(最終コーナー側視界)
V1席(正面視界)
V1席(1コーナー側視界)
(主な特長)
- コースやマシンから、距離はかなり近い
- ほぼすべての席が、金網越し観戦となる
- V1席下段からは、ピット作業は見えづらい
- V1席では屋根はまったく役に立たず、雨天の場合はどの席も普通に濡れる
- 座席位置によって、最終コーナー、ストレート後半、1~2コーナーが遠目に見える
V1席の視界について、最大の特長はこちらです。
「F1マシンの迫力と、スタートやオーバーテイクを間近で体感できる!」
E-1席や西エリアでも、至近距離での大迫力を味わうことができますが。
V1席ではさらに、「スタート」や「オーバーテイク」の迫力が加わるのが特長になります。
さらに、F1マシンの走行以外もいろいろ楽しめます。
- 予選後トップ3インタビュー
- スタート進行
- 表彰台などのセレモニー
- スタート前のグリッド作業
- ピット作業(ただしV1席は上段からしか見えない)
などなど、他の観戦席では味わえない体験ができます。
これぞグランドスタンドの特権です、きっとセッション間の待ち時間も飽きがきません。
お値段に見合った十分な価値があります。
このあたりの特長や情報も踏まえて。
あらためてV1席での走行ビューを、YouTube動画でチェックしてみてください!
避けたい視界情報(金網・電柱など)
「V1車いす席」による最終コーナー側視界
最終コーナー側には、「V1車いす席」が設置されています。
「V1-2」席の最終コーナー側、「Uブロック」「Vブロック」あたりは視界に影響があります。
このような視界イメージとなるため、最終コーナー側はほぼ見えません。
鈴鹿公式の座席表マップでは、このあたりです。
視界影響のある席はちゃんとアウトレット設定されていますし。
V1席で唯一スーパーアウトレット設定されているのも、この車いす席視界影響のためだと思われます。
ただしUブロックの一部は、通常席設定されていますので。
最終コーナー側の視界を期待してV1席を選択される方は、このUブロックの通常席は避けた方がいいかもしれません。
ちなみにスーパーアウトレット席は、通常のV1-2席から30%割引の65,800円で購入できます!
実際にここで管理人が観てみた感想ですが、V1席は基本的にはほぼ全席「金網被り」の観戦なので大差なかった気もしていますので。
表彰台も目の前だし、敢えてこのスーパーアウトレット席を狙うのもアリだと思います!
なお2024年ピレリタイヤテスト時に、この付近のアウトレット席・スーパーアウトレット席の視界も徹底調査して動画に収録しています。
ぜひ動画をご覧になって、チェックいただいたうえで。
ご自身の好みやお財布事情とご相談の上、2026年はぜひこのスーパーアウトレット席での観戦も選択肢の一つとしてみてください!
V1席:オススメ席
V1席の中で、もっとも視界良好な席は?
オススメは「V1-1席 B~Dブロック 18列目以降」です!
どう考えても、ここの設定はおかしいです(笑)
まず座席位置を、略図で確認しておきましょう。
V1席なのにV2席下段の高さに位置します、でもなぜかV1席と同じ料金のままなんです!
さらにピットは上位3チーム前で、ピット作業が見える十分な高さに位置します。
2025年は、マクラーレン・フェラーリ・レッドブルのピット前に位置してました。
座席表と照らし合わせてみましょう。
この一帯だけ18列目以降が存在し、お隣のV2下段席と同じ高さとなってます。
ほら、「こんなのV2席じゃねえか!」とツッコミたくなってきませんか(笑)
さらにすごいことに、目の前がポールポジションや上位グリッドなんです!
上位グリッドのスタートがこんなに視界良く見えて。
さらにV2席よりも1~2コーナー側に位置し、見渡せる視界も広いです。
さらにさらに、特にBブロックだと横側の人数が少ないため。
1コーナー方面の人被り視界も、V2席ほど酷くはならないはずです。
と、どれくらい素晴らしい視界なのか言葉よりも見る方が早いです。
再生ボタンを押すと、該当のオススメ席ビューのシーンから始まりますので。
ぜひYouTube動画で実際にチェックしてみてください!
動画を見る時間の無い方向けに、いろんな写真でもご紹介しておきます。
1コーナー側視界
最終コーナー側視界
ストレート・ピット視界
コース側から見たオススメ席
やっぱりこのオススメ席一帯だけ設定がおかしいです、V1.5席って感じですよね(笑)
2026年チケットで、V1の料金形態が2つに分かれたのを見た際には。
「あぁ、ついにココも別料金になったか・・・」って思ったくらいでしたが。
幸い、2026年もV1-1と同じ料金設定のままでした(笑)
ということでどの視界も素晴らしい要素が多すぎます、鈴鹿全観戦席の中でも1・2を争うオススメ度です!
このオススメ席は全部で174席です、例年このあたりのチケット争奪戦は激しいです。
V2席も値上げとなったので、V2席が金額的に厳しい場合にこのV1オススメ席を狙う方も増えるかもしれません。
なので値上げもどこ吹く風で、2026年もきっと激しい争奪戦になるのではと思われます。
でも争奪戦に参戦する価値は十分すぎるほどあります!
鈴鹿の中でも1・2を争う、ほんとに設定がおかしいこのV1オススメ席。
ぜひ2026年はココでの観戦にチャレンジしてみてください!
V1席:アウトレット オススメ席
ポールポジションのすぐ真横で楽しむ!
2024年ピレリタイヤテストにて、アウトレット席を徹底調査してきました。
その中で管理人がもっともオススメしたいのは、『Bブロック 1列 1番』近辺席です!
こちら、ポールポジションのほんとにすぐ真横に位置する席なんです。
写真だと伝わりづらいかもですが、ほんとにめちゃくちゃ近いんです!
YouTube動画に、このアウトレットオススメ席から撮った動画も収録していますので。
その迫力、ぜひ一度確認してみてください!
また走行の迫力だけでなく、レース前にはドライバーが芝生の辺りで準備したりするかもなので。
運が良ければ、決勝前に集中力を高めるドライバーの姿を間近で拝めるかもしれません!
『どの奇数グリッドでも近さは同じでは?』と思われる方も居るかもですが、それが違うんです!
同じ最前列でも、後方グリッド側ほど通路幅が広くなるのでコースから遠くなるんです!
最終コーナー側から見た方が、分かりやすいかもしれません。
同じ最前列でもコースからの距離がぜんぜん違うのが一目瞭然ですよね!
ということで1コーナー側に近い、「ポールポジション」の真横をオススメしましたが。
同じ通路幅はGブロック1列 10番まで、同じ近さは7番グリッドまでであることも確認しました。
それぞれのグリッドの真横席、席番号も調べてきました。
多少前後左右でも同等の見え方になると思いますが、金網や鉄柱の位置などを鑑みるとこれらの席番号が一番見やすかったです。
ちょっと、ポールは難しそうなドライバーが推しの場合。
そんな場合には、ポールではなく3番手・5番手・7番手グリッド横を狙うのもアリですね(笑)
V1席はどの席でも金網視界だし、V2に比べると低い位置なのでピット作業も見えづらいです。
だったらいっそのこと、視界範囲は狭まるけどスタート前のセレモニーを最大限楽しめる最前列のアウトレット席もアリなのではと思っています。
ちなみにアウトレット席は、通常席から28,200~32,200円ほど安いです!
ご自身の観戦スタイル、観戦における優先度、お財布事情などを鑑みて。
このグリッド間近のアウトレットオススメ席での観戦も、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてください!
V1席:総合評価
では最後に、V1席を全席共通の5つの軸で総合評価したいと思います!
快適性
- GPスクエアからもっとも近く、常設売店やフードコートなど食事の選択肢も豊富
- 全席セパレートシートでドリンクホルダーもあり、V1/V2の唯一無二の価値
- 常設トイレも多数、雨宿りも可能など、これ以上快適な観戦ができる指定席は無い
などの理由で星5つです、7つくらいでも良いかもしれません(笑)
視界
- 多くの席が、目の前のホームストレートしか見えない
- 多くの席が、金網越しでの観戦となる
- 横方向の視界なので、満員の予選や決勝では人被り視界
- V1下段席は、ピット作業を観ることはできない
などの理由で、星3つとしました。
迫力
- コースやマシンから、距離はとても近く最高速度を間近で体感できる
- オーバーテイクが期待でき、目の前で白熱のバトルを観られる可能性が高い
- 座席によっては、スタートの迫力を目の前で楽しめる
などの理由で、星5つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、V2と並びもっとも高いチケット料金帯
- スタート進行セレモニーやピット作業を目の前で観られる、唯一無二の価値
- 視界がやや劣るも快適性や迫力が補い、総じてチケット料金に十分見合った価値
- 2026年もチケット料金が値上げ、値上げ率はやや抑えられたが値上げ額は大きい
- V2との金額差が小さくなったため、V1のオトク感が薄まった
などの理由で星3つとしました。
初心者オススメ
- 目の前で、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- 10万円目前への値上げにより、初観戦にはいきなりハードルが高い
- セレモニーやスタートやピット作業まで見えて、F1を観に来てよかったと必ず思えるはず
などの理由で星4つとしました、2025年より評価を一つ落としています。
いきなり10万円に迫る料金は厳しい方が多いこと、ほかにコスパに優れる新指定席ができたことなどが理由です。
とはいえ、やっぱりグランドスタンドって凄いんです。
セレモニーやピット作業を見てずっと飽きの来ない観戦が可能だと思いますし。
2022年のような大雨での観戦の場合、雨宿り場所に困らずさらにその価値が高まるのがグランドスタンドです。
とはいえF1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
例えば管理人のように、金網レスでF1マシンらしい高速コーナリングを観たい人には。
グランドスタンドでの観戦は、まったく向かないと思いますので。
ぜひご自身の観戦スタイルや、これらの評価軸や情報をご参考に。
V1席での観戦を検討してみてください!
以上、V1席の詳細レビュー・ガイドでした。
2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

第17回は、グランドスタンド上段、何もかもが特等席のV2席レビューです!
なにか新しい発見があるかもなので、ぜひまたチェックしてみてください!
みんなでFトモ管理人 鈴木 淳史