スペインGP、「フロントローからの勝率90%超」「6位以下からの優勝無し」

調べてみた
Getty Images / Red Bull Content Pool
スポンサーリンク

カタロニア開催31回のうち、フロントローからの優勝はなんと28回。

でもフロントロー以外からの優勝3回は、メルセデス優勝を匂わせるキーワードも?

 

===

2022年F1第6戦スペインGP、土曜予選まで終了して。

このあと、いよいよ決勝レースが行われます!

 

結果はもう皆さんご存知の通り、フェラーリのルクレールが見事にポールポジションを獲得!

レッドブルのフェルスタッペンは、最終アタックでトラブルに見舞われ無念の2位となりました。

 

決勝も若き両雄の熾烈な戦いが見られそうで、今からワクワクしています。

しかもこれ、ちゃんとこれまでのデータに裏付けされてるんです!

 

 

先日、スペインGPのポールからの勝率を調べてみました。

スペインGPとモナコGP、ポールポジションからの勝率はどっちが高い?
オーバーテイクが難しいことで有名なコースでの2連戦。 ポールポジションの重要性はどこよりも大きいはずですが、勝率を調べてみたら意外な結果が分かりました! === 2022年F1第6戦スペインGP、いよいよ明日から開幕です! 今年は、その翌週...

どのサーキットよりも高い勝率を誇っているんですが。

 

その後追加で、「優勝時の予選順位」もすべて調べてみたのです。

そしたらまた、いくつか驚きのデータ結果が出てきたんです!

 

なのでスペインGP、決勝が行われる前に。

今日はそのデータを、ご紹介しておきたいと思います!

 

スポンサーリンク

スペインGP 優勝時の予選順位一覧

予選順位 優勝数 勝率
P.P 23 勝 74.2%
2位 5 勝 16.1%
3位 1 勝 3.2%
4位 1 勝 3.2%
5位 1 勝 3.2%
6位以下 なし 0%

(調査条件)

  • カタロニアサーキット開催の1991年以降のレース
  • 2021年シーズン終了時点

 

こちらのデータが、スペインGP優勝ドライバーの予選順位一覧です!

1991年にカタロニアサーキットで初開催されてから、全31回のレース結果です。

 

調べてみて、驚いたことが2点ありました!

 

まず1点目。

『フロントローからの勝率が、90%を超えている!』

 

P.Pからの勝率、74%も異常に高いのですが。

2位からの優勝も16%と高く、全31回中でなんと28勝がフロントローからの優勝。

勝率では90%を超える、異様な高さとなっていますよね。

 

 

そして、2点目の驚いたこと。

『6位以下からの優勝、これまで一度も無い!』

 

開催レース数が少なければ理解できますが、スペインGP・カタロニアは30回を超える歴史あるグランプリです。

例えば雨の混乱や、上位陣総崩れなど、一度くらい予選中団以下からの優勝があっても良さそうなものですが。

 

ここカタロニアサーキットでは、予選5位以上からでないと優勝した実績がありません。

 

 

こうやってデータを見ると、やっぱりあらためて。

モナコGPよりもスペインGPの方が予選順位が重要、そんな気がしてきちゃいますよね(笑)

 

 

ケーススタディ:3位以下からの逆転優勝

このオーバーテイクの難しいスペインGPにおいて。

予選3~5位からの逆転優勝はそれぞれ1回づつありますが、では一体どんなレースだったのか?

 

順に振り返っておきましょう。

 

1996年:ミハエル・シューマッハ(予選3位)

© formula1

 

まず予選3位から優勝したのが、1996年のミハエル・シューマッハ。

ミハエルのフェラーリ移籍初年度、このシーズンここまでウィリアムズが圧倒的な強さを誇っていました。

 

でも大雨に見舞われた決勝は、ミハエルがマシンの劣勢をカバーする、圧倒的なチャンピオンの強さを見せつけるレースとなり。

4位以下を周回遅れとし、フェラーリ移籍後の初勝利を挙げたのでした。

 

 

2016年:マックス・フェルスタッペン(予選4位)

© formula1

 

続いて予選4位から優勝したのが、2016年のマックス・フェルスタッペン。

今をときめく、マックスの初優勝のレースですね!

 

タイトルを争うメルセデス勢、ハミルトンとロズベルグの両雄がクラッシュしたことで有名なこのレース。

1周目にいきなりこの2台が消えたので、マックスとしては実質予選2位だったようなものですかね(笑)

 

でもラッキーだけではなく、ライコネンとの熾烈な優勝争いを制し。

自身初、そしてレッドブル移籍初戦で見事な初優勝を遂げたのでした!

 

 

2013年:フェルナンド・アロンソ(予選5位)

© formula1

 

そしてカタロニアでのスペインGP史上、もっとも後方5位からの優勝は。

2013年のフェルナンド・アロンソです!

 

得意のスタート、というよりオープニングラップの競り合いで2つ順位を上げたアロンソ。

厳しいタイヤ寿命から、まさかの4ストップ作戦を実行し見事にこれをやり遂げ。

 

マシンの劣勢をよそに、さすがチャンピオン、さすがアロンソという走りを見せてくれたのがこのレース!

 

ちなみに今のところ、これがアロンソ最後の勝利となっています。

つくづく、あのアロンソがこのレース以来優勝していないというのが不思議なくらい。

 

偉大なチャンピオンの強さを見せつけてくれたレースでした。

 

 

逆転レースのキーワードは・・・メルセデス勢?

© Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team

 

ということで、スペインGPではフロントローからの優勝が圧倒的に多いデータと。

そして、フロントロー以下からの逆転優勝のケースを見てきました。

 

逆転優勝となったレースを振り返ると、キーワードとしては。

  • 雨による混乱
  • 劣勢を覆すチャンピオンの強さ
  • タイトルを争う両雄がクラッシュ
  • 移籍後の初優勝
  • 自身初優勝
  • 奇抜なタイヤ交換戦略

こんなところでしょうか。

 

今回のスペインGP、天気予報によると雨の心配は無さそうです。

 

なので、雨以外のキーワードだけを見てみると。

  • マシンの劣勢を跳ね返しハミルトンが優勝、さすが7度のチャンピオン
  • 上位勢の混乱をよそに、ラッセルが移籍後初、自身初優勝
  • メルセデス、攻めの3ストップ戦略を決行!

などなど、なんだかメルセデス勢を思わせるキーワードを妄想しちゃいます(笑)

 

 

タイトルを争う両雄のクラッシュ、それだけは絶対に観たくありませんが。

こういうジンクスやデータを調べると、こうやっていろんな勝手な妄想をするのがほんとに楽しいです(笑)

 

 

どうなるか、見てみましょう!

© formula1

 

なんて妄想してみましたが、でもやっぱり普通に考えたら。

 

フロントローの2人、フェラーリ・ルクレール vs レッドブル・マックスの優勝争いとなりそうですよね!

レースペースとタイヤ戦略はレッドブルに有利そうですが、フリー走行3回目ではフェラーリも課題解決の兆しも見えてきたようにも思います。

 

そしてこれまでのデータ通りなら、予選3位サインツの地元での初優勝もあり得るかもだし。

ハミルトンが、これまでのデータを覆す予選6位からの優勝も見てみたいですし。

 

うーん、もうフェラーリ、レッドブル、メルセデスの上位3チーム。

やっぱり全員に優勝のチャンスがあるように妄想してきて、全員応援したくなっちゃいます(笑)

 

 

ここからいよいよ、三つ巴の戦いが繰り広げられることになるのか?

このスペインGPは、もしかしたらシーズンのターニングポイントとなるかもしれませんね!

 

もう素人が下手に、予想や妄想することはやめます(笑)

 

果たして過去のジンクス通りなのか、それともデータは覆されるのか?

まもなく始まる予測不能のスペインGP、思いっきり楽しむこととしましょう!

 

以上、スペインGP予選におけるジンクス・データについてでした!

 


F1ランキング