シミュレーターは『年間20周』、その貴重な20周はどんな時なの?
コースウォークは『無駄な運動』、でも昨年一度実施したのはなぜ?
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先日、2018年モナコGP観戦記の記事を書きました。
もうコースを歩くだけで興奮して、何周も何周も歩いたことを懐かしく思い出していました。
そんなことを思っていたら、F1公式サイトにこんな記事が。
ルイス・ハミルトンへのインタビュー記事です。
ざっと、こんな内容です。
- 『シミュレーターは無意味、年間20周くらいしか走らない』
- 『コースウォークは若い時はやったけど、無駄な運動だから今はやらない』
ほとんどのドライバーがシミュレーターや、F1開催前の木曜日にはコースウォークを実施します。
ですが、やっぱり7度のチャンピオン、さすが言うことが違います(笑)
でも・・・?
- 逆にそのシミュレーターに乗る20周って、どんな大事な時!?
- 昨年、たしかコースウォークをしている写真を見たような!?
疑問が湧いてきて、気になってきました(笑)
なのでさっそく、調べてみることにしました!
今年3月、シミュレーターですでに30周(笑)
(フロアからのダウンフォースが大幅に減少するが、シミュレーターでの作業で車のバランスにどんな影響が?)
ハミルトン:
「シミュレーターではそれほど多くの周回はしていないんだ。おそらく30周くらいかな。例えばシミュレーションの問題点は、新しいタイヤがあるということにある[…]」[1/3] pic.twitter.com/MWKmSkctru— TeamLH44_JP (@TeamLH44_JAPAN) March 3, 2021
まずシミュレーターについて。
いろいろ探していたのですが、こちらのツイート動画が解りやすいです。
こちら今年の3月、バーレーンでの新車公式テストに向けてのハミルトンへのインタビューです。
ざっと、こんな内容を話しています。
- 『新車はシミュレーターでは30周くらいしか走らせていないよ』
- 『今年はタイヤも変わるし、実際にマシンを走らせないと意味が無いからだ』
年間20周くらいって言ってたはずなのに、いきなり30周してるやん(笑)
なんて揚げ足をとるのはやめましょうね(笑)
それはさておき、『年間20周レベル』というのは。
このように新車の感触を試す際のことを差しているのかもしれませんね!
それでも、やはり実車でないと意味は無いという考え方のようなので、あくまで感触を試す程度なのでしょう。
メルセデス加入直後は、プロモーション活動で!
こちら、今となっては珍しいハミルトンのシミュレーター搭乗動画です。
2014年なので、まだメルセデス・チームに加入した直後ですね。
内容を見ると、ハミルトンがコース紹介をしながらシミュレーター走行しています。
なのでチームとセッティングを詰めたり、コースに慣れたりが目的ではなく、プロモーション撮影目的の走行と言えるでしょう。
こちらはモナコのコースを紹介していますが、Youtubeには他にもスパやセパンなどのサーキット紹介もありました。
なので、これらプロモーションのための走行も含めて『年間20周くらい』と言ってたのかもしませんね。
2020年イモラでコースウォーク実施、理由はセナ?
続いて、コースウォークについて。
こちら、昨年2020年のエミリア・ロマーニャGP、イモラサーキットです。
このように、なんとあのハミルトンがコースウォークを実施しています!
といってもご覧の通り、いつものキックボードでです。
なので厳密にはウォークではないですけど。
それでも、当時珍しいこととして記事にしていたことも思い出しました(笑)
冒頭の写真のように、若いマクラーレン時代にはコースウォークもしていたハミルトン。
しかし近年では、たとえ初めてのサーキットでも絶対にコースウォークをしないはずなのに、なぜイモラに限り実施したのか?
それは、敬愛するセナの眠るサーキットだったから、なのかもしれませんよね。
タンブレロ・コーナーには、なんだか独特の空気が流れています。
当時のセナと同じく、ハミルトンは今のF1を背負って立つドライバー。
その空気を感じるために、こんな珍しい行動を取ったのではないかと推測しています。
あくまで推測ではありますが、そんなハミルトンがますます好きになってきました!
ハミルトン、鈴鹿でもぜひコースウォークに!
こちらはF1日本GP鈴鹿、2009年ごろだと思います。
残念ながらハミルトンではなく、ジェンソン・バトン選手と、当時の恋人の道端ジェシカさん。
F1日本GP鈴鹿でコースウォークをしてくれると、こんな感じでコースサイドから見れたり、ラッキーだったらサインをもらえたりもします。
同じチャンピオンでも、例えばベッテルは毎年のようにコースウォークに行く姿を見れています。
でも確かにハミルトンや、同じくコースウォークが嫌いなライコネンは、一度も見たことはないですね。
イモラでは、敬愛するセナを感じるためにコースウォークに出かけた(はずの)ハミルトン。
鈴鹿も1コーナーやシケインなど、セナを感じることができるスポットが多々あります。
なのでなんとか今年は、無駄な運動なんて言わずに(笑)
ぜひハミルトンにも、鈴鹿のコースウォークに出てきてくれることを期待したいですね!
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ということで、ハミルトンのシミュレーターやコースウォークについて。
- シミュレーターは、新車投入時やプロモーション目的で乗ることがある。
- コースウォークは、昨年2020年に一度イモラで実施した。
ということがわかりました。
『だから何なんだ?』という、F1雑学知識がまた一つ増えましたね(笑)
いつも以上に、『だから何なんだ?』という調査でしたが(笑)
F1ドライバーにも、いろんな戦い方スタイルがあるということで。
それぞれのドライバーに合った戦い方で、また今週のモナコGPも素晴らしいレースを期待することとしましょう!
以上、ハミルトンのシミュレータとコースウォークに関する調査でした!