第12回は、ホームストレートを駆け抜けるF1マシンのド迫力を体感できる「A1席」。
ピット出口も見えるので意外に写真が撮りやすく、写真撮影の穴場スポットです!
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10月に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GP、チケット一般販売開始の7月24日(日)に向けて。
7月22日まで、全15回に分けて全席の詳細レビューを行っています。
レビュー内容は、全席共通です。
どんな情報をどんなスケジュールで公開するかについては、こちらの予告記事をご確認ください!
第12回は、A1席(ホームストレート)についてとなります。
皆さんはF1マシンを観る視界は、俯瞰的に広い視野で見る方が好きですか?
それとも、目の前しか観えなくても間近でド迫力を楽しみたいですか?
管理人は、俯瞰的な視野で観るのが大好きなんです。
なので今日ご紹介するA1席、何度もフリー走行で観ているのですが。
実は最後列からしか、観戦したことはありませんでした。
でも先日、Ferrari Racing Days 2022に行ってきた際に。
久しぶりに最前列フェンス張りつきで、F1マシンの迫力の走行を観てきました。
そのあたりも含めて、さっそくA1席についてレビューしていきたいと思います!
A1席からのF1マシン走行ビュー
まずこちらが、みんなでF1 YouTubeチャンネルに公開した動画です。
- A1席からの観戦ビュー
- 収録年度:Ferrari Racing Days 2022デモラン
実際に観戦する視界と近くなるように、なるべく高倍率ズームで撮っていない動画を公開しました。
F1マシンの走行は実際どんな風に見えるのか、ぜひこの動画でご確認ください!
では、A1席のマップからチェックしてみましょう。
メインストレートの1コーナー側に位置するため、速度はグランドスタンド通過時よりもさらに高いです。
スタンドは、1コーナー側に進むにつれ先細りとなっていくやや特殊な形です。
A1席は複数のエリアには分かれておらず、チケット料金はどの席も共通で44,500円です。
全指定席の中でちょうど中間あたりの価格設定のチケットとなります。
では観戦席からの、走行ビューと特長を見てみましょう。
A1席(正面 ピット出口視界)
A1席(1コーナー側視界)
(主な特長)
- コースやマシンから、距離はかなり近い
- すべての視界が、金網越し観戦となる
- ピット出口が、正面視界となるためとても見やすい
- 上位チームのピット作業が、やや遠目に見える座席もある
- 下段席は、E-1席や200Rに並ぶ鈴鹿随一の迫力
- 上段席からは、1~2コーナーやS字がそれなりに見える
A1席の特長、管理人はこんな感じに捉えています。
「F1マシンの迫力とオーバーテイクを同時に体感、さらにピット出口の攻防も満喫!」
まずは、V1席とほぼ同じ特長となりますが。
F1マシンから至近距離のため、その大迫力とオーバーテイクを味わえるのが魅力です。
V1席よりも1コーナー寄りなので、さらにスピードは速く迫力は増すはずです!
実際にデモランで見てみましたが、下段フェンス前の迫力に驚きました。
そしてもう一つ大きな特長が、「ピット出口」からピットアウトしていくF1マシンがよく見えること。
近年はピットイン戦略を仕掛けて、ピット出口でギリギリの駆け引きとなるシーンも多いです。
そのピット出口での駆け引きを、とても視界良く見えるのもこのA1席の特長です!
なおピット出口に近い、上位チームのピット作業の視界について。
やや遠目ですが、このようにキレイに見える座席もあります(写真は高倍率ズームで撮影)。
F1マシンがピットアウトするシーンや、下段・中段・上段からといろんな視界の動画を公開しておきましたので。
座席位置による違いなども含めて、ぜひYouTubeでチェックしてみてください!
視界情報詳細
「金網×2、鉄柵×1」の三重苦ゾーン
先日Ferrari Racing Days 2022に行ってきた際に、A1席の金網状況もチェックしてきました。
まず、A1席は基本的には全席「金網被り」での観戦になります。
どうしても金網が苦手な場合は、A1席は避けた方が良いです。
でも、金網を苦手としない場合でも。
「A~Cブロック」については、金網が2枚重なって、さらに鉄柵も加わって。
1コーナーへの視界が三重苦となるゾーンがありました。
ただし、座席表と照らし合わせてみたら。
ほぼすべて、アウトレットかスーパーアウトレットになっていました。
「金網は苦じゃないけど、さすがに三重苦は嫌だ!」
という場合は、この付近は避けた方が良いかもです!
金網二重被りを避けるには?
三重苦とまでいかなくても、金網×2枚でもかなり視界を遮ります。
こちらの例では、1コーナーなんてほとんど見えないですよね。
なので、どの列までが金網×2枚被りとなるかも調べてきました。
「11列目以降」であれば、どのブロックも金網①はレコードラインに被りません!
ブロックによっては、10列目以降でも大丈夫でしたが。
身長や座高にも依存するので、余裕見るなら11列目以降を確保してください!
最終コーナー側の金網
もう一点、金網が二重になる箇所がありました。
スタンドのもっとも最終コーナー側は、このような視界となります。
とは言っても最終コーナー側の視界は、F1マシンはあっという間に走り抜けていきますので。
1コーナー側の視界よりは、そこまで気にすることないかという印象です。
ただ本当に目の前にあるので。
気になる方は、「Oブロック」は避けた方が無難かもしれません!
基本的には、A1席は金網越しの視界となる観戦席です。
でも耐えれるレベルは人それぞれだと思いますので、ご自身のレベル感と鑑みてチケット購入時の参考情報としてください!
オススメシート
実は、写真撮影の穴場スポット。
「K~Lブロック 20列」がオススメです!
こちら「Kブロック20列1番」から、雨が降っていたので立って撮りました(スミマセン)
なので実際はもう少しギリギリとなりますが、ピット出口に金網が被りません!
写真撮影と言えば、ヘアピンやシケインなどの低速コーナーを思い浮かべる方が多いと思います。
このA1席、確かにストレートのレコードライン上は。
必ず金網が被るので、こんな感じで写真撮影には向きません。
でも、ピット出口に目を向けると。
フリー走行では、このあたりから各マシンがスタート練習するんです!
なので低速どころか、止まっているマシンを撮れるということなので。
さすがに止まっていれば、写真の下手な管理人でもちゃんとピントをあわせて撮れます(笑)
いくつか例ですが、少し倍率を上げて撮ると。
こちら、2010年に復帰した際のミハエル・シューマッハです。
スタート練習の、待ち行列になっている場合もあるので。
こんな感じで、2台並ぶ写真を撮ったりだとか。
もう少しズーム倍率を上げると。
高倍率ズーム機能だけ搭載されたデジカメでも、ここまで鮮明にピントを合わせた写真を撮ることができます!
一眼レフや、シャッタースピードを設定できるカメラなどはともかく。
普通のデジカメで、この被写体の大きさで撮ろうとすると。
だいたいこんな感じで、ブレブレだったり両端が切れてる写真ばかりです(笑)
管理人のような素人が、高速で走行しているF1マシンを大きくブレずに撮るってかなり難しいんです。
でもこのピット出口なら、絶対にキレイな写真を収めることができます!
もちろんマシンは止まっている写真なので、やや迫力には欠けるとはいえ。
キレイに推しドライバ―の姿を大きく写真に収めたい、そんな方にピッタリなのがこのオススメシートです!
ただし最後列となるので、その分マシンからの距離は遠くなり迫力度がやや落ちます。
写真撮影と迫力度のどちらの優先度が高いのか、ご自身の観戦スタイルを鑑みながら。
ぜひこのオススメポイントでの観戦もご検討してみてください!
総合評価
では最後に、このA1席を5つの軸で評価したいと思います。
快適性
- グランドスタンドから、距離はとても近い
- グランドスタンド裏やA2席裏など、食事の選択肢は豊富だがやや歩く
- 座席数も少なく専用常設トイレもあり、まったく困らない
などの理由で、星4つとしました。
視界
- すべての席が、金網越しでの観戦となる
- 上段席を除き、目の前のストレートしか見えない
- 座席によっては、遠目ではあるがピット作業を観ることもできる
などの理由で、星3つとしました。
迫力
- コースからの距離は、とても近くF1マシンの最高速度を間近で体感できる
- オーバーテイクが期待でき、目の前で白熱のバトルを観られる可能性が高い
- 多くの座席は、スタート直後の迫力を目の前で楽しめる
などの理由で、星5つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、ちょうど中間のチケット料金
- 超高速で迫力満点な反面、レーシングスピードのF1マシンを観れる時間はとても短い
- 視界・快適性とも、チケット料金に見合った価値
などの理由で、星3つとしました。
初心者オススメ
- スクリーンがあり、レース展開を把握しやすい
- 目の前で、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- とにかく迫力満点、視界・快適性とも平均以上でF1を観戦して良かったと思えるはず
などの理由で、星4つとしました。
F1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
ぜひこの評価軸をご参考に、A1席での観戦を検討してみてください!
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以上、A1席の詳細レビューでした。
第13回は7月20日(水)、A2席のレビューとなります。
ぜひまたチェックしてみてください!