2021年は、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルが別チーム。
そんなシーズンが過去どれくらいあったか調べてみました!
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2021年F1シーズンも終了し、いろんなデータで今年を振り返っています。
ご存知の通り、ドライバーズチャンピオンはレッドブル・ホンダのフェルスタッペンの手に。
そして、コンストラクターズチャンピオンはメルセデスが戴冠しました。
よく考えたら。
コンストラクターズタイトルを獲得したチームと、ドライバーズタイトルを獲得したチームが別々ですよね。
これって実は、F1の歴史でかなり少ないケースのような気がしませんか?
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!
チャンピオン一覧
年度 | ドライバーズ チャンピオン |
所属チーム | コンストラクターズ チャンピオン |
---|---|---|---|
2021 | M.フェルスタッペン | レッドブル | メルセデス |
2020 | L.ハミルトン | メルセデス | メルセデス |
2019 | L.ハミルトン | メルセデス | メルセデス |
2018 | L.ハミルトン | メルセデス | メルセデス |
2017 | L.ハミルトン | メルセデス | メルセデス |
2016 | N.ロズベルグ | メルセデス | メルセデス |
2015 | L.ハミルトン | メルセデス | メルセデス |
2014 | L.ハミルトン | メルセデス | メルセデス |
2013 | S.ベッテル | レッドブル | レッドブル |
2012 | S.ベッテル | レッドブル | レッドブル |
2011 | S.ベッテル | レッドブル | レッドブル |
2010 | S.ベッテル | レッドブル | レッドブル |
2009 | J.バトン | ブラウンGP | ブラウンGP |
2008 | L.ハミルトン | マクラーレン | フェラーリ |
2007 | K.ライコネン | フェラーリ | フェラーリ |
2006 | F.アロンソ | ルノー | ルノー |
2005 | F.アロンソ | ルノー | ルノー |
2004 | M.シューマッハ | フェラーリ | フェラーリ |
2003 | M.シューマッハ | フェラーリ | フェラーリ |
2002 | M.シューマッハ | フェラーリ | フェラーリ |
2001 | M.シューマッハ | フェラーリ | フェラーリ |
2000 | M.シューマッハ | フェラーリ | フェラーリ |
1999 | M.ハッキネン | マクラーレン | フェラーリ |
1998 | M.ハッキネン | マクラーレン | マクラーレン |
1997 | J.ヴィルヌーブ | ウィリアムズ | ウィリアムズ |
1996 | D.ヒル | ウィリアムズ | ウィリアムズ |
1995 | M.シューマッハ | ベネトン | ベネトン |
1994 | M.シューマッハ | ベネトン | ウィリアムズ |
1993 | A.プロスト | ウィリアムズ | ウィリアムズ |
1992 | N.マンセル | ウィリアムズ | ウィリアムズ |
1991 | A.セナ | マクラーレン | マクラーレン |
1990 | A.セナ | マクラーレン | マクラーレン |
1989 | A.プロスト | マクラーレン | マクラーレン |
1988 | A.セナ | マクラーレン | マクラーレン |
1987 | N.ピケ | ウィリアムズ | ウィリアムズ |
(調査条件)
- 1987年以降のチャンピオン一覧
管理人がF1を見始めた、1987年以降の35シーズン。
ドライバーとコンストラクターのチャンピオンを一覧で並べてみました。
2021年のように、ドライバーチャンピオンの所属チームと、コンストラクターズチャンピオンチームが別々のケースを調べた結果は?
- 2008年以来13年ぶり
- 過去35シーズン、2021年で4回目
と、やっぱりとてもレアなケースであることが分かりましたね!
確率では約9年に一度くらいのはずですが。
特に近年はメルセデスやレッドブルが圧勝し、そのままドライバーズチャンピオンも獲得するシーズンが続いていたので。
2021年は13年ぶりの珍事であることが分かりましたね。
2021年以前の過去3回のケース、何か共通点のようなものがあるのでしょうか?
ちょっと過去3回のシーズンを振り返ってみることにしましょう。
チャンピオンの孤軍奮闘が多い?
2008年
前回2008年時は、ドライバーチャンピオンはハミルトンでした。
このシーズン、チームメイトのヘイキ・コバライネンは1勝を挙げるもランキング7位。
ハミルトンが孤軍奮闘でフェラーリ勢に立ち向かうのが目立ったシーズンでした。
2021年と同じくハミルトンが絡み、最終ラップでの逆転、というところまで同じなのがなんだか興味深いですね。
1999年
1999年のドライバーチャンピオンは、ミカ・ハッキネン。
チームメイトはデビッド・クルサード、ランキングは4位。
このランキング結果だけ見ると、チームとして戦えていたように見えますが。
でもクルサードは、半年骨折で休養していたミハエル・シューマッハとほぼ同ポイント。
ジョーダンのフレンツェンにも、ランキングで上回られる状態だったので。
やっぱりハッキネンのフェラーリ勢に対する孤軍奮闘ぶりが目立ったシーズンでした。
1994年
最後の1994年、タイトル獲得はミハエル・シューマッハ。
そしてチームメイトは、なんとマックスの父ヨス・フェルスタッペン!
でもランキングは残念ながら10位でした。
なので、やっぱりこの年も皇帝ミハエルのウィリアムズ勢に対する孤軍奮闘ぶりが目立つシーズンでした。
しかしこんな珍記録でフェルスタッペン親子が共演するとは(笑)
ハミルトンといい、なんだか歴史・記録の縁を感じます。
2021年は、チームワークの勝利!
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これまでの3回についての共通点は、チャンピオンドライバーの孤軍奮闘ぶりが目立ったシーズンであることが分かりましたね。
では、2021年については?
フェルスタッペンがチャンピオンで、チームメイトのペレスがランキング4位です。
ランキングは合格点だし、でも何よりフェルスタッペンがタイトルを獲れたのって。
このペレスの鬼ブロックのおかげと言っても過言ではないですよね!
なので2021年は、これまでの3回と違って。
『最後の最後に、チームワークで掴んだドライバーズタイトル』
と言えるのではないでしょうか!
一方のメルセデス、今シーズンこれまでハミルトンの援護を万全に行ってきたボッタス。
しかし最後の最後に援護できるレースが出来ずチームワークを見せれなかったチームが、逆にコンストラクターズタイトルを獲得したというのがなんとも皮肉な結果となりました。
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ということで、コンストラクターズ以外のチームでドライバーチャンピオンを獲得したシーズンを調べてきましたが。
やっぱり2021年シーズンは、なんだか特別なシーズンだった気がしますよね。
そういえば今年、これらの記事でコンストラクターズタイトルについて色々調べました。
- 年間11勝もしたのに、タイトルを逃したレッドブル
- 5連勝したのに、タイトルを逃したレッドブル。
- グランドスラムを達成したのに、タイトルを逃したレッドブル。
- 5連敗したのに、タイトルを獲得できたメルセデス。
- 1-2フィニッシュが1度も無く、タイトルを獲得したメルセデス
こんな数々の珍記録も生まれる、異例づくめのシーズンだったんですね(笑)
歴史に残る素晴らしい戦いの連続だった2021年F1シーズンを観れたのは本当に幸せでしたし。
また2022年も、今年のように熱く感動するシーズンになって欲しいです。
そして珍記録好きな管理人としては、またこんな新しい珍記録が生まれるよう2022年シーズンに期待したいと思います(笑)
以上、コンストラクターズ以外のチームでドライバーチャンピオンを獲得したシーズンについてでした!