いよいよ今週末は、2020年 インディ500のレースがアメリカで行われます。
通常は5月に開催され、F1とは異なり約1ヵ月かけてフリー走行や予選が行われます。
でも今年は新型コロナウイルスの影響で、この8月に行われます。
F1に関するところでは、世界3大レース制覇を目指すフェルナンド・アロンソの参戦がニュースになっています。
そのあたりは、こちらの記事にもアップしています。
そして8月16日(日)に行われた予選。
なんと佐藤琢磨選手が見事に3位、フロントローを獲得しました。
ニュースでご覧になった方も多いと思います。
このニュースを見て、今回はインディ500を見てみようという方も多いかと思います。
そこで、少なくともこれだけは知っておきたいルールやF1との違いをまとめてみることにしました。
予選からレーススタートまで
こちらが、今年のインディ500のスケジュールです。
あと残すところのイベントは以下ですね。
- 8/21(金) カーブデイ
- 8/23(日) 決勝レース
カーブデイとは、『キャブレターの最終調整を行う日』というのが名前の由来だそうです。
ようするに、最終練習走行日ということです。
そしていよいよ、23日(日)にレースという運びになります。
レース当日に行われる式典などは、アメリカらしく少し派手かもしれませんが、F1と比べて大きく差はありません。
ただし有名な「スタート・コマンド」があります。
このサーキットを所有するハルマン家の方から、
『Ladies and gentlemen, start your engines !』
と号令がかかるので覚えておきましょう。
『さぁみんな、エンジンかけて戦ってきな!』と号令をかけ、ドライバー達が一斉にエンジンをかけます。
鈴鹿のF1で、ピエール北川さんが『Are you Ready!?』とやるのとちょっと似てるかも?(笑)
とにかくこの号令で、いよいよスタート間近のワクワク感が高まります。
スタートは、1列3台のローリングスタート
そしていよいよスタートです。
F1との違いということでは、まずスタートの1列は3台づつです。
こちらが今年のインディ500のスタート順です。
ご覧のように、3台づつなので予選3位の佐藤琢磨選手が1列目であることがわかりますね。
そして、スタート方法も違います。
F1が止まっている状態からスタートするスタンディングスタートに対して、インディ500はローリングスタートです。
セーフティーカーが先導し、ピットに入ればレーススタートとなります。
まず最低限のルールとして、スタートはこの2つだけ知っていれば大丈夫です。
あとはルールではないですが。
残念ながらメルセデスが強すぎたりで、F1はスタートですべて結果が決まるケースが多いですよね。
でも、インディ500はスタート後の多少の順位変動はあまり重要ではないです。
でも、今年はドライバー安全保護の観点から、F1でのヘイローと同じような目的で、エアロスクリーンが装着されていますので追い抜きが難しそうです。
なのでもしかしたら、例年より少しは展開が変わるかもしれません。
でも序盤は燃費を抑えたり、タイヤを守ったりする走りが多いので、多少の順位変動にはあまり一喜一憂しなくて良いです。
イエローフラッグは必ずセーフティーカー
インディ500は、コンクリートウォールに囲まれているオーバルコースで行われます。
なので、ミスがすぐに高速でのクラッシュになることが多くとても危険です。
よってオーバルコースで行われる場合は、イエローフラッグは必ずセーフティーカーが出動します。
コースの一部分だけイエロー区間となるようなことはありません。
ここがF1との違いですね。
そして、イエローフラッグに関連してもう一つ。
給油とタイヤ交換のピットストップは、原則イエローフラッグ中に行う方が有利です。
これはF1でも同じですが、特にインディ500では周回遅れにならないことが非常に重要になります。
なので、自分たちだけがアンダーグリーンでのピットストップにならないように気を付ける必要があります。
それから、インディ500はセーフティーカー時のラップバックの仕組みがありません。
なので周回遅れになったマシンは、トップのマシンとピットストップのタイミングを無理やりずらしてラップバックしたりしないといけません。
ですので、周回遅れにならないことが重要になってきます。
まとめると、
- いかにラップダウンにならずに上位勢の中にいるか
- イエローフラッグが出るタイミングでどういう作戦を取るか
このあたりに注目してレース中盤は見てみましょう。
レース終盤に、コース上で本当の戦いが!
Celebrating 3 days away from the 104th Running of the #Indy500 presented by @GainbridgeLife with our winner from 3 years ago, @TakumaSatoRacer.
Watch the #Indy500 LIVE on @nbc August 23.
Full Details: https://t.co/wPFdUDdC1i pic.twitter.com/WEXqhdY5HW
— Indianapolis Motor Speedway (@IMS) August 20, 2020
(引用:Indianapolis Motor Speedway Twitter)
こちらの動画は、2017年の佐藤琢磨選手のファイナルラップ優勝シーンですね。
もう何度も見てますが、何回見ても感動的です(笑)
レース終盤からこのゴールシーンまでの楽しみ方。
優勝候補としては、ピット作戦にもよるのであくまで目安ですが、最後のピットストップが終わり残り20~30周くらいで5~10番手前後くらいまででしょうか。
この位置くらいまでにいるドライバーに、優勝のチャンスが見えてくると思います。
F1だと、終盤の優勝争いは上位1~2人くらいなので随分違いますよね。
F1との違いはここまでで、ここからは純粋なレースです。
コース上で抜くか抜かれるかの本当の戦いになってきます。
インディ500を見ていてもっともアツい瞬間です。
抜かれたり抜き返したりのデッドヒート後に、今年のインディ500の勝者が決まります!
ゴールシーンまで、画面を食い入るように見ていましょう(笑)
ちなみにレースが終わったあとのセレモニーでは、F1との違いがあります。
まずこのように優勝者はミルクを飲むのがインディ500です。
F1のようにシャンパンではありませんね。
そして優勝者のみの表彰となるので、2位や3位でも表彰台がありません。
生放送・録画放送の視聴方法
さて、今年のインディ500の視聴方法です。
生中継で見る場合には、テレビかインターネットで視聴する方法となります。
詳しくは以下のリンクをご確認ください。
スカパーのGAORAでテレビで視聴する(23日:26時~)
スカパー オンデマンドでネットで視聴する(23日:26時~)
ニコニコ動画でネットで視聴する(23日:26時~)
ほかに翌日の録画中継になりますが、NHK BS1でも放送されます。
こちらは、F1鈴鹿の実況でおなじみピエール北川さんの実況で、解説は中野信治さんです。
NHK BS1で録画中継を視聴する(24日:18時~)
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残念ながら日曜日の深夜2時から朝方までのレースになるので、月曜日の仕事や学校の関係で見れない方も多いと思います。
でも、レースはやはり生中継で見たいですね!
特に、3番手の絶好の位置からスタートする佐藤琢磨選手です。
2017年に優勝した際にも、『生中継で見ればよかったー』というF1ファンの声を何度か聞いたことがあります。
味わえる臨場感、緊張、感動はやはり生中継の方が大きいので、
- 日曜夜に仮眠をとって26時前に起き徹夜する
- 終盤だけ見るために朝4~5時頃起きる
このような方法で、ぜひなんとか挑戦してみてはいかがでしょうか。
以上、佐藤琢磨選手が参戦するインディ500のこれだけは知っておきたいルール紹介でした!