2021年のF1日本GPが10月10日に決勝レースが行われる予定、というニュースが流れています。
日本自動車連盟( JAF )が、2021年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧を公開し、明らかになったものです。
これはまだ決定ではなく、この日程でFIAと調整中、という状態ですね。
とにもかくにも、新型コロナウイルスの影響で今年のF1日本GPが中止という状況の中で、予定でもいいので具体的な日程が出てきたのは嬉しいですね。
いつもの10月初旬ということで、安心しました。
ところで、この10月初旬に定着したのっていつからでしたっけ?
管理人は、1989年から毎年F1日本GPは観戦に行っています。
最初の頃は、もっととても寒い時期の開催だったような。
ということで気になったので、調べてみました。
日本グランプリ 開催年度ごとの決勝レース日程
- 赤字:9月~10月初旬
- 緑字:10月下旬~11月
開催年 | 決勝レース日 | 場所 |
---|---|---|
1987年 | 11月1日 | 鈴鹿 |
1988年 | 10月30日 | 鈴鹿 |
1989年 | 10月22日 | 鈴鹿 |
1990年 | 10月21日 | 鈴鹿 |
1991年 | 10月20日 | 鈴鹿 |
1992年 | 10月25日 | 鈴鹿 |
1993年 | 10月24日 | 鈴鹿 |
1994年 | 11月6日 | 鈴鹿 |
1995年 | 10月29日 | 鈴鹿 |
1996年 | 10月13日 | 鈴鹿 |
1997年 | 10月12日 | 鈴鹿 |
1998年 | 11月1日 | 鈴鹿 |
1999年 | 10月31日 | 鈴鹿 |
2000年 | 10月8日 | 鈴鹿 |
2001年 | 10月14日 | 鈴鹿 |
2002年 | 10月13日 | 鈴鹿 |
2003年 | 10月12日 | 鈴鹿 |
2004年 | 10月10日 | 鈴鹿 |
2005年 | 10月9日 | 鈴鹿 |
2006年 | 10月8日 | 鈴鹿 |
2007年 | 9月30日 | 富士 |
2008年 | 10月12日 | 富士 |
2009年 | 10月4日 | 鈴鹿 |
2010年 | 10月10日 | 鈴鹿 |
2011年 | 10月9日 | 鈴鹿 |
2012年 | 10月7日 | 鈴鹿 |
2013年 | 10月13日 | 鈴鹿 |
2014年 | 10月5日 | 鈴鹿 |
2015年 | 9月27日 | 鈴鹿 |
2016年 | 10月9日 | 鈴鹿 |
2017年 | 10月8日 | 鈴鹿 |
2018年 | 10月7日 | 鈴鹿 |
2019年 | 10月13日 | 鈴鹿 |
2020年 | 中止 | |
2021年 | 10月10日 | 鈴鹿 |
1987年 鈴鹿での日本グランプリ以降を調べてみました。
(パシフィックグランプリとして開催された、岡山のTIサーキット分は入れていません)
こうして並べてみると解りやすいですね!
1996~97年に初めて10月初旬開催となりました。
そしてそれが定着したのは2000年以降の開催ということが解かります。
ということは、10月初旬になってからもう20年くらいということですね。
開催時期が変化した理由は!?
では、なぜ1996年から10月初旬開催になったのか?
これも気になったので調べてみました。
1996年の日本GPは、ご覧のようにデイモン・ヒルがジャック・ヴィルヌーブとの戦いに競り勝ち、見事勝利でワールドチャンピオンを決めたレースです。
この年の日本GP、実は初めて最終戦として開催されることになりました。
1995年までは、最終戦と言えばオーストラリアGPのアデレイドが定番でした。
しかし、この1996年からオーストラリアGPは現在も行われているメルボルンのアルバートパークでの開催となりました。
これに伴いオーストラリアGPは開幕戦として行われるようになったのです。
それまではヨーロッパラウンドが終わって、1ヵ月くらい間を空けて鈴鹿・アデレイドとツアーする形でした。
でも、アデレイドが無くなって鈴鹿だけになったので、開催時期が10月初旬に早まった。
そういうことですね、これが理由でしょう。
しかし、昨年の最終戦アブダビGPなんて12月開催だったのに。
この当時は、10月13日が最終戦なんて。
やけにシーズンが終わるのも早かったということですね(笑)
2000年からは10月初旬に定着
Michael winning his first @F1 World Championship for @ScuderiaFerrari on 8/10/2000, in Suzuka #TeamMichael #KeepFighting @JeanTodt pic.twitter.com/uwvcIPwowU
— Michael Schumacher (@schumacher) October 8, 2017
(引用元:Michael Schumacher Twitter)
その後、98年と99年はまた10月下旬から11月開催に戻ってしまいます。
理由は、98年はルクセンブルクGP、99年はマレーシアGPが日本GP前に行われることになっためのようです。
そして、2000年から今現在の10月初旬に定着します。
2000年の日本GPといえば、ご覧のシューマッハーとハッキネンの激闘でしょう。
21年ぶりに、フェラーリのドライバーであるシューマッハーが鈴鹿でワールドチャンピオンを獲得しました。
ちなみにこの頃は、最終戦前後の開催だったので、鈴鹿でチャンピオンが決まる瞬間が見れる良い時代でしたね。
2007年の富士から、最終3戦前くらいの開催となりました。
その後は開催数も増えたこともあり、4~5戦前となっています。
なので、鈴鹿でチャンピオンが決まったのはベッテルが圧勝し過ぎた2011年が最後です。
それ以降、鈴鹿でチャンピオンが決まることはない状態ですね。
10月初旬の3連休開催は嬉しい!
見てきた通り、ここ20年は9月~10月初旬にかけての開催となっています。
特に、3連休に合わせてくれることが多いです、観客数の増加も狙ってのことでしょう。
見る側にとっては有難いですよね!
なにより経験上、10月下旬から11月の鈴鹿サーキットはむちゃくちゃ寒いです。
とくに、雨が降ると想像を絶する寒さとの戦いになります。
なので、いまの10月初旬開催が続いてくれると嬉しいですね。
とにかく、まだ調整中ではありますが、2021年の鈴鹿日本GPの日程が出てきたのは何より。
早くコロナ禍がおさまり、来年こそオリンピックやF1日本GPなどの国際イベントが無事に行われることを今から祈りましょう!
以上、F1日本GPの開催時期の紹介記事でした!