F1での逆転タイトル、これまでの最大ポイント差は?

調べてみた
© formula1
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マックスは46pt、ハミルトンは43ptも離され、次戦には2レース優勝分以上の差となるかもです。

F1の歴史でこんなに大差から逆転した例があるのか、調べてみました!

 

===

今シーズン、これまでフェラーリのルクレールが絶好調。

2勝+2位、3戦すべてでファステストラップと、ほぼパーフェクトに近い成績を収めています。

 

一方で、昨年激しいタイトル争いをした二人、フェルスタッペンとハミルトン。

© formula1

すでに大差のポイント差で、下手をすれば次戦で2レース優勝分の50pt差以上に広げられる窮地に立たされています。

 

さすがに2レース優勝分以上のポイント差が開くと、逆転タイトルなんて夢物語かもなぁ。

なんて考えていたら、またふと疑問が頭によぎりました。

 

『F1での逆転タイトル、これまでの最大ポイント差ってどれくらい?』

 

うーん、さっぱり分かりません(笑)

シーズン開幕から一度も首位を譲らずタイトル獲得のケースも多いし、2レース優勝分のポイント差を逆転したケースなんてほぼ無いのでは?

 

これは気になってきたので。

さっそく調べてみることにしました!

 

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歴代チャンピオン、最大ビハインド差一覧

年度 チャンピオン 最大ビハインド
(現ポイント換算)
2021 M.フェルスタッペン 14 pt
2020 L.ハミルトン 13 pt
2019 L.ハミルトン 8 pt
2018 L.ハミルトン 17 pt
2017 L.ハミルトン 25 pt
2016 N.ロズベルグ 19 pt
2015 L.ハミルトン なし
2014 L.ハミルトン 29 pt
2013 S.ベッテル 10 pt
2012 S.ベッテル 44 pt
2011 S.ベッテル なし
2010 S.ベッテル 31 pt
2009 J.バトン なし
2008 L.ハミルトン 25 pt
2007 K.ライコネン 65 pt
2006 F.アロンソ 0
2005 F.アロンソ 10 pt
2004 M.シューマッハ なし
2003 M.シューマッハ 40 pt
2002 M.シューマッハ なし
2001 M.シューマッハ なし
2000 M.シューマッハ 15 pt
1999 M.ハッキネン 30 pt
1998 M.ハッキネン なし
1997 J.ヴィルヌーブ 35 pt
1996 D.ヒル なし
1995 M.シューマッハ 15 pt
1994 M.シューマッハ なし
1993 A.プロスト 30 pt
1992 N.マンセル なし
1991 A.セナ なし
1990 A.セナ なし
1989 A.プロスト 19 pt
1988 A.セナ 50 pt
1987 N.ピケ 33 pt

赤:50pt差以上   紫:40~49pt差

(調査条件)

  • 1987年以降のシーズンを対象に調査
  • 2009年以前は、現行ポイント制度に換算

 

 

管理人がF1を見始めた、1987年以降の35シーズンにおいて。

歴代チャンピオンの、タイトル獲得シーズンにおける最大ビハインド差を一覧にしてみました。

 

なお2009年以前は優勝=10pt、1990年以前は優勝=9ptとポイント制度が異なるため。

現在のポイント制度に換算して一覧にしています。

 

 

まず優勝2回分の50pt差以上から逆転したケースは、35シーズン中たった2回だけ。

現在のマックスとハミルトンの置かれた状況である、40pt台の差からの逆転もこれまでたった2回しかありません。

 

つまり40pt以上の差からの逆転は、これまでの35シーズンでたった4回

確率11.4%ですから相当厳しいです。

 

もうすでにたった3戦で、マックスやルイスは黄信号どころか、ほぼ赤信号に近いのかも(汗)

次負けて50pt以上の差になったら、ほぼタイトルの可能性がなくなることが分かっちゃいましたね。

 

ちなみに、シーズン通して一度も首位を譲らずタイトルを獲得した「ビハインドなし」が12回もあります。

これは、本当に早くもフェラーリとルクレールの戴冠が見えてきたのかもですね。

 

 

では、50pt以上もの差を逆転したのはどんなシーズンだったのか?

2度のシーズンをおさらいしておきましょう。

 

 

ケーススタディ①:2007年

© ferrari.com

まずは2007年、フェラーリのライコネンがタイトルを獲ったシーズンです。

マクラーレンのハミルトン&アロンソとの三つ巴のタイトル争いでした。

 

当時は優勝=10pt、2位=8pt、3位=6pt、以下8位までが入賞のポイントシステム。

ライコネンは序盤リタイアや不運などもあり、第7戦終了時点でハミルトンに26pt、アロンソに16ptと大差を付けられます。

 

しかしシーズン中盤から終盤にかけて、ライコネンが5勝を挙げたのに対して。

ハミルトン2勝、アロンソ2勝とマクラーレン勢がお互いのポイントを奪い合うような形となり。

 

最終戦にして、ライコネンが見事な逆転タイトルを獲得したシーズンでした。

 

 

このシーズンを、2022年に置き換えてみると?

マックスやハミルトンが逆転するためには、同じフェラーリのチームメイト、サインツに期待したいところでしょうか。

 

ルクレールとサインツが、互いに争ってポイントを奪い合う間隙を縫って。

マックスやハミルトンが、しっかり着実に優勝と上位入賞を重ねれば。

 

最後の最後で逆転する、そんな目があるのかもしれませんね!

 

 

ケーススタディ②:1988年

© maxf1.net

続いて1988年、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナがタイトルを獲ったシーズンです。

同じマクラーレンのアラン・プロストとの一騎打ちのタイトル争いでした。

 

当時は優勝=9pt、2位=6pt、3位=4pt、以下6位まで入賞のポイントシステム。

セナはリタイアや失格などにより、第4戦終了時点でプロストに18ptと2レース優勝分の大差となってしまいます。

 

この年は、マクラーレンが圧倒的なマシン戦闘力で16戦15勝したシーズン。

モナコでのクラッシュによるリタイアから学び、シーズン中盤にかけてセナがプロストを圧倒。

 

シーズン終盤には、初タイトル争いでプレッシャーがかかるセナをプロストが猛追しますが。

第15戦日本GPで、セナが見事に初のタイトルを獲得したシーズンとなりました。

 

 

このシーズンも、2022年に置き換えて考えてみると?

今年の最強マシンと言えばフェラーリなので、マックスやハミルトンの出る幕が無い気がしますね(笑)

 

どちらかというと、同じく出遅れて38ptもの差をルクレールに付けられてしまったサインツ。

この1988年シーズンのようにいけば、中盤以降の巻き返しで十分にタイトルを狙える目が出てくるのかもしれません!

 

 

2022年タイトル争い、カギを握るのはサインツ?

© Scuderia Ferrari

大差を逆転した2007年と1988年、2つのケースを見てきましたが。

今年に置き換えると、どちらもカルロス・サインツがカギを握るキーパーソンになってしまいましたね(笑)

 

確かに、今後のタイトル争いの展開ってたぶんこの中のどれかになりそうで。

  • ルクレールが、一度も首位を譲らずタイトル獲得
  • フェラーリチームメイト同士、激しいタイトル争い
  • マックスやルイス、チャンピオン達の逆襲

いずれの場合も、サインツがどう戦うか次第という感じもしますよね!

 

第3戦オーストラリアGPでは、不運やミスもあり無得点に終わってしまいましたが。

サインツの実力なら、きっと心機一転このあと巻き返してきてくれるはずです。

 

管理人は今年はフェラーリを推すと決めたので、ぜひフェラーリ内での激しいタイトル争いが見たいですが。

いずれにしても、今年のタイトル争いの行方はサインツがカギを握りそうです。

 

はたして次戦フェラーリの地元、イモラではどんな戦いを見せてくれるんでしょうか?

今年の白熱のタイトル争いのためにも、ぜひサインツに注目して応援することにしましょう!

 

以上、F1での最大ポイント差からの逆転タイトルについての調査でした!

 


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