キミ・ライコネンの引退レースは、リタイアに終わってしまいました。
F1チャンピオンの引退レースって残念な結果になることが多いので、調べて整理してみました!
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先日のアブダビGP、両雄のタイトル争いや角田選手の大活躍のほかに。
日本でも大人気だった、キミ・ライコネンの引退レースでもありました。
これまで多くの素晴らしいレースを見せてくれた、キミの最後の雄姿です。
しっかり目に焼き付けようと思ったら・・・残念ながらリタイア第一号で早々にレースを終える結果となってしまいました。
これを観ていて思ったのですが。
『F1チャンピオンの引退レースって、残念な結果になることが多くないか?』
F1チャンピオンらしく優勝で有終の美を飾る、なんて見たこと無いような気が?
むしろ、リタイアとか最後方に下がっちゃったとか、残念な引退レースが多いような?
これは気になってきたので。
F1チャンピオンの引退レースを調べてみることにしました!
F1チャンピオンの引退レース
年度 | GP | ドライバー | 予選 | 決勝 |
---|---|---|---|---|
2021 | アブダビGP | K.ライコネン | 18位 | リタイア |
2018 | アブダビGP | F.アロンソ① | 15位 | 11位 |
2017 | モナコGP | J.バトン② | 20位 | リタイア |
2016 | アブダビGP | J.バトン① | 12位 | リタイア |
2016 | アブダビGP | N.ロズベルグ | 2位 | 2位 |
2012 | ブラジルGP | M.シューマッハ② | 13位 | 7位 |
2006 | ブラジルGP | M.シューマッハ① | 10位 | 4位 |
2006 | ドイツGP | J.ヴィルヌーブ | 13位 | リタイア |
2001 | 日本GP | M.ハッキネン | 5位 | 4位 |
1999 | 日本GP | D.ヒル | 12位 | リタイア |
1995 | スペインGP | N.マンセル② | 10位 | リタイア |
1994 | サンマリノGP | A.セナ | P.P | リタイア |
1993 | オーストラリアGP | A.プロスト | 2位 | 2位 |
1992 | オーストラリアGP | N.マンセル① | P.P | リタイア |
1991 | オーストラリアGP | N.ピケ | 5位 | 4位 |
赤字:3位以内 緑字:リタイア
(調査条件)
- 1987年以降のチャンピオン引退レース
管理人がF1を見始めた1987年以降のチャンピオン、その引退レース結果を調べてみました。
なお一度引退レースを経験し、その後復帰したチャンピオンがこちらの4名。
- ナイジェル・マンセル
- ミハエル・シューマッハ
- ジェンソン・バトン
- フェルナンド・アロンソ
この4名は、1度目の引退レースと、2度目の引退レースの両方を調べてみました。
(アロンソの2度目はまだですが)
調べてみた結果は・・・これは酷い。
この表のとおり、のべ15回のチャンピオン引退レースがあったわけですが。
- リタイアが8回、半数を上回る
- 優勝は一度もない
- 表彰台もたった2回だけ
チャンピオンの引退レース、という意味では淋し過ぎる結果ですよね。
このデータを見たら、残念な結果が多かった記憶にも頷けました。
ロズベルグやセナは「引退レース」ではない?
と、調べた結果を見て納得していたのですが。
でもよくよくリストを見てみると。
『引退レースとは、ちょっとイメージが違うレースもあるぞ?』
例えば、2016年アブダビGPのニコ・ロズベルグ。
レースの際には、誰も引退レースになるなんて思っていませんでした。
でもこのレースでタイトル獲得し完全燃焼、レース数日後に電撃引退表明したケースですよね。
そして1994年サンマリノGPのアイルトン・セナ。
ご存知の通り、このレースでの悲しい事故によりこの世を去ったためラストレースとなりました。
なので、この2レースは『引退レース』というイメージはないですよね。
そうすると、調べた表をもう一回見てみると。
P.Pや2位など、貴重な好成績の赤文字がさらに消えてしまいますね(笑)
引退レースでの好結果が、さらに少なくなってしまいます。
引退レースでの表彰台、実質この1回のみ
ということで、2016年のロズベルグを除くと。
引退レースでの表彰台は、実質この1993年のアラン・プロストのみとなります。
最後の最後に、犬猿の仲のセナとプロストが揃って表彰台。
そして、セナがプロストを引き寄せてがっちり握手する姿に、涙したオールドファンも多いと思います。
そして、これがセナにとっても生涯最後の表彰台となるとは。
この時、誰も思っていませんでした。
先日の記事で、高桐唯詩さんの現代F1にも通じる素晴らしい詩をご紹介しましたが。
F1の神様が、プロストの引退レースでこんな粋な計らいをしてくれたなんて。
この1993年シーズンも、やっぱり2021年と同じくらい。
伝説のシーズンだったのかもしれませんね!
現役3名のチャンピオンたち
こちら、2018年アブダビGP。
F1を去り行くアロンソと、ハミルトン、ベッテルのチャンピオンドライバーが。
3人揃ってドーナツターンを演じてくれた、感動のシーンです。
でもまぁ結局、アロンソは戻ってきてくれましたが(笑)
新チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペンを除くと。
現役ではこの3人がチャンピオンで、いずれ近い将来に引退レースを迎えると思います。
先日のアブダビGPの一件で、ハミルトンに電撃引退のウワサも出ていますが。
駆け引きや印象操作の一貫であり、そんなことあるはずないと信じています。
きっと来年もこの3人のチャンピオンが。
まだまだ若いモンには負けんと元気に走ってくれるはずです!
でも今回調べた通り、誰もが応援する『チャンピオンの引退レース』では。
良い成績は少なく、残念な結果が多かったことが分かりました。
なので引退レースでは無くて、もう常日頃から応援してないといけませんね(笑)
この3人のチャンピオンが、新チャンピオンや若手有望ドライバーたちとどんな戦いを魅せてくれるのか?
2022年開幕戦から、一戦一戦しっかり目に焼き付けて。
来年のF1も、みんなで楽しんでいくこととしましょう!
以上、F1チャンピオンの引退レースに関する調査でした!