2020年のF1も全17戦のうち第9戦まで終了して、ちょうど後半戦への折り返しとなります。
3連戦を、1週ごとに3セットこなすという異例のスケジュールで、約2か月半の期間であっという間に無事に終えることができました。
見る側には嬉しいスケジュールでしたが、ドライバーやチーム関係者には過酷な日程だったはず、あらためて感謝したいですね。
そんな前半戦を振り返ると、メルセデス圧勝、フェラーリ絶不調、レーシングポイント飛躍、若手ドライバーの台頭など様々な話題や記憶がよみがえってきます。
これを数字でも振り返ることで、より前半戦の傾向が見えてくるはずです。
そこで、現在のドライバーズポイント、コンストラクターズポイントを、昨年2019年の同じく第9戦終了時と比較して見ることにしました。
さっそく見ていきたいと思います。
ドライバーズポイント比較
2020年 第9戦終了時点のランキングとポイントを、2019年 第9戦終了時点と比較してみます。
順位 | ドライバー | 2020年 | 2019年 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | 190pt | 197pt | -7 | 96% |
2 | V.ボッタス | 135pt | 166pt | -31 | 81% |
3 | M.フェルスタッペン | 110pt | 126pt | -16 | 87% |
4 | L.ノリス | 65pt | 22pt | +43 | 295% |
5 | A.アルボン | 63pt | 7pt | +56 | 900% |
6 | L.ストロール | 57pt | 6pt | +51 | 950% |
7 | D.リカルド | 53pt | 15pt | +38 | 353% |
8 | C.ルクレール | 49pt | 105pt | -56 | 47% |
9 | S.ペレス | 44pt | 13pt | +31 | 338% |
10 | P.ガスリー | 43pt | 43pt | 0 | 100% |
11 | C.サインツ | 41pt | 30pt | +11 | 137% |
12 | E.オコン | 30pt | – | – | – |
13 | S.ベッテル | 17pt | 123pt | -106 | 14% |
14 | D.クビアト | 10pt | 10pt | 0 | 100% |
15 | N.ヒュルケンベルグ | 6pt | 16pt | -10* | 38%* |
16 | K.ライコネン | 2pt | 21pt | -19 | 10% |
17 | A.ジョビナッツィ | 2pt | 1pt | +1 | 200% |
18 | K.マグヌッセン | 1pt | 14pt | -13 | 7% |
19 | N.ラティフィ | 0 | – | – | – |
20 | G.ラッセル | 0 | 0 | 0 | 0% |
21 | R.グロージャン | 0 | 3pt | -3 | 0% |
*N.ヒュルケンベルグは2020年は1レースのみの参戦
このような結果となりました。
2倍以上の伸びを解りやすくするために200%以上の増加を赤字、逆に半分以下を解りやすく50%以下の減少を緑字にしています。
良い意味で目立っているのは、ノリス、アルボン、ストロールなど表彰台を獲得した期待の若手ドライバーが軒並み大幅な増加を果たしています。
特にストロールは、全ドライバーの中でもっとも大きい950%の伸びを見せています、この結果からももっと評価されてしかるべきドライバーなのではないかと思います。
またベテランのリカルド、ペレスも300%以上の伸びを見せています。
表彰台を獲得していないとは言え、ベテランらしいしぶとい走りの結果が数字にあらわれていますね。
逆に悪い意味で目立っているのが、フェラーリエンジン勢。
昨年のポイントが少なかったジョビナッツィを除き、半分以下どころか10%前後程度のポイントに減少していることが解かります。
そんな中で、表彰台を2回獲得しポイント減少率を47%に抑えているルクレールは、やはり只者ではない凄いドライバーであることも解りますね。
面白いのは、10位のピエール・ガスリー。
昨年前半レッドブルに乗っていた時のポイントと、今年のアルファタウリでのポイント数がまったく同じ43ptでした。
チーム力の差は歴然なので、いかに今年目立って活躍しているかが解る結果となっているのではないでしょうか。
コンストラクターズポイント比較
続いてコンストラクターズポイントも同じように見てみましょう。
2020年 第9戦終了時点のランキングとポイントと、2019年 第9戦終了時点との比較です。
順位 | コンストラクター | 2020年 | 2019年 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | メルセデス | 325pt | 363pt | -38 | 90% |
2 | レッドブル | 173pt | 169pt | 4 | 102% |
3 | マクラーレン | 106pt | 52pt | 54 | 204% |
4 | レーシングポイント | 92pt | 19pt | 73 | 484% |
5 | ルノー | 83pt | 32pt | 51 | 259% |
6 | フェラーリ | 66pt | 228pt | -162 | 29% |
7 | アルファタウリ | 53pt | 17pt | 36 | 312% |
8 | アルファロメオ | 4pt | 22pt | -18 | 18% |
9 | ハース | 1pt | 16pt | -15 | 6% |
10 | ウィリアムズ | 0 | 0 | 0 | 0% |
コンストラクターズは、このような結果となりました。
ドライバーの方と同じような結果ですね、フェラーリエンジン勢が沈没して、その他チームが上昇している傾向がよく解かります。
意外だったのがメルセデス。
今年これまでの圧勝続きから、当然100%以上かと思いきや、まさかの10%もポイント減少しているという結果に。
なんでだろうと思いましたが、2019年は後半戦こそフェラーリやレッドブルの台頭がありましたが、前半戦は開幕戦から5連続1-2フィニッシュというとんでもない記録を打ち立てていましたね。
その影響で、今年の前半戦だけで比べるとポイントを減らす結果となっています。
数字を眺めていても楽しいF1
第9戦終了時点でのポイント比較、いかがだったでしょうか。
前半戦を振り返ってぼんやり思っていたことが、こうやって数字でデータで見ると、より鮮明な結果となって確認できますね。
今週は、約1か月ぶりにF1開催が無い週末です。
来週のロシアGP開催を心待ちにしながら、こうやってF1に関するいろんなデータを確認するのも、F1の楽しみ方の一つではないでしょうか。
以上、第9戦終了時のポイント比較でした!